左から2位のトレルイエ、初優勝のクインタレッリ、3位の松田
ロニー・クインタレッリ(優勝)
本当にうれしい。勝ったなんてまだ信じられない。
去年から何回か勝つチャンスがあったけど、僕がミスしたり、天気の影響だったりで勝てなかった。今回は昨日から完璧だったね。
クルマのバランスも最高だったし、チームのピットワークもすばらしかった。
チームの関係者、ファンにも、ありがとうと言いたいね。
1周目にトップに立って、小暮との差が開いていったから、クルマのバランスがいいなと感じた。序盤はブノワにプッシュされたけど、
燃料が軽くなるにつれてこっちもラクになってきた。僕のチームのクルマは燃料が重いときはバランスが今ひとつだけど、
ピットストップが近づくにつれて良くなる。
ピットストップの後は、スタートほど燃料を積んでないし、タイヤが新しいので更に良くなる。だから今日はラクにレースできた。
2004年にインギングでF3チャンピオンになって、去年から新しいチャレンジを始めて、今日勝てて、本当にうれしい。
ビッグチームにいて勝つのも気分いいだろうけど、僕らのように家族みたいなチームで勝つのはもっとうれしいよ。
(全て本人が日本語でコメントした)
ブノワ・トレルイエ(2位)
少し疲れました。全体的には退屈なレースでしたね。
セーフティーカーが出たことで、次々にピットインするドライバーが出て、
目の前で小暮もピットインしたので彼は2ストップだろうなと思いました。
それからクインタレッリにプレッシャーをかけ続けたんですが、彼は付け入る隙がまったくなかったので、
ポジションをキープすることにしました。
ここでのオーバーテイクはリスキーなので、ピットストップのときに前に出るチャンスがあるかと思ったんですが、
前に出られなくてがっかりしました。
松田 次生(3位)
昨日の予選が5位に終わったので、今日は表彰台にあがることと、できれば優勝も目標に掲げていました。
最初はトップ2台の後ろにつけて隙をうかがってたんですが、次第にブレーキがフェードするようになって、
ペースを落とすしかありませんでした。
前を抜けそうな状況にもっていくと、決まってブレーキがフェード気味になるので、フラストレーションがたまりました。
フェードの原因はわかっているので、リスクを負ってでも狙っていった結果だからしょうがないと思ってはいます。
由良 拓也(優勝チーム監督)
フォーミュラニッポンでの優勝は初めてなので、表彰台に上がれて気持ちいいなと思いました。いい経験をさせてもらえて感謝しています。
このチームは本拠地が山口県にあるというのが特徴です。日本のレース界の中心は御殿場なので、そこから離れれば離れるほど、
情報も入ってこなくなって大変なんですよ。京都にもチームはありますが、彼らも苦労していますからね。
新しいチーム形態で苦労も多いですが、今日のロニーは完璧でしたね。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI