鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第1戦鈴鹿公式予選 荒川鱗、雪が舞う鈴鹿で初ポールポジション

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第1戦が18日、鈴鹿サーキット東コースで開幕。小雪の舞う中、荒川鱗(Drago CORSE 10V)が58秒886で鈴鹿での初ポールポジションを獲得した。

ポールポジションの荒川鱗(Drago CORSE 10V) 予選2位の徳升広平(宮本電気工事社☆レプリKKS-Ⅱ) 予選3位の吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆MYST☆ED)

 日本各地7サーキットで行われる今シーズンのスーパーFJシリーズだが、先陣を切って鈴鹿シリーズが同地で開幕。昨夜から断続的に降り始めた雪がコースサイドに残り、小雪が舞う底冷えの中、午前8時50分より公式予選が行われた。昨シーズンよりエンジンが安価で販売され増加した参加台数が一転減少、参加10台とさみしい開幕戦となった。

 予選開始6分過ぎ、上吹越哲也(ヤマダエスバイエルホームFTKレブKKS)がコースアウトしたため赤旗が提示され、15分で行われる予選は5分延長され9時10分チェッカーとなった。

 赤旗解除後、残り9分で再開された予選は、荒川鱗(Drago CORSE 10V)と徳升広平(宮本電気工事社☆レプリKKS-Ⅱ)の一騎打ちとなった。荒川が再開後8周目に59秒973と1分を切るタイムを出し、さらに翌周59秒570とタイムを縮めると徳升がが59秒367でこれを逆転、さらに12周目には59秒189とすると翌周、荒川が59秒125で再びトップに浮上した。

 14周目には徳升が59秒を切る58秒899でトップを奪い返し、このままポールを決めるかと思われたが「ラスト3周目あたりでようやくタイヤが暖まった」という荒川がチェッカー後の16周目に58秒886を出し僅差で逆転。シーソーゲームに終止符を打ち、ポールポジションを決めた。3位にはベテランの吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆MYST☆ED)が入った。

 荒川は昨年のオートポリスシリーズでポールポジションを獲得したが、鈴鹿シリーズでは初。荒川は埼玉県在住の18歳で高校3年生。今シーズンは鈴鹿シリーズに全戦参加予定でチャンピオンを狙い、入校した鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラでは首席卒業を目指す。

 決勝は午後1時5分より22周で争われる。「東コースは抜けないのでスタートさえ決めれば……」という荒川と、惜しくも予選で2位に甘んじた徳升の争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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