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SF:第6戦SUGO決勝 #19関口、得意のSUGOで優勝!チャンピオン争いに残った!

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝が、9月24日、快晴の宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、スタートダッシュを決めた予選2位の#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)が、朝のフリー走行でクラッシュしたハンデを乗り越え、今季2勝目を飾った。この結果#19関口はシリーズ4位に浮上。最終戦のチャンピオン争いに名乗りを上げた。(観客:9月23日(土)8,700人/24日(日)14,000人)

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秋晴れのSUGO。サーキット上空には青空が広がり、日差しも朝からかなり強くなった。シリーズチャンピオンの行方を占う上で重要な1戦となるだけに、ポイント上位のドライバーはレース前のウォームアップから気合十分。グリッドにはいつも以上の緊張が漂っていた。

ところが、フロントローに並ぶ#19関口のマシンだけは、スタート直前になってフロントサスペンションのアーム交換を行っていた。朝のクラッシュ後に修復はしたものの、ウォームアップ走行後に再度チェックしたところ、不具合が発見されたのだ。しかし、そのドタバタにも動じない#19関口は、スタートを失敗したポールポジションの#3ニック・キャシディ(フジ・コーポレーションKONDO SF14)を横目に見事なスタートを見せる。

そこからの#19関口は、昨年のSUGOのレースを彷彿する走りで、2位#15ピエール・ガスリー(TEAM無限SF14)、3位#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)との差を開いていく。10周目には1秒、20周目には3秒、30周目には6秒と僅かずつではあるが、マージンは着実に築かれていった。

一方、不運に見舞われたのは、スタートを失敗した#3キャシディと予選3位の#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)。#3キャシディは、スタート前に規定時間内に準備をしなかったとして、また、#36ロッテラーは10周目に早目のピットインを敢行したが、その際にピットロードの速度違反を犯したと判定され、両者ともにドライブスルーペナルティを課され、上位フィニッシュの権利を失ってしまった。

周回遅れが出始め#15ガスリーにやや差を詰められた42周目、トップを快走する#19関口が上位陣の中で最初にピットイン。給油のみを済ませて6位で復帰するが、この時、ガソリンがうまく入らず、#19関口はチームが残量を正確に把握できないなかで、残り周回を走ることになってしまう。残る上位陣は、レース終盤となった56周以降に相次いでピットに滑り込むが、大きな順位変動はなかった。

注目は「給油なしでは走り切れない」という定説を覆し、ノーピット作戦を取った#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)、#7フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)、#16山本尚貴(TEAM無限SF14)の3台。終盤まで#18可夢偉は4位、#7ローゼンクヴィストは5位、#16山本は7位を走行していたが、#16山本は2周を残してガス欠ストップ。#18可夢偉と#7ローゼンクヴィストは最終ラップにペースを落とさざるを得なくなり、それぞれ順位を落としてチェッカーを受けた。

最終ラップ、「ガソリン残量が心配になって少しペースを落とさせた」(星野監督)という#19関口の背後に#3ガスリーが迫ったが、結局#19関口、#15ガスリー、#37中嶋の順でチェッカー。#19関口は今季2勝目を飾るとともに、SUGO戦は昨年に続く連勝を果たした。

この結果、シリーズポイントは、しぶとく走り切り6位でフィニッシュした#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)が33.5ポイントでリーダーの座をかろうじて守り、0.5ポイント差で#3ガスリー、以下、#7ローゼンクヴィスト28.5ポイント、#19関口25.0ポイントと続くことになった。なお、最終戦(鈴鹿)は、2レース制でボーナスポイントがそれぞれ3ポイント加算される。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum


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