スーパー耐久

S耐:第3戦鈴鹿決勝 4時間の死闘を制したのは#3ENDLESS ADVAN GT-R !!

スーパー耐久シリーズ2016第3戦「SUZUKA”S耐”サバイバル」の決勝レースが6月12日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
トップが何度も入れ替わる激しい戦いを制したのは#3ENDLESS ADVAN GT-R(YUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/山内英輝組)。4時間2分17秒893で101周を走り抜けた。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:予選日10,000人/決勝日10,000人/大会総入場者数20,000人)

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予選から斬新な試みが採用されたこのレースは決勝も波乱が相次いだ。
午後3時15分にローリングが開始された時点では小雨が降り始めていたものの、路面はほぼドライ。これで多くのドライバーがスリックタイヤでのスタートを決断した。

序盤トップに立ったのはポールシッターの#24スリーボンド日産自動車学校GT-R。
スタートドライバ−の平峰一貴がうまくスタートを決め、序盤着実にリードを広げていった。
しかし18周を過ぎたあたりから雨足が次第に強まると、平峰は#3エンドレスGT-Rの山内の猛追を受けることになる。

24号車は28周め、3号車は29周めにレインタイヤに交換。24号車は平峰のまま、3号車はここで谷口に交代した。
するとその後方から凄まじい勢いで追い上げてきたのが#89HubAutoフェラーリ488GT3をドライブする坂本祐也だった。
坂本はペースの上がらない谷口をあっさり抜き去ると、36周めのダンロップコーナー進入で#24平峰のインに車体をねじ込み、トップに浮上して一気に差を広げにかかった。

ウェットコンディションでの#89坂本のペースは2分20秒台。
これに対し24号車、3号車のペースは2分23〜24秒台。
このため89号車のリードはどんどん大きくなっていったのだが、60周終わりで2度めのピットインを行ったところで#89フェラーリは痛恨のピットレーン速度違反を犯してしまう。
これによるドライブスルーペナルティと、2番手にドライブしたモリス・チェンのペースがなかなか上がらなかったことが重なり、チェンがピットインした65周めに3号車の先行を許してしまった。

一時3位まで後退していた3号車は51周めに2度めのピット作業を行い、ここから峰尾恭輔がハイペースで追い上げ、60周めに24号車をドライブする内田優大が1コーナーでスピンしたのに乗じて2位に浮上していたのだ。

3号車はその後2位以下に1分以上のマージンを築き上げ、給油のために88周終わりで3度目のピット作業を行い、山内が再び乗り込んでそのままトップでコースに復帰する。
その3号車を終盤追い上げたのが予選2番手からスタートした#5Mach MAKERS GTNET GT-Rだった。

5号車はスタートで一つ順位を落とし、その後も#89フェラーリにパスされて4位に後退するが、その後は24周めからステアリングを握った星野一樹が61周めまでのロングスティントを走行、ここで#24GT-Rを交わして3位に浮上する。
最後のスティントを担当した藤波清斗も75周めに#89フェラーリのモリス・チェンを捉えて2位に上がり、その後も山内を1周1秒半以上上回るハイペースで追い上げてきていた。
そして93周め。藤波はスプーンで果敢に山内のインに飛び込んでいった。
立ち上がりで抑えにかかる山内だったが、藤波はそのままバックストレートを並走して3号車をねじ伏せ、見事トップに浮上した。

ところがレース終了まであと5分となった98周めのバックストレートで5号車はまさかのスローダウン。
ガス欠により藤波は130R手前でGT-Rを止めた。

これでトップに返り咲いた3号車はそのまま2位以下に大差をつけて101周を消化。見事今季初勝利を手にした。
2位には終盤吉本大樹が凄まじい追い上げを見せた#89フェラーリが入り、開幕2連勝の24号車が3位に付けた。

このほかST-2クラスは#6新菱オートDIXCEL エボX(冨桝朋広/菊池靖/大橋正澄組)が、ST-3クラスは#38MUTA Racing TWS IS350(堀田誠/阪口良平組)が、ST-4クラスは#86TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86(松井孝允/井口卓人/蒲生尚弥組)がST-5クラスは#17DXLアラゴスタ・NOPROデミオSKY−D(谷川達也/井尻薫/野上達也組)がそれぞれクラス優勝を獲得している。

次戦の舞台は富士スピードウェイでのSUPER TEC。
9月4日決勝だ。

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Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroshi ICHIMURA
Keiichiro TAKESHITA


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