F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:キーワードは「日本のモノづくり」と「モータースポーツ界の甲子園」 GTAとJMIAがGT300マザーシャーシーとFIA-F4車両を公開!

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GTアソシエイション(GTA)は8月29日、鈴鹿サーキットにて記者発表会を開催し、これまで開発を進めて来たGT300クラス向けの”マザーシャーシー”と、既に2015年からの開催を表明している「FIA-F4」用のワンメイクフォーミュラカー「F110」を公開した。
発表会には坂東正明GTA代表の他、大岩湛矣日本自動車レース工業界(JMIA)会長が出席。それぞれの車両の概要を述べた。

坂東正明GTA代表と服部尚貴シニアマネージャーの手でベールを剥がされる"GT300マザーシャーシー"

坂東正明GTA代表と服部尚貴シニアマネージャーの手でベールを剥がされる"GT300マザーシャーシー"

専用モノコックにGTA製4.5リッターV8エンジンを搭載!「GT300マザーシャーシー」
近年のGT300クラスではFIA-GT3車両が多数派を占る一方で、参戦可能な国産ベース車は減少する一方だ。GTAとしては単に完成車を購入して走行させるだけでなく、車両の製作やチューニングなど、レース業界各社の技術を継承、発展させることこそが今後のモータースポーツの振興に不可欠と考え、車両製作のベースとなる専用モノコックを開発した。
このモノコックに好みのパーツを組み合わせることで、自由度の高い車両製作が可能になる。
このプロジェクトの発表に先立ち、GTAではトヨタ86(ハチロク)をベースとしたプロトタイプカーを製作し、今回の発表会場に持ち込んだ。
このプロトタイプカーにはGTAが供給する4.5リッターV8エンジンが搭載されているほか、ギヤボックスやECUなどの主要部品もGTAが販売を手がける予定となっている。
今後GTAではマザーシャーシー車両に関連する技術規則、競技規則などを整理し、エントラントが2015年シーズンからGT300クラスに参戦できるよう体制を整える。
坂東正明代表と大岩湛矣JMIA会長の手でお披露目されるFIA-F4マシン「F110」

坂東正明代表と大岩湛矣JMIA会長の手でお披露目されるFIA-F4マシン「F110」

目指すのは「モータースポーツ界の甲子園」 FIA-F4シリーズ
GT300マザーシャーシーの発表と合わせて披露されたのが、国際自動車連盟(FIA)が今後世界各国での展開を目指しており、GTAも運営に携わることを表明して来たFIA-F4シリーズで用いられるワンメイクシャシー「F110」だ。
フォーミュラレースの入門カテゴリーに位置づけられる同シリーズには車体価格(税抜き38,000ユーロ=約532万円)とエンジン価格(1年リースで税抜き7,500ユーロ=約105万円)にコストキャップが設けられると同時に、エンジンのライフコストを抑制する仕組みが設けられており、モータースポーツの門戸を広げる効果も期待されている。
既にイタリアでは今年からタトゥース製のシャシーにABARTHエンジンを搭載した車両によるワンメイクシリーズが開催されており、開幕戦では日本人選手の笹原右京が優勝するなど、注目を集めているが、2015年からは日本の他にイギリスやドイツなどでのシリーズ創設が計画されている。
GTAでは限定国内競技運転者許可証A(いわゆる限定Aライ)以上、国際ドライバーライセンスB」以下のライセンス所有者を対象としているが、2012年〜2014年にGP2、スーパーフォーミュラ、フォーミュラニッポン、F3のいずれかで1〜3位以内に入賞したものは参加できない。
しかしこの条件にさえ合致していれば、若手のドライバーだけでなくツーリングカー出身のベテラン選手の参戦も歓迎するとしている。本人さえ望むなら、例えば谷口信輝選手の参加も歓迎するとのことだ。
GTAとJMIAは同シリーズの展開を通じて、「日本のモノづくり」を支えるとともに、次代のレース界を担う若手ドライバーやレース運営スタッフの育成を推進する。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO


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