SUPER GT

SGT:第4戦富士公式予選 立川通算21度めのポール獲得!!#38ZENT RC Fが2戦連続PP達成

2015オートバックス スーパーGT第4戦「富士GT300kmレース」の公式予選が8月8日、富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#38ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)がポールポジションを獲得。GT通算最多PP記録を保持する立川祐路はその獲得数を21に伸ばした。
GT300クラスはQ1、Q2ともにトップタイムを記録した#55ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)がポールだった。

公式予選は午後2時15分よりノックアウト方式で行われた。
天候は曇り。気温、路面温度ともにやや下がってきたものの、依然として蒸し暑い気候の中での走行となった。

予選Q1

各クラス15分間で行われるQ1は、GT300で赤旗が出たため、GT500の走行は当初予定より8分遅れ、午後2時43分にコースオープンとなり、残り時間が8糞を切ったあたりでようやく各社がコースインするといういつもの展開となった。
最初にアタックに入ったのは#15モデューロNSXの小暮卓史で1’29.108。これを#36ペトロナスRC Fの伊藤大輔(1’29.036)、#24D’station GT-Rの佐々木大樹(1’28.963)らが次々に上回り、チェッカー直前に#55ARTA NSXの野尻智紀が1’28.952を叩き出してトップに躍り出る。さらにチェッカー提示後に石浦が1’28.929と野尻を上回って走行は終了した。
一方、ポイントランキングトップの#37KeePer RC Fの平川亮、#1モチュールGT-Rの松田次生らはそれぞれ12位、11位と低迷。ウェイトハンデが50kgを超えたことでリストリクターでの調整を許された2台だったが、ストレートの長い富士ではその恩恵にあずかることはできなかった。
しかし同様にリストリクター調整+ウェイト4kgのハンデを負って予選に臨んだ#12カルソニックGT-RはJ.P.デ・オリベイラの頑張りもあって終盤8位に滑り込み、見事Q2進出を果たした。

GT300クラスは、開始5分で#22グリーンテックSLSがトラブルのためヘアピン手前にストップしてしまったことで赤旗が出され、午後2時28分より残り10分で走行を再開することとなったが、終了2分前に小林が1’37.975を叩き出した#55ARTA CR-Zがトップに立った。
午前中の公式練習で接触した#7Studie BMW Z4と#31aprプリウス、駆動系のトラブルからコース上にストップした#10GAINER GT-Rらも修復が間に合って走行に参加、#7Z4が4位、#31プリウスが3位で見事Q2進出を果たしたが、#10GT-Rは惜しくも14位にとどまった。
しかしこのセッションを5位で終えた#360RUNUP GT-Rが走路外走行によりベストタイム抹消と鉈ため、10号車は13位に繰り上がってQ2出走を許されることとなった。

予選Q2

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12分間で行われるQ2もまた、GT500クラスは残り8分を切ったところで各チームが始動、残り5分あたりからタイムアタックが始まった。
Q1でトップタイムを記録した38号車は立川祐路のドライブでも圧倒的な速さを見せつけ、最初のアタックで1’28.712、次の周では1’28.579までタイムを縮めて、見事第3戦ブリラムに続いて2戦連続でポールポジションを獲得、通算最多PP獲得記録を持つ立川はその数を21とした。立川祐路は富士大会だけでも8つのポールを獲得したことになる。
なお、この日は豊田章男トヨタ自動車社長も激励に訪れておりいわば地元での御前レースともいうべきシチュエーションで二人は見事に期待に応えた格好だ。
レクサス勢は#36ペトロナスRC Fが1’28.796、#39デンソーRC Fも1’28.804と好タイムを記録しており、一時はそのまま予選1-2-3を独占するかに思われたが、チェッカー直前に松浦孝亮の駆る#8ARTA NSXが1’28.733を叩き出して2位に割って入った。

GT300クラスは#55CR-Zをドライブする高木がただ一人1分37秒台に入る1’37.975を終了5分前に叩き出してトップに躍り出ると、その2周後にも1’37.776とタイムをさらに縮めて見せた。
しかし高木はその前の周でコースオフを喫していたため、このタイムは抹消に。それでも、他に37秒台を記録したドライバーは現れなかったことから、55号車は見事今季初のポールポジションをものにした。
2番手には蒲生尚弥のアタックで1’38.020を記録した#65LEON SLS、3番手には中山雄一が1’38.092を記録した#31aprプリウスがつけた。

第4戦決勝は明日午後3時より66周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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