F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦岡山決勝 待ちに待った勝利!!#88川端が悲願のポール・トゥ・フィニッシュ

川端伸太朗待望の初勝利!
2016FIA-F4選手権シリーズ第1戦の決勝レースが4月9日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#88川端伸太朗(SUCCEED SPORTS)がそのまま逃げ切り、参戦15戦目にして待望の初勝利をものにした。
レースは2周目に発生した多重クラッシュのため、4周にわたってセーフティーカーが入る荒れた展開となったが、川端は最後まで緊張を切らすことなく後続を抑えきった。

fiaf4-rd1-r-start

fiaf4-rd1-r-88vs9

fiaf4-rd1-r-88

fiaf4-rd1-r-9

fiaf4-rd1-r-8

fiaf4-rd1-r-podium

第1戦決勝は午後1時50分より15周で行われた。
ホールショットを決めたのは川端、予選2番手の#9阪口晴南(HFDP)が2位につけ、予選3番手の#4河野駿佑(FIELD MOTORSPORT)が3位でオープニングラップを終えた。
ところが2周目のモスエスで中団グループにいた#10大滝拓也(HFDP)が単独スピン、これに#62平木湧也、#60川合孝汰のル・ボーセ勢が巻き込まれる形で多重クラッシュが発生、これを排除するために5周目までセーフティーカーが導入されることになった。

レース再開は6周めから。
ここで4位の#8上村優太(HFDP)が3位河野との差を詰め、ヘアピンで一気にインに飛び込んでいく。
続くリボルバーで抜き返す河野だったが、上村はその周のダブルヘアピンで再び河野をパス、これに5位を走っていた#7石坂瑞基も続き、7周めのウィリアムズコーナーでは#36宮田莉朋までもが河野に襲いかかり、河野はじりじりと順位を落とすことになった。

その前方では2位の阪口が徐々に川端との差を詰め始め、レース再開時点では1.6秒以上あった両者の差は11周を終えたところでついに1秒を切ってきた。
その後も予選並みのハイペースで追い上げる阪口は12周めには0.457秒差にまで迫るが、川端は最後まで阪口に攻略の糸口を与えず、0.4秒前後の僅差を保って15周を走りきり、昨年の開幕戦岡山以来15戦めにして初めての勝利をものにした。
2位の阪口は昨年の第13戦もてぎ以来2度めの表彰台。
しかし今回は敗戦の悔しさをかみしめる結果に。
そしてそれは3位初表彰台の上村に取っても同様だったようだ。
上村は前日の専有走行で総合トップタイムを記録し、このレースに自信を持って臨んでいただけに、表彰台の嬉しさよりも勝利を逃した悔しさの方が勝っていたという。

その悔しさを3番手スタートとなる明日の戦いにいかにして活かすことができるか。
そして川端は予選からの好調ぶりを明日も引き続き発揮できるのか。
中団スタートとなる阪口はどこまで順位を挽回できるのか。
FIA-F4選手権は今年も若者たちの熱い戦いがコースのいたるところで展開されることになりそうだ。

FIA-F4第2戦決勝は明日午前10時より同じく15周で行われる。

優勝 #88川端伸太朗のコメント
嬉しいです。ここに来るまで辛い時期が長かったので。一発の速さはあっても精神的な弱さでレースを落としてばかりで。「今年は変わる」と心に決めて、一から鍛えなおそうと(脇阪)寿一さんとトレーニングに励んできました。その結果が開幕戦で出ました。
(阪口選手が)急にすっと接近した時があって、その時は動揺したんですけど、絶対負けない、という気持ちで落ち着いて、いつも通り走りました。
2コーナー、アトウッドと最終コーナーを抑えれば抜かれないと思っていました。
チームのみんなと頑張ってきてよかったです。チームのみんなにありがとうと言いたいです。
明日も頑張ります。
2位 #9阪口晴南のコメント
前回は初表彰台で、すごい嬉しかったんですけど、今回は実力を持て余しているというか、僕の勝負弱さというか、レース展開で負けてしまいました。
仕掛けるチャンスのあるコーナーを探しながら走っていたんですけど、「ヘアピンかな?」という風にわかってきました。でも詰め切れなかったのは一番の反省点です。悔しいですね。
明日はスタートを決めて、クラッシュせず、一つでも順位を上げてフィニッシュできればと思います。頑張りたいです。
3位 #8上村優太のコメント
FIA-F4今シーズン始まって初の表彰台ですけど、昨日の流れからいえば、タイムだけは自信あったので、予選からポールとって、流れを作ってぶっちぎりで勝ってやろうと思っていたのに、実際は予選4番手。それでも切り替えて決勝はスタートで前をパスして勝ってやるんや、という気持ちで臨んだんですが、スタートの出足も悪く、3位のドライバーを抜くのも手こずってしまって、単独になった時もタイムにばらつきがあって離れてしまいました。
明日は早い段階でトップに出て、逃げ切って勝とうと思います。
今日は今日で良い勉強になりました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース