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S耐:第3戦富士24時間(FINISH)#99GT-Rに勝利の女神が微笑む、ハチロクは大どんでん返し

6月3日、国内で10年振りに開催された24時間レース「スーパーテック富士24時間レース」が静岡県・富士スピードウェイで行われ、粘りの走りを見せた#99Y's distraction GTNET GT-R(浜野/星野/藤波/安田/Zheng)が総合優勝を遂げた。

総合&ST-Xクラス優勝は浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/スンジェン組(Y's distraction GTNET GT-R) ST-Zクラス優勝は石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本祐也 /余郷敦組(DIAMANGO Cayman) ST-TCRクラス優勝は塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二/松本和之/山路幸宏/渡辺忠司組(m-1 CARFACTORY RS3 LMS) ST-1クラス優勝は星野辰也/織戸学/富田竜一郎/リージョンウ/浜健二/小林賢二組(D'station Porsche cup) ST-2クラス優勝は冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫組(新菱オート☆DIXCELエボⅩ) ST-3クラス優勝は服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之/菅波冬悟/番場琢組(埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX) ST-4クラス優勝はたしろじゅん/大井貴之/三笠雄一/伊藤毅/田中雅之組(Sunoasis田中建築86) ST-5クラス優勝は村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦組(村上モータースMAZDAロードスター)

チェッカーまで残り3時間となってから、アクシデントが相次いだ。

残り3時間を切ってまもなく、ST-4クラス#58ウィンマックステインワコーズDC5☆KRPがオイル漏れを起こし、さらにそのオイルに引火して、火を引きずるような形でコカコーラコーナーのコースサイドに車を止めた。コース上のオイルに乗ってコースアウトする車両も出たため、処理のために赤旗が提示されレース中断となる。

再開後、残り2時間を切ったところで、総合10位で奮闘していた#51DIAMANGO Caymanが電気系トラブルでストップ。

さらに、トップを追っていた総合2位#83Phoenix Racing Asia R8がダンロップコーナーで#3ENDLESS GT-Rと接触。サスペンションを痛めてしまい、ピットで交換作業を行うことになってしまった。

これで#777D'station Porscheが2位に上がるが、その座も長くは続かず、残り1時間15分で突如エンジントラブルが発生しストップ。トップを追う立場のマシンにトラブルが相次ぎ、どうやら終盤になって勝利の女神は#99GT-Rに微笑んだようだ。

これで楽になった#99GT-Rはチェッカーに向け淡々と周回を重ね、新生なった富士24時間レースの記念すべきウィナーとなった。

最後の最後までドキドキ、ワクワクさせたのはST-4クラスの#55Sunoasis田中建築86。残り40分、トップを走る#884林テレンプ SHADE RACING 86が最後の給油でピットインし、逆転でトップに浮上。#55チームはドライバー交替の準備もしていたため、周囲は給油のためにピットインすると思っていたが、何と周囲を欺き、そのまま走り続けてチェッカーを受けてしまった。

白熱した各クラスの争いは、1台のみエントリーのST-1クラス#47D'station Porsche cupは安定した走りで総合7位フィニッシュ。ST-3クラスは#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXが逃げ切って念願の初優勝。ST-TCRクラスはシビック勢の脱落もあり、#75m-1 CARFACTORY RS3 LMSが、ST-2クラスは#6新菱オート☆DIXCELエボⅩが独走で優勝。ST-5クラスは、#88村上モータースMAZDAロードスターが#37DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dの追撃を振り切った。

ST-Xクラスの表彰式 ST-Zクラスの表彰式 ST-TCRクラスの表彰式 ST-1クラスの表彰式 ST-2クラスの表彰式 ST-3クラスの表彰式 ST-4クラスの表彰式 ST-5クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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