スーパーFJ鈴鹿シリーズ第3戦は7日、鈴鹿サーキットクラブマンレース第3戦で決勝を行い、ポールポジションからスタートした岡本大地(KRS KKS-Ⅱ)が抜きつ抜かれつの接戦を演じ、10周・22分38秒362で優勝した。
決勝レースは定刻より20分遅れて日没間近の午後5時30分にフォーメーションラップが始まった。1台が参加できずに26台がグリッドへ向かうが、ここでウェービングをしていた予選4位の太田格之進(KK-SⅡ ミスト制動屋)がバックストレッチでスピンをし、ガードレールに接触。フロントウィングを壊したもののコースに復帰、自身の4番グリッドに戻って26台でのスタートが切られた。
ポールポジションの岡本大地(KRS KKS-Ⅱ)はトップで1コーナーに向かうが、予選2位の名取鉄平(INOKI M2 KK-SⅡ制動屋)はエンジンストール。後続に飲み込まれてしまう。2位には予選3位の山内飛侑(NAVY AUTO)が上がり岡本の背後に付ける。
山内は1周目のシケインでアウトから岡本をパス。トップに躍り出る。
2位に落ちた岡本も負けていない。ここから3位以下を引き離しながら山内と岡本の壮絶なバトルが始まる。
コーナリングの速い山内は東コースで逃げ、ストレートの速い岡本は西コースで追いつくというバトルを繰り返しながら、ついに5周目のスプーン立ち上がりでスピードを乗せた岡本が130R手前で山内の前に出ることに成功した。
抜かれた山内もあきらめずに食い下がる。9周目のシケインではアウトから岡本にかぶせた山内は接触しながら前に出て、この2台はストレートを並走。しかし、1コーナーでは岡本が再びトップに立った。
さらに最終10周目のシケインでも山内はアウトから岡本に仕掛けるもここでオーバーラン。このバトルに決着が付いた。優勝は岡本、2位には山内が入った。
スタートでストールした名取は1コーナーに向かったとき「後に3台しかいなかった」とほぼ最後尾から追い上げを開始。「コーナーごとに1台ずつ抜いた」と1周目を10位で戻ってくると、2周目には7位。5周目には4位。7周目には手負いながら3位を走っていた太田を130Rでパスして3位まで上り詰めてきた。
しかし、この時点で名取とトップ2台との差は6秒5。このまま3位でゴールを迎えた。
太田は4位でゴールしたが、スタート手順違反でペナルティーを受け16位。繰り上がって4位にはベテランの吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED)が、5位には大嶋和也(レオパレス21/コウゲKKS-Ⅱ)が、6位にはHIROSHI(ミスト・セキグチ・制動屋)が入った。
スーパーFJ鈴鹿シリーズ第4戦は9月10日、西コースに舞台を移し行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI