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SGT:第5戦富士公式予選 ホンダ勢最初のポールシッターは#17ケーヒン! GT300は佐々木孝太が通算最多記録を更新

ホンダ勢最初のポールシッターは#17ケーヒン!
2014オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」の公式予選が8月9日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#17KEHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)が難しい路面コンディションを制し、今季初ポールを獲得した。
GT300クラスは#61SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)がPPを獲得。佐々木はこれが通算12回目のポールポジションだ。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
時折り落ちてくる雨粒が難しい路面コンディションを生み出し、両クラスともいつも以上にめまぐるしく順位の入れ替わる、激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。

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予選Q1
GT300の走行が始まる直前に僅かに雨が落ちて来たため、競技団からはウェット宣言が出されたものの、雨はすぐに止み、路面コンディションはほぼドライのまま各20分間の走行が始まった。

ここで速さを見せたのが2台のCR-Zだ。
#55ARTA CR-Zを駆る小林崇志が開始10分で1’38.344と最初に1分38秒台に飛び込むと、終盤には#0無限CR-Zを駆るルーキーの野尻智紀が1’38.278で一時トップに。 すかさず小林も1738.176で応じ、CR-Zの1-2でQ1は終了する。
一方、予選Q2進出をかけての13位争いは#30IWASAKI GT-Rの影山正美と、#33PUMA KRHポルシェを駆る峰尾恭輔によって行われた。奇しくも影山は昨年までドライブしていたポルシェの33号車に追われることとなったが、最後まで逃げ切ってQ2進出を果たした。

続いてGT500ボードが提示され、GT500クラスの予選Q1が始まったが、各車がコースインしてアタックに入ろうとした丁度その時、100RにストップしていたGT300クラスの#22グリーンテックSLSが自走でピットに戻ろうとしてピット入り口手前で再び止まってしまったため、赤旗中断となってしまった。
車両回収はすぐに完了し、残り時間10分から予選は再開されたが、ここで最初にタイムを出して来たのが第4戦からスーパーGTに復帰したフレデリック・マコヴィッキィの乗る#18ウイダーNSX。1’30.061で一躍トップに躍り出るが、すぐに#23モチュールGT-Rの松田次生、#24D’Station GT-Rの佐々木大樹らが追従し、終了間際には#39デンソーサードRC Fのオリバー・ジャービスが1’29.986と唯一の29秒台を記録してトップで走行を終えた。
Q2を巡っては#100レイブリックNSX(武藤英紀)が終始8位の座を守り抜いてQ2進出を果たしている。

予選Q2
上位グリッドを決める予選Q2は2台にCR-Zの争いに#31プリウス、#61BRZも加わって、JAF-GT同士の接戦が展開された。 特にセッション中盤には#61BRZの佐々木と#31プリウスの新田守男が同じ1’38.414を記録する激しさ。 しかし最終的には佐々木が1’38.256までタイムを縮めて決着。 佐々木は通算最多ポールポジション獲得記録を12に伸ばした。

8分間のインターバルの後に行われたGT500クラスの走行は、序盤に降り始めた雨に各ドライバーとも苦しめられることになった。 ここでウェットタイヤへの交換を決断したのが#36ペトロナスRC Fの中嶋一貴、#18ウイダーNSXの山本尚貴、#100レイブリックNSXの小暮卓史、#39デンソーRC Fの石浦宏明ら。 反対に#23モチュールGT-Rのロニー・クインタレッリ、#17ケーヒンNSXの塚越広大らはスリックタイヤのままコースに留まった。 しかし1分51秒台の苦しい走りを強いられるスリック勢に対し、#36中嶋は1’40.572、#18山本は1’38.723を叩き出してみせる。 これにはたまらず#23クインタレッリはピットに飛び込んでウェットタイヤを装着、1’37.636を叩き出して一躍トップに躍り出る。

しかし。 チェッカー寸前に1’37.306を記録してクインタレッリを上回ったのは#17塚越だった。 塚越は金石勝智監督の指示のもと、スリックタイヤで我慢の走行を続けていたが、予選終了が近づくに連れて雨が止み、路面が次第に乾いていったため、最後の最後にタイムアップに成功し、自身通算2度目のポールポジションを獲得してみせた。 クインタレッリも懸命にアタックを続けたが、僅かに及ばなかった。 予選3番手にはヴィタントニオ・リウッツィの駆る#8ARTA NSXがつけ、#100レイブリックNSXの小暮が4番手と、これまで苦戦の続いていたNSX勢が上位グリッドに連なる結果となった。

第5戦決勝は明日午後3時より66周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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