スーパー耐久

スーパー耐久第5戦岡山決勝 ARTA5連勝で早くもタイトル確定!

スーパー耐久シリーズ2006第5戦、スーパー耐久岡山400㎞レースは9月3日岡山国際サーキットで決勝レースを行い、#1ARTA DENAG GT3(田中哲也/新田守男組)が開幕5連勝を達成した。
これにより#1ARTAはシリーズタイトルも2戦を残して早々と確定させた。
ST2クラスは#11オーリンズ・ランサーEVO・MR(中谷明彦/木下隆之組)、
ST3クラスは#7MAKERS ISHIHARA MARINE RX-7(白井剛/加藤正将組)、
ST4クラスは#999P.MU Racing MACAU YH INTEGRA(山野直也/ヘンリー・ホー組)、
STSクラスは#99アクティブ ハイドロゲン ウォーター S2000(坂本 裕也/細川 慎弥組)、がそれぞれ優勝した。
(観客動員数:14,850人)

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午後1時10分、109周400㎞の戦いが始まった。
ポールシッターの#8ニコカットGT3を駆る谷川達也がホールショットを決め、序盤からハイペースで後続を引き離しに掛かる。
3周目にはこのレースのファステストラップとなる1分37秒818を叩き出した谷川は、その後も順調に周回を重ね、2位につけたARTA GT3の新田守男に20秒以上の大差をつけて35周終わりで最初のピットストップを行い、清水康弘に交代した。
ARTAは51周終わりでピットイン。新田から田中哲也に交代してニコカットの15秒後方でコースに復帰、ここから田中の凄まじい追い上げが始まった。

1分38~39秒台を連発してきた谷川に対し、清水のペースは41~42秒台に留まる。
これに対して田中は39~40秒代前半を連発、両者の差はみるみるうちに縮まっていき、62周目に入った頃にはもうテール・トゥ・ノーズ状態になっていた。
清水のコンマ2秒後方で62周目のコントロールラインを駆け抜けた田中は、続く63周目のヘアピンで一気に清水のインをついてトップに躍り出た。
抜かれた清水も懸命に追いすがり、遂に40秒台で周回するようになるが、田中は39秒台を連発して突き放しに掛かる。

清水は73周終わりで2度目のピットイン。この時点で田中とは8秒もの差をつけられていた。
8号車は給油とタイヤ交換を済ませ、再び谷川がステアリングを握る。

ここから谷川の猛追が始まった。
谷川はアウトラップの翌周からいきなり39秒台に入れてみせ、次第に1号車との差を削り取っていく。
1号車田中は82周終わりでピットイン。こちらは給油のみを行って最小限のロスタイムでトップのままコースへ。この作業時間の差が、更に谷川の肩にのしかかる。
残り周回数が30を切ったこの段階で、両者の差は30秒以上にも達していた。
それでも39秒台を連発する谷川。しかし田中も40秒代前半を維持して対抗、両者は最終的に1秒3の僅差で109周目のチェッカーを受けることとなり、勝利にかける谷川の執念はあと一歩届かなかった。

これによりARTAドナーゲGT3は開幕5連勝を達成。シリーズ最終戦を待たずしてチャンピオンの栄冠を勝ち取ることとなった。

ST2クラスでは、前回富士で連勝の途絶えた#11オーリンズランサーが逆襲に出た。
クラスポールから一気に逃げを打ち、後続を一気に突き放す。
一方、2位以下は混戦となり、#13エンドレス座間、#20RSオガワらのランサー勢、#2フジツボhpi、#123エンドレスアライらのインプレッサ勢が鎬を削るが、エンドレス座間はクラス2位につけて51周目を走行中、アトウッドの進入でバリアに突っ込んで大きく順位を落とし、#20RSオガワ、#123エンドレスアライもオーリンズのペースにはついていけず、#11オーリンズランサーが大差で今季4勝目を挙げることとなった。

ST3クラスは1周目からピットストップを敢行するなど様々な戦略を採るチームが出る中、オーソドックスに周回をこなして言った#7MAKERSイシハラマリーンRX-7が今季初優勝。
予選から速さを見せ付けていた#14、#15の岡部自動車勢は相次いでトラブルに見舞われてレースを落とした。

ST4クラスは#999P.MUマカオインテグラが#73ロイヤルハウスを序盤から突き放して今季3勝目を上げた。

STSクラスはランキングトップの#69NSC J'SレーシングS2000が3周目にトラブルに見舞われて大きく後退する中、予選トップの#99アクティブハイドロゲンウォーターS2000が今季初勝利を挙げた。

次回はスポーツランド菅生。10月1日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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