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WEC富士6時間決勝 トヨタが圧巻の速さで1-2フィニッシュを達成!KCMGもLMP2クラス2位に

世界耐久選手権(WEC)第5戦「富士6時間耐久レース」の決勝が10月12日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#8TOYOTA 040-Hybrid(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ組)が3位以下を全て周回遅れにする圧巻の走りで総合優勝、#7TOYOTA 040-Hybrid(アレキサンダー・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴組)も2位につけ、トヨタレーシングが地元富士のレースで見事な1-2フィニッシュを達成した。

決勝レースは午前11時にスタート。 当初は台風19号の影響に寄る天候の悪化は懸念されたが、最後までドライコンディションのままレースは進行した。

ホールショットを奪ったのはポールの8号車。しかし2コーナー立ち上がりからコカコーラコーナーにかけての区間で恐るべき加速力を見せた#20ポルシェ919(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンダン・ハートレイ組)が大外から一気に前に出る。 しかし8号車はセクター3で見事順位を挽回、トップでオープニングラップを終えると、その後も1分28秒台から29秒台のハイペースで周回を重ね、着実に後続との差を広げていった。
この8号車に辛うじてついていけたのは僚友の7号車。 最後まで同一周回で追走し、ポイントリーダーの8号車を見事に援護した。

一方、今シーズンからWECに復帰したポルシェワークスは20号車が他と異なるタイミングでのピット作戦を採り、序盤に一時トップに立つ場面もあったが、タイヤのスローパンクチャーによるコースオフを繰り返したことも影響して徐々にトップ2台に引き離されてしまった。
結局20号車はトップから1周遅れの3位。14号車(ロメイン・デュマ/ニール・ヤニ/マルク・リーブ組)は2周遅れの4位に終わった。

更に生彩を欠いたのが第3戦ルマン24時間と第4戦オースチンを連勝したアウディワークスだ。
空力セッティングの違いからかストレートスピードで明らかに劣った2台のR18e-tron quattroは全くいいところを見せられず、最初のピット作業で採ったタイヤ無交換作戦も今回のコンディションにはマッチせず、1号車(ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン組)がトップから2周遅れ、2号車(マルセル・フェスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組)は3周遅れで5位、6位に留まった。

ジェームス・ロシターが乗った#9ロータスは180周目にメカニカルトラブルから出火。ピットレーン入り口でストップしてそのままレースを終えている。

この他、LMP2クラスはレース終盤まで#26G-Dribve(リジェ/ニッサン)と#47KCMG(モーガン/ニッサン)がトップ争いを繰り広げ、#26G-Driveが優勝した。
井原慶子が参加した#35OAK RACING(モーガン/ジャッド)はクラス3位だった。

GTE Proクラスは#51AFコルセのフェラーリが優勝。 フレデリック・マコヴィッキィが乗った#92マンタイポルシェは序盤にトラブルから予定外のピットインを余儀なくされ、クラス最下位の6位に終わった。 GTE Amクラスは#95アストンマーチンが優勝している。

WECシリーズはこのあと上海サーキットに舞台を映して第6戦を行う。 11月2日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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