岡山国際サーキットで開催されている、フォーミュラニッポン第4戦は、小暮卓史(PIAAナカジマ)が昨年の第8戦もてぎ以来、 8ヶ月ぶりにポールポジションを獲得することとなった。
予選2回目は午後2時25分より開始されたが、予選開始直前に雨が降り出し、コースは完全なウェット状態になってしまった。
これにより、予選1回目での、横溝のコースアウトによる黄旗提示でベストタイムを抹消されたドライバー、 特に予選通過基準タイムを出せていないアンドレ・ロッテラー、井出有治、吉本大樹、金石年弘、ミハエル・クルム、 そして2番手タイムを無効にされた本山哲の6人にとっては、予選通過を賭けた厳しい戦いを強いられることになった。
雨は予選中も降ったり止んだりを繰り返し、アトウッドコーナーからバックストレートにかけては、
おびただしい水しぶきが上がる状態になってしまった。
セッション開始当初は20秒台、21秒台が出ていたタイムも、それにつれて33~34秒台まで落ち込んできた。
それでも残り時間15分を切ったあたりから徐々に路面は乾き始めた。
ウェットタイヤで走行していたドライバーも次々にスリックに履き替えていく。
それにつれてタイムも再び24秒台、22秒台と上がっていく。
そして、残り10分を切ったところでARTAの2台、井出が22秒623、金石が22秒620と、そろって基準タイムをクリアする。
続いて、午前中21番手だったクルムが21秒216でこの時点でのトップに立った。
吉本も21秒598を出し、基準タイムをクリアした。
残り1分を切る頃には、クルム20秒699、ロッテラー20秒456と相次いで20秒台が飛び出し、 最後の最後には本山が20秒108、クルムが20秒137を叩き出し、 アラビアンオアシスインパルの2台が1-2でこのセッションを締めくくった。
予選2回目のベストタイムが20秒台に留まったため、午前中に1分17秒409を記録した小暮のポールポジションがここで確定。
小暮は昨年のツインリンクもてぎでの第8戦以来8ヶ月ぶり、今季中嶋企画に移籍して初めてのポールポジションだ。
第4戦決勝は明日午後2時30分より、68周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum