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S耐:第5戦富士公式予選 熾烈な争いを制してフェラーリが5連続ポールポジション、ST-4クラスはS2000がトムス86を抑えてクラスポール!

 9月2日、スーパー耐久シリーズ2017第5戦「富士SUPER TEC」の公式予選が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、今シーズン全戦でポールポジション(PP)を奪っているST-Xクラスの#8ARN Ferrari 488 GT3(永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼)が、熾烈な争いを制し5戦連続の総合PPを決めた。

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 朝方には秋の気配も漂っていたが、天候の回復とともに気温が上昇し、予選の始まる12時45分にはすっかり夏の陽気となった。決勝は10時間という長丁場。通常のレースより決勝グリッドの重要性は低いものの、シリーズタイトルを考えるとPPに与えられる1ポイントの重さは無視できない。A,Bドライバーの合算タイムで争われるため、富士を得意とするドライバーにオーダーを組み替えて予選に臨んだチームもあった。

 ST-Xクラスは、結果だけ見れば#8フェラーリの5連続PPとなったが、Bドライバーの予選では#3ENDLESS・ADVAN・GTR(ユーク・タニグチ/山内英輝/元嶋佑弥)がトップタイムをマーク。#1スリーボンド日産自動車大学校GT-R(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)もPP争いに加わって最後まで順位変動があるなど、#8フェラーリも決して楽なPP奪取ではなかった。

 盛り上がったのはハチロクが多くエントリーしているST-4クラス。唯一のS2000である#93SKR ENGINEERING ings S2000(太田侑弥/佐々木雅弘/柴田優作)のBドライバー佐々木が、終了間際に1分56秒764と他を圧倒するタイムを叩き出し、逆転で開幕戦以来の2度目のクラスPPを奪取。#86TOM'S SPIRIT 86(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔/井口卓人)の4連続PPを阻止した。

 ST-TCRクラスは、#10Racingline PERFORMANCE GOLF TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/脇阪寿一)のBドライバー密山が、Aドライバーでつけられた差を逆転。#45LIQUI MOLY RS3 LMS(田ヶ原章蔵/白坂卓也/竹田直人/新井敏弘)の連続PPをストップさせ、#10ゴルフに初クラスPPをもたらした。

 ST-1クラスは、エントリーが2台と寂しいが、#31Nissoku Porsche991 GT3 Cup(小川勝人/影山正美/富田竜一郎)のBドライバー影山が、数年ぶりにコースレコードを更新。富士育ちの意地を見せた。

 ST-2クラスは、ポイントリーダーの#59DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/谷口信輝)が、ST-3クラスは、前戦で今シーズン初優勝を飾った#39ADVICS TRACY RC350 DPS(手塚祐弥/前嶋秀司/鈴木陽/松井猛敏)が、ST-5クラスは、大本命#88村上モータースMAZDAロードスターND(村上博幸/脇谷猛/加藤正将/雨宮恵司)が、それぞれクラスPPを奪った。

 シリーズ最長、10時間レースの決勝は、明日3日午前8時にスタートを迎える。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Hiroyuki MINAMI


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