F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第3戦富士決勝 参戦満1年の#37小高が待ちに待った初勝利!!ルーキー#50澤田も初表彰台

参戦満1年で待望の初勝利!!

FIA-F4選手権第3戦の決勝が5月3日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、予選2番手からスタートした#37小高一斗(トムススピリット)が接戦を制し、自身初優勝を達成した。
ポールシッターの#36宮田莉朋(トムススピリット)は終盤アクシデントに巻き込まれ、惜しくもリタイヤとなった。

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決勝レースは午後1時30分より15周で行われた。
スタートは上位陣揃って失敗という状況の中、ホールショットを奪ったのは小高。動き出しでは宮田が先んじたかに見えたが、1コーナーへのアプローチでイン側の小高が先行、そのまま徐々に宮田を引き離しにかかる。
その後方では予選5番手の#9阪口晴南(HFDP)が巧みな位置取りで3位に浮上してきた。
逆に3番手スタートだった#50澤田真治(B-MAX)はなれないスタンディングスタートで順位を落とすと、その後もジリジリと順位を落とし、一時は8位にまで後退してしまった。

大量リードとまではいかないものの、徐々にリードを広げていた小高だったが、7周めのコカコーラコーナーで周回遅れに行く手を阻まれ、一気に宮田に追いつかれてしまうと、その周のダンロップコーナーではうまくラインをクロスさせてきた宮田に一旦はトップを奪われてしまう。
しかし小高は離されずに宮田を追い上げ、9周めの1コーナーでインに飛び込んでトップを奪い返す。

2台が接戦を演じている間に3位の#88川端伸太朗、4位の#11大湯都史樹(Rn-Sports)、5位の阪口もトップ争いに追いついてきた。
9番手スタートながらハイペースで追い上げてきた川端はスタートで5位に浮上すると、5周めには1コーナーで大湯、ヘアピンで阪口を一気にかわして3位に浮上していた。
阪口はこの周の13で大湯の先行をも許したが、この2台に離されずに懸命に食い下がっていた。

宮田は9周めのプリウスコーナーでアウトに膨らんだ小高を抜いて再びトップに。
しかしその先のホームストレートでは小高、川端、大湯が並びかけてきてなんと4ワイド状態で1コーナーへ飛び込むことに。
このバトルを制してトップに立ったのは小高。
2番手に川端がつけ、大湯が3番手。宮田は立ち上がりでアウトに押し出される格好で4位に後退してしまう。
続くヘアピンでは大湯が川端をかわして2位に浮上。
しかしダンロップコーナーの二つめで大湯のインをこじ開けようとした川端が大湯に接触、跳ね返ってきた川端がインから2台をかわそうとした宮田に当たり、その場で大湯と宮田はストップ。川端もピットに戻ってきてクルマを降りた。

この結果、2位には一時8位まで後退しながら着実に順位を挽回していた澤田、直後を走っていた阪口も3位に復帰するが、この時点でトップの小高とは大きな差が開いてしまっていた。
小高はヘアピンで大湯が川端を抜いたあたりで危険を察知してスパートをかけたという。
この判断が功を奏し、小高は2015年5月の第3戦富士大会でデビューしてからちょうど1年目のレースで、初めての表彰台を優勝という最高の形で手にした。
2位の澤田はフォーミュラデビュー3戦めで運に助けられたとはいえ初表彰台という快挙。
3位の阪口は第1戦岡山以来今季2度め、通算3度めの表彰台を獲得した。

次戦第4戦決勝は明日午前9時40分より15周で行われる。

優勝 #37小高一斗(トムススピリット)のコメント
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スタート失敗したつもりだったんですけど、結構みんな失敗してて、(宮田)莉朋は同じくらいの位置で、1コーナーでインに入れたのでとりあえず抜いていこうと。
前に出てからはペースが良かったので、このまま離せればいいかなと思っていましたが、周回遅れにAコーナーで詰まっちゃって、後ろがぐちゃぐちゃになってバトルが始まっちゃいました。
多分莉朋は僕がペース速かったので抜ける時に抜いちゃおうと思ったのか、作戦とは違う展開でバトルになってしまいましたが、とりあえず僕は落ち着いてここをしのいで、前に出たらそのまま逃げようと思っていたら、後ろで色々あって飛んでってくれたんで、そこからは落ち着いてミスしないように最後まで走りました。
明日はベストラップ抹消で3番手スタートになりましたが、自信を持ってうまくまとめて優勝したいです。
もっと早い段階で優勝したかったし、もっと早い段階で表彰台にも乗りたかったんですけどうまくいかなくて。ちょっと長すぎたなあと思います。でも優勝できてよかったです。
2位 #50澤田真治(B-MAX)のコメント
fiaf4-rd3-r-sawada 2位という結果だけを見ればよかったなと思うんですが、僕としては納得いってなくて。スタートも失敗しましたし、そこから悪い流れができて序盤3周7番手くらいまで順位を落としてしまいました。一人に抜かれたらその度にラインを外してタイヤを汚してしまい、次のコーナーのスピードが遅れてまた次に抜かれる、みたいな感じで、それが途切れた頃には前が空いてしまいました。タイヤがあったまってからのペースは良かったんですけど、2位という結果は本当にたまたまなんで。課題の残るレースになったと思います。最後2位に上がってからも自分のミスが目立ちましたし。
明日はレインになりそうで、経験がないので緊張しますけど、現時点でできることをやります。
影山正美さんがアドバイザーにいて、GT300をやってる宮田さんがエンジニアについてくださっていい環境でレースできることが結果に繋がってるんじゃないかなと思います。
まだスタート直後など、僕の改善するべき部分がたくさんあるので、そこを直していけば優勝もできるかなと思います。
3位 #9阪口晴南(HFDP)のコメント
fiaf4-rd3-r-sena- (9周目のアクシデントについて)真後ろにいましたが、とりあえず早く抜けることより確実に抜けることが大事だと思っていました。澤田君に詰められたかもしれないけど、落ち着いていこうと。まさか目の前の莉朋まで当たるとは思いませんでした。
前3台がすごく速かったので、ペース的には全く自信がなかったんですけど、無理せずついてって前の混乱を抜けようと思っていましたが、まさかああいう展開になるとは思いませんでした。
昨日の練習走行から調子が悪くて、そこから考えると今日の表彰台というのはすごいよかったかなと思いますけど、本来の速さを取り戻さないと。そこが課題点です。
明日は天候が怪しいので、セッティングを見直して。ウェットも練習させてもらっているので、前の方でゴールできるように頑張ります。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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