2014スーパーGT第8戦「もてぎGT250km」の公式予選は11月15日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が1’38.258と従来のコースレコードを大幅に上回ってポールポジションを獲得。2位に#46S Road GT-R(本山哲/柳田真孝組)、3位には#18ウイダーモデューロNSX GT CONCEPT(山本尚貴/伊沢拓也組)がつけ、終わってみればミシュランタイヤ勢が1-2-3という結果になった。
GT300クラスも#11GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が1’47.796とこちらもコースレコードを更新、逆転チャンピオンに向けて好位置から明日の決勝をスタートする。
(天候:晴れ コース:ドライ)
公式予選は午後1時30分よりノックアウト方式で行われた。
予選Q1は各チームがタイヤのウォームアップを終えてアタックに取り掛かった残り5分というところで立川祐路の駆る#1ZENTセルモRC Fが駆動系のトラブルにより第4コーナーと第5コーナーの中間でストッしてしまい、赤旗中断となってしまう。
走行は午後2時に残り7分のところまで時計を巻き戻して再開されたが、こんどは前戦のタイで佐々木大樹の好走により2位表彰台を得た#24D’Sation GT-Rがギヤチェンジのできない症状に見舞われてガレージへ。
さらにはランキングトップのジェームス・ロシターを僅か1ポイント差で追う#37KeePer RC Fの伊藤大輔までもが第3コーナーでスピンアウト、グラベルにつかまってそのまま予選を終えるという波乱の展開に。
こうした有力チームの脱落を尻目にトップタイムを記録したのが#46S Road GT-Rを駆る柳田真孝。
従来のコースレコードを上回る1’39.258を叩き出した。 するとその1周後に#23モチュールGT-Rをドライブする松田も1’39.258と全くの同タイムを記録。
3番手には今季苦しい戦いが続いていた#19ウェッズスポーツRC F、4番手には#32エプソンNSXがつけ、ポイントリーダーの#36ペトロナスRC Fも7番手でQ2進出を果たした。
続いて行われた12分間の予選Q2では、まず#18ウイダーNSXの山本が1’38.881といきなり38秒台のタイムを叩き出すと、続いて#46SロードGT-Rの本山が1’38.592、#23クインタレッリは1’38.258とタイムを更新。
終わってみれば上位3台までをミシュラン勢が独占する結果となった。 #36中嶋一貴は4番手に終わったが、トップからの差はコンマ7秒にとどめた。
GT300クラスは昨日のテストから好調ぶりを見せつけ、午前中の公式練習でもトップタイムを記録した#11ゲイナーSLSが他を圧倒する速さをみせ、Q1、Q2ともにトップタイムを記録して見事ポールポジションを獲得した。平中がQ2で記録した1’47.796は従来のコースレコードを1秒以上上回るものだ。
予選2番手には終盤に入って新田守男が1’47.977を叩き出した#31OGTパナソニックプリウスがつけ、ポイントリーダーの#4グッドスマイル初音ミクZ4は3位で明日の決勝をスタートする。
第8戦決勝は明日午後1時より53周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum