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SF:第2戦オートポリス公式予選 コースレコード続出の予選を制したのは復帰2戦目の#20平川!しかし開幕戦でのペナルティにより3グリッド降格に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「オートポリススーパー2&4レース」の公式予選が5月12日、大分県のオートポリスで行われ、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が従来のコースレコード(1’26.196)を上回る1’25.937を予選Q3で叩き出し、自身初のポールポジションを獲得した。

公式予選は午後3時50分よりノックアウト方式で行われた。この日のオートポリスは晴れ。爽やかな初夏の陽気のもとでの走行となった。

予選に向けコックピットで待機する平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

予選に向けコックピットで待機する野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選に向けコックピットで待機する松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )

ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

予選2位の野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)

予選3位の松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y SF14)

ポールポジションを獲得した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

予選2位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選Q1

ミディアムタイヤの使用義務が課せられ、20分間で上位14人が次のQ2進出への権利を得るQ1では全てのドライバーが2回のアタックを行なった。最初のアタックでトップに立ったのはなんと今回が初参戦の#15阪口晴南(TEAM MUGEN SF14)。今週末の自己ベストを大きく上回る1’27.677をいきなり叩き出してみせる。しかし2本目のアタックでは#65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が1’27.053でトップに立ち、#16山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)が1’27.123で2番手につける。#15阪口も1’27.393までタイムを縮めたが7位に後退することになった。それでも初戦でQ2進出を決めたのは上出来といえるだろう。その一方、#2国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14)、#37ジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)らはここで予選を終えることに。阪口同様にこのレースにスポット参戦した#7トム・ディルマン(UOMO SUNOCO SF14)もミディアムタイヤの扱いに慣れず19位に終わっている。

予選Q2

ソフトタイヤの使用が許され、上位8人がQ3進出を果たす予選Q2は上位3人がコースレコードを上回る熾烈なアタック合戦が繰り広げられ、1’25.799を叩き出した#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)がトップ。2番手には#3ニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)が1’26.110で続き、#20平川が1’26.113で3番手。そして#6松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y SF14)と#16山本が1’26.292の同タイムで続き、#65伊沢、#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)を挟んで#5野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)と#1石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14)が1’26.476とこちらも同タイムで続くという結果に。結局先にピットアウトした#5野尻が8位でQ3進出、ラスト3分でコースインした#1石浦が9位で予選を終えることになった。また注目の#15坂口はこのセッションでは1’26.964にとどまり、明日の決勝を11位からスタートすることになった。

予選Q3

ポールポジションを争う最後のセッション、予選Q3は午後4時37分スタート。最初にアタックに入ったのはルーキーの#6松下。セクター1、セクター2では気持ちが先に行ってしまってミスをした、と予選後に本人は語ったが、1’26.226とQ2のタイムを上回ってみせた。その直後にアタックしたチームメイトの#5野尻も1’26.038と昨年自身が記録したレコードタイムを上回った。さらにセッション終盤に入って#20平川が1’25.937を記録。これによりスーパーフォーミュラ復帰2戦目にして自身初のポールポジションを獲得することになった。しかし#20平川は第1戦鈴鹿での危険なドライブ行為により3グリッド降格の裁定がすでに下っているため、明日の決勝は#3ニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO SF14)に次ぐ4番手からのスタートとなる。これにより明日の決勝は最前列を野尻、松下のDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢が占めることになった。

第2戦決勝は明日午後2時10分より54周で行われる予定だが、現時点での天気予報は雨となる見込みだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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