SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝は#36ペトロナスRC Fの独走でチェッカー! GT300は#55ARTA CR-Zに終盤まさかのトラブルで#60TWS BMWがチーム結成以来初の勝利を飾る

スーパーGT第6戦「インターナショナルSUZUKA1000km」は、ポールポジションからスタートした#36PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)が終始主導権を握って173周の長丁場を支配し、最後は後続に50秒の大差をつけて今季初勝利を飾った。
GT300クラスは、終盤まで激しいトップ争いが展開されたが、結成1年目の#60TWS LM corse BMW Z4(飯田章/吉本大樹/佐藤晋也組)が逃げ切り、こちらも今季初勝利をモノにした。

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レース終盤に入って#23モチュールGT-Rは140周終わりで最後のピットイン。松田次生からロニー・クインタレッリに交代した。
一方の#36ペトロナスRC Fは145周目に最後のピットイン。こちらはそのままロシターが走行を続ける作戦に出ると、その後も着実に23号車との差を広げていき、最後は50.549秒と大差をつけ、今季初勝利を挙げた。
2位に終わった23号車だが、ランキングトップの#37KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組)がドライブスルーペナルティーなどもあり7位に終わったため、60pt対56ptでシリーズランキングトップに躍り出た。
3位には前回優勝の#18ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が入った。

36号車の独走に終わったGT500クラスとは異なり、GT300クラスは終盤まで激しいトップ争いが展開された。
まず128周目にピットインした#60BMWに対し、既に作業を済ませていた#55ARTA CR-Zが急接近。逆バンクで#55小林崇志がアウトから#60吉本を抜き去ってトップに立つ。

吉本も131周目の1コーナーで小林にアウトから並びかけるが、ここではかろうじて小林が押え込んでトップを死守。
しかし続く132周終わりのホームストレートでは、最高速に勝るFIA-GT3の特性を生かして吉本が前に出る。

そのまま一端は5秒以上のリードを築き上げた吉本だったが、小林もそこから再びじわじわと追い上げ、140周終了時点では3.4秒、142周では2.9秒、144周が終わる頃には0.8秒と完全に射程圏内に捉えた。
しかし55号車は147周目に突然スローダウン。 その後はピットイン、ピットアウトを繰り返しながらの苦しい走りを強いられることになり、結局16位でレースを終えることになってしまった。

こうなると最早同一周回上で60号車を脅かすものはなく。LMコルセは結成1年目にして初の勝利をものにした。
2位には第3ドライバーの中山の健闘も光った#31OGT Panasonic Prius(新田守男/嵯峨宏紀/中山雄一組)がつけ、3位には今大会のためにドイツツーリングカー選手権(DTM)からアウグスト・ファーフスを招聘した#7Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治/アウグスト・ファーフス組)が入った。

またシリーズポイントでは#4GSR初音ミクBMW Z4(谷口信輝/片岡龍也組)が5位、#11GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が10位に終わったため、56pt対54ptで#4初音ミクBMWがトップに浮上した。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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