SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GTA定例会見 DTMとの交流戦は日欧2戦?!話し合いは順調に進行中

4月5日にGTAが岡山国際サーキットで行った定例会見では、GT300の件の他に、ドイツツーリングカー選手権(DTM)を主催するITRとの規則統一や交流戦の進捗状況についても坂東正明代表がコメントした。

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現在も技術面に関してはITRやマニファクチャラーと月に一回のペースで定期的な話し合いを行っており、2017年からはダウンフォースレスのモノコックを採用することが決まっており、詳細な部分のすり合わせの段階に入っている。
共通モノコックが採用されてから全国各地のサーキットでコースレコードを更新している現行のGT500クラス。坂東代表としては技術競争の中でスピードが上がっていくこと自体を否定するつもりはないという。しかし現在の開催サーキットの中には今のスピードに対して十分なエスケープゾーンが確保されているとは言い難い場所もあるため、安全面を考慮してある程度の制限をかけざるを得ないという。そのために、各メーカーのコスト負担にならないよう、車体上面ではなくモノコックの底面でダウンフォースを削減していく意向だ。
なおエンジンについてはNREをベースとし、コンピューターについてのすり合わせを行っているとのこと。現在スーパーGTではペクテル製のECUを使用しているが、DTMではボッシュが用いられている。ABSなども含めて、今後ボッシュと技術面の話し合いを進めていく。

また交流戦に関しても週一回程度ITR議長のハンス・ヴェルナー・アウフレヒトと通訳を介して電話で話し合いを続けているとのこと。
ITRの意向としては、スーパーGTに2台派遣するので、そちらからも2台来て欲しい、との提案があったようだが、現状は日本で1戦、ヨーロッパで1戦といった形になりそうだという。その場合の車両や機材の輸送の方法や費用負担、タイヤはどうするか(DTMはハンコックのワンメイク)などを話し合っているという。
すでにDTMのマニファクチャラーから日本のタイヤメーカーにも問い合わせが来ているといい、交流戦実現に向けて着実に前進しているようだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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