SUPER FORMULA

SF:第6戦岡山JRPサタデーミーティング 「SF19は落としてもちゃんと走る頑丈なクルマ」(#36中嶋一貴)

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は9月8日、シリーズ第6戦が開催されている岡山国際サーキットで恒例のサタデーミーティングを開催した。今回は中嶋一貴(#36 VANTELIN TEAM TOM’S)、伊沢拓也(#65 TCS NAKAJIMA RACING)の二選手が出席、先日行われたSF19の開発テストでの印象を語った。

中嶋一貴(#36 VANTELIN TEAM TOM’S)
JRPサタデーミーティング: 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) 「よくできたクルマだなあ」というのが第一印象です。トラブルなく走ることもできましたす。空力やタイヤサイズの違いなどもあり、今年のクルマとは少しキャラクターが違うなと思う部分もありますが、1日半走る中で少しずつセットアップを進めていくことができ、クルマのいい部分を見られたのかなと思います。
1日目に、ヘアピンのブレーキングでリヤホイールをロックさせてスピンアウトし、グラベルに捕まることがありました。僕が降りたあと、クルマを吊り上げる時にロープが切れて落っことしてしまいました。そのためにダンパーや足回りを変えたりアライメントを取り直すのに時間をロスしてしまいましたが、まあ自分のクルマじゃないんで別に(笑)砂の上とはいえ落ちてもちゃんと走るクルマなんで、頑丈になっているんじゃないかなあと思います(笑)その後は順調に試したいことを試すことができたので、そこで見えた方向性を今週の岡山に活かせないかなあと思ったんですが、それは残念ながらうまくいきませんでした。早く新しいクルマに変わらないかなあと思います。
クルマもタイヤも来年もっと良くなりそうな部分がみえました。いい意味での正常進化というか。ただその分今年うまくいってるチームは来年も好調だろうし、今年ハマってるチームは来年も大変だろうなという気もしてます。
伊沢拓也(#65 TCS NAKAJIMA RACING)
JRPサタデーミーティング: 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING) 事前に乗った人たちの感想などを聞き、出来上がったクルマの寸法なども聞いていくく中で、多少フロント周りがピーキーなのかな、という先入観がありましたが、その前にもてぎで走ったSF14とほぼ同じセッティングでSF19を走らせてみると、違和感が全くなく、フロントの許容範囲が広がった感じで、ステアリング操作に対して自分の思った通りのグリップが出てくれるし、クルマ全体としてダウンフォースが増えた感覚があり、コーナリング自体は14より速く走れている感覚がありました。ただラップタイムは14にミディアムタイヤを履かせて予選を走ったのとほぼ同じタイムしか出ていなかったので、コーナーは速いけどストレートが遅いのかなという印象がありました。それでもスウィフトからダラーラに変わった時ほどの大きな差はありません。
個人的な好みでいうとSF19の方が走らせやすかったので、中嶋選手と同じく早くSF19でレースをしたいと思いました。でもSF19で試したことをSF14にフィードバックすれば速く走れるかなと思ったんですが、同じようなことは全く起きず、逆に混乱してしまってる状況です(笑)

また最後に、悪天候が予想される明日の第6戦決勝について、タイムスケジュールの変更またはレースフォーマットの変更なども含め、実施に向けて最大限の努力をするとの発言が倉下明JRP社長より出た。JRPとしては第2戦オートポリスに続いての中止は極力回避したいとの意向だが、勿論安全性を犠牲にしてでもレースを強行するという意味ではないとのことだ。

第6戦決勝は明日午後2時5分より68周で行われる予定だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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