SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習 レクサス勢が1-2-3-4!!トップは#38ZENT LC500

GT500クラスの車両規定が一新され、新時代に突入した2017オートバックス スーパーGTシリーズ。
4月8日、岡山国際サーキットで行われた第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習では、1’18.600を記録した#38ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組)を筆頭に上位4台をレクサスLC500が占めるという結果となった。
GT300クラスは1’25.869を記録した#4グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)がトップ、#65LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥組)が2位とこちらはメルセデスAMG GT3の速さが目立つセッションとなった。

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2017シーズン、GT500クラスは2014年以来の車両規定変更が行われ、全チームがニューマシンで開幕に臨むことになった。
これに伴いレクサス勢はRC-FからLC500にベース車両を変更、ホンダ勢もNSXの販売開始に伴い車名から「CONCEPT」の文字が消えた。
なお、今回の規定変更によりダウンフォース量は約25%の削減が図られたが、それでも開幕前の合同テストでは従来のコースレコードに迫る1’18.149を#37KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)が記録するなど、各メーカー、チームの熾烈な開発競争が今もなお進行中であることが伺えた。

そうした中で開幕を迎えた今週末、最初の走行セッションは前日の雨によるウェットパッチが残る難しいコンデイションでの走行となったが、ここでも上位3台が1分18秒台を記録したほか、トップから1秒以内に9台がひしめく接戦が展開された。
その中には2003年以来14年ぶりにGT500にカムバックしてきた#16MOTUL MUGEN NSX(武藤英紀/中嶋大祐組)の姿も。2012年にGT300クラスでCR-Zを走らせたこのコンビと共に復活した#16無限NSXは武藤英紀が専有走行で1’19.269を記録し、ホンダ勢最上位の6位とまずまずの位置につけた。

一方、上位を独占したのはレクサス勢だ。
終盤の専有走行で立川の駆る#38ZENT LC500が立て続けにトップタイムを更新したほか、#36au、#37KeePerのトムス勢もチェッカー寸前に2位、3位のタイムを記録。チャンピオンチームの#1DENSO KOBELCO SARD LC500もトップからコンマ3秒落ちの4位につけた。

それに続いたのが久々にオリベイラを迎えた#24フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)で1’19.228。
GT-R勢はこの5位が最上位となったが、BSタイヤを装着する#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー組)が10位、ミシュランタイヤを履く#23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)は12位、#46S Road MOLA GT-R(本山哲/千代勝正組)は15位と下位に沈んでいる。

GT300クラスはメルセデスAMG GT-3にスイッチして2年目の#4初音ミク、#65LEONが速さをみせ、#3B-MAX NDDP GT-3(星野一樹/高星明誠組)が3位、中山、坪井の若手コンビが走らせる#51JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組)が4位とFIA-GT3勢が上位につけた。
土屋武士の引退に伴い新たに全日本F3チャンピオンの山下健太を迎えた昨年王者の#25Vivac 86MC
(松井孝允/山下健太組)は9位で、これがJAF-GT勢の最上位という結果に。今期新たにマザーシャシーでマークXを製作した#52埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC(番場琢/脇阪薫一組)は24位と苦戦している。

スーパーGT第1戦はこのあと午後2時45分よりノックアウトで公式予選を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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