SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿フリー走行1回目 トップタイムは#41伊沢。予選中止の場合このままポール獲得の可能性も

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「JAFグランプリ」のフリー走行が10月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)が1'54.694でトップタイム。午後の予選が中止になった場合はそのままポールポジション獲得の可能性も出てきた。

フリー走行: 1stと2ndともトップタイムの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)

フリー走行: 1st・2位、2nd・15位の野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)

フリー走行: 1st・3位、2nd・3位のピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)

フリー走行: 1st・10位、2nd・3位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)

台風21号の接近の影響で公式予選日を迎えた鈴鹿は朝からあいにくの雨。今後も天候回復の可能性は低いとみられ、朝の時点で大会事務局から「決勝レースのグリッド決定方法および選手権ポイント付与に関して」と題する公式通知が発行された。

これによると公式予選が実施されなかった場合はフリー走行のベストタイム、セカンドベストタイムを元にレース1、レース2のグリッドを決めるとのこと。ただしそれもフリー走行のコースオープン状態が20分間を超えた場合、が条件であり、これをクリアできない場合は第6戦終了時点のシリーズランキング順でレース1が、レース1終了後のシリーズランキング順でレース2がスタートすることになる。

結論からいうとこのセッションは午前9時10分に予定通り開始され、4度の赤旗中断に見舞われながらもコースオープン状態が39分54秒に達したため、実施したとみなされることになった。

セッション開始から9分が経過したところで伊沢が1'54.694を記録、これがそのままセッションのベストタイムとなり、午後の予選が実施されなかった場合、伊沢がポールポジションからスタートする見込みとなった。伊沢はセカンドベストでも1'56.099を記録しており、このままいけばレース2でもポールスタートとなる可能性が高い。

雨はセッションが進行するにつれて激しさを増し、伊沢がベストタイムを記録した直後には#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)がスプーンカーブでスピンアウトしたために最初の赤旗が提示された。その後も9時35分の再開直後に#65ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が逆バンクでスピンアウト、トップタイムの伊沢もダンロップコーナー先でスピン、終了直前には#10塚越広大(REAL SF14)が同じダンロップでスピンアウトしたため、いずれも赤旗中断となっている。

こうした劣悪なコンディションの中、#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF14)は懸命のアタックを続け、セッション中盤に1'56.657の自己ベストタイムを叩きだすと、その2周後には1'57.066を記録。ベストタイムで9番手、セカンドベストでも4番手に食い込んで見せた。

これをみてポイントリーダーの#2石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)もコースに飛び出し、1'59.743とセカンドベストを更新、#1国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING SF14)も1'56.932を記録してベストタイムで11番手まで浮上した。

結局フリー走行は塚越のコースオフによる4度目の赤旗を持って終了となり、ベスト、セカンドベスト共に伊沢がトップという結果に終わった。ベストタイム2番手は#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)、セカンドベスト2番手には1'56.686を記録した#15ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN SF14)がつけた。ガスリーは一時F1USGP参戦のため欠場ではとの情報も流れたが、結局14日付で正式に参戦が発表されている。

第7戦の公式予選はこのあと午後1時50分よりノックアウト方式で行われる予定だが、天候次第では中止となる可能性も否定できない状況だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース