SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 今季初勝利と初のGT500タイトルを#39デンソーサードRC Fが獲得!!GT300も#25Vivac 86が勝ってタイトルを決める

チームサード会心の初勝利!!
2016スーパーGT第8戦「もてぎGTグランドファイナル」の決勝が11月13日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#39DENSO KOBELCO SARD RC F(へイッキ・コバライネン/平手晃平組)が見事ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げるとともに、GT参戦以来初のGT500シリーズチャンピオンを獲得した。
GT300クラスは#25Vivac 86 MC(土屋武士/松井孝允組)が今季2勝目を挙げ、マザーシャシーに初めてのタイトルをもたらした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:36,000人)

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第8戦決勝は午後1時30分より53周で行われた。
当日の天候は晴れ。スタート時の気温20℃、路面温度は27℃とこの時期には珍しい暖かさだった。

ポールポジションの#39デンソーRC F(平手)が昨日に続いて抜群のスタートを決め、一気に後続を突き放しにかかると、その後方では予選3位の#6WAKO'S 4CR RC F(アンドレア・カルダレッリ)が#37KeePer TOM'S RC F(平川亮)を3コーナーでパスして2位に浮上、平手に離されずについて行った。

予選で好位置を得るためにソフト側のタイヤを選択した平手は20周を消化したところでピットイン。タイヤ交換と給油を行なってコバライネンに後半を託す。ピット作業時間は37.3秒だった。
続いて21周目にカルダレッリがピットへ。しかし6号車は給油に手間取って40秒以上の作業時間を要したため、後半を担当した大嶋和也は再びサードの後ろでコースに復帰せざるを得なかった。

トップのコバライネンは大嶋に対して一時5秒以上のリードを築き上げたが、大嶋はコバライネンを上回るペースで追い上げを開始、43周目には1.2秒差、44周目には完全にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。
しかしコバライネンも大嶋に全く付け入る隙を与えずに残り周回を走りきり、スーパーGT参戦2年目にしてついに初勝利を挙げるとともにシリーズポイントも82に伸ばして見事年間王者の座を手にした。これはチームサードに取っても初の快挙。平手にとってはセルモ在籍時代の2013年以来の3年ぶりの栄冠だ。

一方、ポイントリーダーとしてもてぎ入りしながら土曜の第3戦で9位という結果に終わり、ランキング2位に後退した#1MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)は予選9位ながらタイヤ無交換という大胆な作戦で挽回を図ったが、結局7位に終わっている。

GT300クラスは、ポールポジションの#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)が序盤からトップを快走する一方で、ポイントリーダーの#6Vivac 86(土屋)は予選6位から徐々に順位を落としてしまい、一時は10位あたりまで後退してしまう。
しかしこれには理由があった。

当初タイヤ交換を予定していたつちやエンジニアリングは、グリッド上位陣が皆タイヤ無交換でいくという情報をグリッド上で得て急遽作戦を変更。タイヤ無交換で走りきるために内圧を極端に落としてスタートしており、10周目あたりまではタイヤのグリップが充分ではなかったのだ。
そんな苦しい状況の中、土屋は17周をしのぎ切ってピットに飛び込み、松井にステアリングを託すと、松井はそれに応えるようにアウトラップの3コーナーで#65LEON CVSTOS AMG-GT(蒲生尚弥)を抜き去ると、25周目の90度コーナーで#18UPGARAGE BANDOH 86(山田真之亮)を、そして34周目のV字コーナーで遂にクラストップの#31プリウス(中山雄一)のインに飛び込んでトップに浮上、そのまま中山を従えてチェッカーを受け、今季2勝目を挙げるとともに見事初のシリーズチャンピオンを手にした。
チームオーナーにして松井のパートナーの土屋に取ってもこれは初のタイトルだ。

一方ランキング2位で25号車を追っていた#3B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー組)は予選14位という苦しい位置から一時3位まで浮上するが、#4グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝)との接触などもあって結局6位に終わった。

スーパーGTの2017シーズンは来年4月8-9日に岡山国際サーキットで開幕。
GT500は車両規則が一新されることが既に決まっている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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