F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第11戦オートポリス決勝 「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」初代チャンレンジドライバー菅波冬悟、待ちに待った初勝利!!

菅波冬悟、待ちに待った初勝利!!

FIA-F4選手権第11線の決勝が10月20日、大分県のオートポリスで行われ、ポールポジションからスタートした#81菅波冬悟(OTG DL F110)が#1小高一斗(FTRSスカラシップF4)の追撃を振り切り、参戦2年目にして待望の初勝利を挙げた。

13周の決勝がスタートした

優勝は菅波冬悟(OTG DL F110)

決勝2位は小高一斗(FTRSスカラシップF4)

決勝2位は名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)

インディペンデントカップ優勝は仲尾恵史(TCS Racing Team)

優勝した菅波冬悟(OTG MOTOR SPORTS)

表彰式

第11戦決勝は午後1時30分にフォーメーション開始。午後に入っても気温14℃という寒さのなかで13周の戦いが繰り広げられた。

ポールシッターの#81菅波は手堅くホールショットを決めると、序盤から一気に後続を突き放しにかかる。#1小高も懸命に追い上げるが、5周を終えた時点で両者の間には1.4秒のギャップができてしまった。

序盤のペースにアドバンテージがないと見て取った小高はタイヤをクールダウンしながら中盤をやり過ごし、終盤一気に勝負に出ようと目論んだが、9周目の2コーナーでフロントタイヤをロックさせてしまい、逆に菅波に差を広げられてしまった。

菅波も10周目にハーフスピンを喫し、一気に小高に差を詰められたが、序盤から築いてきたリードがここで活き、最後までトップの座を明け渡すことなくチェッカーを受けた。

菅波はGTアソシエイションが昨年発足させたスカラシップ制度である「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」の初代チャレンジドライバー。昨シーズンは初めての四輪レースということもあり、なかなか噛み合わないレースが続いていたが、2年目の挑戦となった今シーズンは序盤から表彰台にあと一歩というポジションで激しい戦いを繰り広げており、5月富士スピードウェイで行われた第4戦でついに初表彰台を獲得、そして今回遂に待望の初優勝を手にした。菅波は明日の第12戦もポールポジションからスタートすることになっており、連勝にも期待がかかる。

小高はわずか0.427秒及ばず2位。#5角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレ一シング)のグリッド降格によって3番手スタートとなった#6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)がそのままの順位でフィニッシュして表彰台を獲得した。

一方、予選後のタイヤ交換により最後尾スタートとなったポイントリーダーの#5角田は序盤から果敢なオーバーテイクを繰り返し、1周目に17位にジャンプアップすると、2周目に13位、3周目に12位、4周目に11位と着実に順位を上げ、最後は8位でフィニッシュ、貴重な4ポイントを獲得した。

なおインディペンデントカップは予選トップの#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が接戦の末#11植田正幸(Rn-sports制動屋F110)を下して今季4勝目を挙げ、逆転チャンピオンに望みを繋いだ。

第12戦決勝は明日朝9時より同じく13周で行われる。

第11戦優勝 #81菅波冬悟 (OTG DL F110)
優勝した菅波冬悟(OTG MOTOR SPORTS) とりあえず良かったです。嬉しい気持ちと、ホッとしている気持ちと、明日に向けての気持ちが混ざってる感じです。一度ジェットコースターストレートの先でハーフスピンをしてしまい、終盤はきつかったですが、序盤で築いたマージンのおかげで守り切れました。明日もポールなので、また序盤でマージンを築きたいですが、そう簡単にはいかないと思うので、チームのみんなと作戦を練って、連勝を目指して頑張りたいです。
第11戦決勝2位 #1小高一斗(FTRSスカラシップF4)
決勝2位の小高一斗(トムススピリット) スタートで抜けなかったことで、苦しいレースになるのはわかっていましたが、諦めずにプッシュしていきました。序盤は同じくらいのペースで余裕がなかったので、中盤にタイヤを一度クールダウンして最後に追い付ければいいなと思いましたが、途中一度ミスをして2コーナーでフロントタイヤをロックさせてしまい、クリップにつけませんでした。あそこで大きく引き離されてしまいました。また明日頑張ります。
第11戦決勝3位 #6名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレ一シング)
決勝3位の名取鉄平(Hondaフオ一ミュラ・ドリ一ム・プロジェクト) 全体的にペースは安定していましたが、そもそものペースのレベルが低かったようです。クルマ的にも思うように走れない状態だったので、そこを明日に向けて改善していきたいです。練習走行のようにうまく走れなかったので、その点をチームと話し合って、明日もまた頑張ります。明日の決勝は次のもてぎ大会に繋がる内容にしたいです。
第11戦インディペンデントカップ優勝 #2仲尾恵史(TCS Racing Team)
インディペンデントカップ優勝の仲尾恵史(TEAM RIGHT WAY) トレーニングから2位の方とほぼ同タイムで、今回の予選もほとんど同タイムだったので、苦しい戦いになると思っていました。私は序盤が速いので、そこで離したんですが、中盤以降だんだん追い詰められました。あと何周かあったら危なかったです。勝てて嬉しいです。タイトルにも少しずつ近づいてきました。残り3レース全部勝てばチャンピオンになれます。明日も今日のように落ち着いて、最後までトップをキープしたいと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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