SUPER GT

SGT:第2戦富士GTA定例会見「若手エンジニアの育成が急務」(坂東代表)

 決勝日朝、スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)坂東正明代表による定例会見が行われた。

GTA定例記者会見: 板東正明(GTA代表取締役社長)

マシンの性能調整(BOP)について
開幕戦でNSXの速さが目立ったが、現時点ではイコールコンディションは保たれていると考えているので、レース結果によって変更することは考えていない。そもそもBOPは自動車メーカーの参加を促すという考えもあって設けているので、ミッドシップハンデを含め技術的な視点での性能調整は、3メーカーも加わった話し合いを経て決めている。変える場合はきちんと手順を踏む必要がある。GT300クラスは、GT3車両とJAF GT車両の違いに加え、チームの知恵の部分もあって速さに差が出ている。性能調整委員会には、パワーウェイトレシオを基準に、レース結果なども考慮したうえで決めてくれるようお願いしている。
鈴鹿10時間レースについて
鈴鹿10時間はGT300のアジア統一戦という位置づけで考えているので、(ブランパン耐久シリーズを主催する)SROとともにマシンの参加について協力する方向で動いている。現状でスーパーGTからは11台+αの参加が見込まれているので、GTAはこれを支援するという立場である。ただ、タイヤがワンメイクでピレリを履くことになるので、各チーム、スポンサーとの関係もあり、そのあたりをどうクリアするのかが課題ではある。
スーパーGTレースの今後(若手エンジニア育成)について
レースは今回も集客は順調で有難いことだが、(今後もレースを継続していくためには)チームが会社として成り立つようGTAとしても支援していかなければならないと感じている。特に、若手エンジニアの育成は大きな課題である。その点ではケンジ(チーム・ルマンの山田健二エンジニア/4月22日逝去)を失ったのは大きい。若手が入りやすい環境づくりは急務であり、そのためにチームが会社として労働条件なども整えていく必要があると思う。モータースポーツの発展のため、そういう基盤づくりをしていこうと考えている。
まとめ&Photo: Shigeru KITAMICHI


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