全日本F3選手権第4戦の決勝は、ポールシッターの#3ロベルト・ストレイトが17周にわたって後続との差を見事にコントロールし、
今季1勝目を挙げた。
2位には#37石浦宏明、3位には#1オリバー・ジャービスがつけ、
ここまで3戦連続で表彰台を獲得していた#36大嶋和也はスタートの出遅れが響いて4位に終わった。
第4戦決勝は午前9時45分にフォーメーションラップ開始。
スタートを無難にこなしたストレイトがトップで1コーナーを制する一方で、前戦優勝の大嶋は出遅れて順位を落としていく。
この隙を縫って石浦、ジャービスが2-3コーナーで2位争いを展開、2位石浦、3位ジャービスの順でオープニングラップを消化した。
4位には#14安田裕信、大嶋は5番手でコントロールラインに戻ってきた。
大嶋はここからペースを上げ、2周目の1コーナーで安田のインをこじ開けて4位に浮上すると、 その時点で4秒以上に開いていたジャービスとの差をじわじわと詰めにかかる。
その後方では、ルーキーの#33関口雄飛が2周目に#11伊沢拓也、#62嵯峨宏紀を次々に抜き去って8位に浮上してきた。
大嶋は何度もファステストラップを塗り替えるハイペースで上位3台を追いかけていく。
その結果、当初4秒以上あった3位との差も次第に詰まっていき、9周終わりでは1秒強まで近づいた。そして遂に、
15周目のスプーン立ち上がりで姿勢を乱したジャービスの背後に追いつき、シケインでアウトから並びかけるが、
ジャービスもインをがっちり固めて3位の座を守り抜く。
その後もプレッシャーをかけてくる大嶋を押さえきってジャービスが3位でチェッカーを受け、
ここまで2勝を含む3戦連続で表彰台を獲得していた大嶋にとっては痛恨の4位フィニッシュとなった。
トップのストレイトはタイヤをセーブしながら巧みに2位石浦との差をコントロールして17周を走りきり、
苦手と公言する鈴鹿での初めての勝利をもぎとった。
2位には昨日の予選で痛めた首を庇いながら懸命にストレイトを追いかけた石浦が入った。
次回第5戦、6戦の舞台はツインリンクもてぎ。5月19、20日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum