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SGT:第6戦SUGO決勝 高橋国光監督の目に涙!#100レイブリックNSXが2年5ヶ月ぶりの勝利

#100レイブリックNSX、2年5ヶ月ぶりの勝利!!
2015オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT 300kmレース」の決勝レースが9月20日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、予選2番手からスタートした#100RAYBRIG NSX CONCEPT GT(山本尚貴/伊沢拓也組)がレース中盤にトップに立ち、そのまま逃げ切って今季初勝利を挙げた。
GT300クラスは#25VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)がレース序盤の接戦を制し、今季から導入されたマザーシャシー勢で初のウィナーとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日8,000人/決勝日28,500人/大会延べ入場者数36,500人)

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決勝レースは午後2時より81周で行われた。
ホールショットを奪ったのはポールポジションの#46S Road GT-R。
スタートドライバーの本山哲が快調に後続を引き離して序盤トップを快走するが、26周目のバックストレートで10位争いをしていた#38ZENTセルモRC Fと#39DENSOサードRC Fが接触、コースを飛び出した39号車がガードレールに激突して止まったため、これを回収するためにセーフティーカーが導入されることになった。
これで46号車のリードは失われ、ピット作業を済ませてリスタートとなった直後の36周終わりのホームストレートで100号車の先行を許してしまった。
100号車の後半を受け持った伊沢は危なげない走りで残り45周を走りきり、チームに2013年4月の第位1戦岡山以来の勝利をもたらした。
2位は#46S Road GT-R。#100レイブリックNSXに離されずについて行ったが、トップを挽回する決め手を欠いた。

レース中盤以降は淡々と進んだトップ争いとは対照的に、3位以下の争いは波乱の連続だった。
まず序盤3位につけていた#64エプソンNSXは24周目にタイヤトラブルから緊急ピットインを強いられ、一旦はピットアウトしたものの、1周もできないままに再度ピットへ。そのままレースを終えてしまった。
続いて3位に浮上した#37KeePer RC Fはピットストップの際にドライバーがエンジンを切り忘れたためにドライブスルーペナルティを受けてしまい、一気に順位を落としてしまった。
これにより3位に浮上したのは36エネオスFC F。
しかし#24D’station GT-Rを駆る佐々木大樹がレース終盤に猛チャージを敢行、77周終わりのホームストレードで6号車をドライブする国本雄資のインをついて3位表彰台をものにした。

一方、予選から苦戦続きだったポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rは2度に渡る黄旗追い越しにより20秒ストップと30秒ストップの2つのペナルティを受けて大きく順位を落とし、11位ノーポイントでレースを終えた。
前回の鈴鹿1000kmで優勝し、一気にチャンピオン争いに絡んできた#36ペトロナスRC Fもグリッド整列時にエンジンがかからず、ピットスタートとなったほか、4基めのエンジンを搭載したことによる10秒ストップペナルティと散々な状況で71周でレースを終えている。

これによりドライバーズランキングは、安田/オリベイラ組は51ptと変わらずながらかろうじてトップの座を守ったものの、このレースを制した山本/伊沢組が49ptで2点差に迫り、立川/石浦組と本山/柳田組が45ptで並び、松田/クインタレッリ組が44pt、伊藤/ロシター組が43ptと、全く予測もつかない状態になってきた。

混沌を極めるGT500クラスとは対照的に、#10ゲイナーGT-Rの独走状態になっているGT300クラス。
しかし今回は序盤からめまぐるしく順位が入れ替わる激しいバトルがコースのいたるところで展開された。
ホールショットを奪ったのはポールポジションの#55CR-Z。
しかし7周目の1コーナーで予選2番手の#25VivaC 86を駆る松井が#55高木真一のインに飛び込み、一気にトップに躍り出た。
55号車はその周終わりのホームストレートで#31プリウスを駆る嵯峨宏紀にも先行され、さらにはSC中に行ったピットストップで#8ARTA NSXに行く手を阻まれて大きく順位を落とし、48周目には最終コーナーでスピンを喫し、結局クラス12位でレースを終えた。

一方、トップに立った#25VivaC86は後続の混乱を尻目に着実にリードを広げマザーシャシーで初の勝者という栄冠を勝ち取った。
2位にはレース中盤の#88マネパランボルギーニとのドッグファイトを制した#31aprプリウスが入り、その88号車をレース終盤にバックストレートで抜き去った#11ゲイナーSLSが3位表彰台をものにした。
またポイントリーダーの#10ゲイナーGT-Rは100kgのウェイトに苦しみながらも6位につけ、着実にポイントを獲得している。

次戦の舞台は九州のオートポリス。
11月1日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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