Formula Nippon

FN:第3戦もてぎ公式予選1回目 トップタイムは松田次生

全日本選手権フォーミュラニッポン第3戦の公式予選1回目は3度の赤旗が出る荒れた展開となった。
そうした中でトップタイムを記録したのは松田次生(モバイルキャスト・チームインパル)。唯一の35秒台となる1分35秒451を記録し、 午後のスペシャルステージでトリを務めることとなった。

file_20070519T132111796 第3戦の舞台はツインリンクもてぎ。
ここでは全車参加のスペシャルステージによるグリッド決定という、従来とは全く違う予選方式が採られることとなった。
このため、午前中に行われた予選1回目は、午後のスペシャルステージにおける出走順を決めるためのもの、という位置づけとなる。

予選1回目は午前10時35分に開始された。
F3の予選中から再び降り始めた雨のため、開始時点の路面はウェット。一旦はスリックを履いて出て行ったドライバーたちも、 すぐにウェットタイヤに履き替えて走行を重ねることとなった。ラップタイムもこの時点ではアンドレ・ ロッテラーの1分57秒657がトップという状況で、コースのあちこちで水しぶきが上がっていた。

しかし雨は予選開始10分足らずで止み、ドライバーたちも開始10数分で再びスリックでの走行に切り替えていく。
ラップタイムも一気に縮まり始め、残り30分の時点ではブノワ・トレルイエが1分42秒490を出してトップに立ち、 他のドライバーも軒並み43秒台までタイムをあげて来た。

しかし残り時間が28分を切ったところで片岡龍也が90度コーナーでスピンオフし、これを排除するために赤旗が出された。
この時点でトップに立っていたのはロイック・デュバル。タイムは1分39秒940と、ついに40秒台を切ってきていた。

予選は6分間の中断の後、再開された。
しかし、残り時間8分49秒で今度は小暮卓史がS字でコースアウトしてしまい、これの排除で再び赤旗が出されてしまう。

セッション終盤に向けて更なるタイムアップを狙っていたドライバーたちは、これで出鼻をくじかれてしまった。

この時点でのトップは松田次生。タイムは1分36秒497まできた。2番手にはロッテラーがつけている。
既に空には晴れ間が覗き、コースはほぼドライコンディションに回復してきた。

11時32分、予選再開。残り時間は8分あまり。
最後のアタックを、と相次いでコースに飛び出していくドライバーたち。
しかし2番手タイムのロッテラーは残り5分、トップの松田は残り3分30秒を切ってから漸くコースインする作戦に出た。

松田がコースに入った直後、久々にトップフォーミュラに戻ってきたミハエル・ クルムが1分36秒448を叩き出して一気にトップに躍り出た。

しかしその直後、今度は柳田真孝がV字コーナーでスピン。
これにより今日3度目の赤旗中断となる。残り時間はたったの1分43秒と、タイムアタックはほぼ不可能な状況だ。

このため、審査委員会判断で残り時間を3分に延ばして予選は再開されることとなった。

この僅かな残り時間を見事に生かしきったのが松田だ。
松田はここで1分35秒451と、このセッションで唯一の35秒台を記録してトップに立った。2番手には、 このもてぎで優勝も経験している金石年弘。3番手にはアンドレ・ロッテラーがつけた。

午後2時25分より行われるスペシャルステージでは、この順位の逆順で1台づつのアタックが行われる。

なお、終了間際に最終コーナーで吉本大樹と佐々木孝太がコースアウトしたため、この区間にイエローフラッグが提示されたため、 この直後にチェッカーを受けたロニー・クインタレッリ、横溝直輝、立川祐路に対しては、予選終了後にタイム抹消のペナルティが下った。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA



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