SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿公式予選 コースレコード続出でGT500は遂に1分48秒台に!ポールポジションは#36ペトロナスRC F。GT300は1分59秒前半にタイムを記録した#55ARTA CRZが今季初ポール

2014オートバックス スーパーGT第6戦「インターナショナルSUZUKA1000km」の公式予選が8月30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
今回もノックアウト方式で行われたこの予選では両クラスともQ1からコースレコードが次々に塗り替えられるエキサイティングな展開になったが、最終的に中嶋一貴が1’48.633を記録した#36PETRONAS TOM’ RD F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)が今季2度目のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#55ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が今季初ポール。こちらもGT300クラスで初めて2分を切る1’59.115を叩き出した。
(天候:晴れ コース:ドライ)

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今シーズン何度も荒天に翻弄されてきたスーパーGTだが、第6戦の公式予選は終始晴天のもとで行われた。

予選Q1
各クラス15分間で行われる予選Q1は、GT300クラスで赤旗中断が合った影響で、GT500クラスの走行は当初予定より7分遅れの午後2時22分より開始された。
既に朝の公式練習で、従来のコースレコードである1’49.842は#23モチュールGT-Rによって打ち破られていたが、このセッションでも#18ウイダーモデューロNSXを駆る山本尚貴が最初のアタックでいきなり1’49.002を叩き出してみせると、その直後に23号車を駆る松田次生が1’48.963と一気に48秒台に入れて来た。燃料リストリクター1段階ダウン、ハンデウェイト34kg搭載の23号車にしてこのタイムは驚く他ない速さだ。
更にはチェッカー寸前にウェイトハンデ50kgを紡錘#46S Road GT-Rの本山哲が1’48.629とタイムを更に縮め、このセッションをトップで終えた。 このタイムは1000馬力のターボエンジンを搭載した1990年代のグループCマシンにも匹敵するものだ。
(1990年4月の世界スポーツカー選手権においてトヨタ90C-Vが記録したポールタイムは1’48.716)

結局このセッション、GT-Rが3台、NSXは公式練習で出火して予選出走を取りやめた#32エプソンを除く全4台がQ2進出を果たしている。
一方、前半好調だったRC F勢はウェイトハンデの影響などもあり#36ペトロナス1台のみに留まった。ランキングトップの#37KeePer RC Fも100kgのウェイトハンデ(実際にはリストリクター1段階ダウン+50kg)が祟ってか、13位に終わり、Q1で姿を消している。

GT300クラスも、開始早々に#360OKINAWA MSA GT-Rの吉田広樹が2’00.898とこちらも従来のレコードを大きく上回ると、#61BRZの井口卓人が2’00.690、#60TWS BMWの吉本大樹が2’00.643とこれを上回って来た。
最終的に#61井口はこのセッションをトップで終えた。2位には#3B-MAX NDDP GT-R、3位には#0無限CR-Zが続いた。

予選Q2
GT300クラスの予選Q2でも終盤に赤旗が出た影響で、GT500クラスの走行は当初予定より15分遅れ、午後3時15分より12分間で行われた。
ここでは唯一Q2に駒を進めた#36レクサスRC Fを駆る中嶋が最初のアタックで1’48.633を叩き出して一気にトップに躍り出る一方で、第5戦富士でポールを獲得した#17ケーヒンNSXの塚越広大は1’48.846、#23モチュールGT-Rのロニー・クインタレッリも1’48.979と一歩及ばず、36号車が第4戦SUGO以来、今季2度目のポールポジションを獲得した。

GT300クラスはQ2に入ってから2分台を飛び越し、一気に1分59秒台の争いとなった。 ここで主役を演じたのは#0無限CR-Z、#55ARTA CR-Z、#31Panasonic Prius、#61SUBARU BRZらのJAF-GT勢だ。
まず#55小林崇志が1’59.115と58秒台すら視野に入れる脅威のタイムを叩き出すと、#0野尻智紀も1’59.639、#31新田守男は1’59.955を記録して来た。
一方、昨年のこのレースで2’01.481のレコードを山野哲也が記録した#61BRZの佐々木孝太は、山野のタイムを上回る2’00.034と一歩及ばない。
セッションは終盤に入って#21アウディR8の藤井誠暢がダンロップコーナーでスピンアウトしたために赤旗中断となり、午後3時3分に残り時間4分から再開されるが、#61佐々木はデグナーに差し掛かったところでアタックを中断、#31新田は1’59.667と自己ベストを更新したものの3位に留まった。
これにより#55ARTA CR-Z GTの今季初ポールが確定。 小林は2010年の同レースで#8ARTA HSVを駆って以来のポール獲得となった。

第6戦決勝は明日12時15分より173周(1000km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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