SUPER GT

SGT:第2戦富士決勝 アクシデント相次ぐ乱戦を制し、#12カルソニックGT-Rがポール・トゥ・ウィンを達成!GT300は#4初音ミクZ4が開幕2連勝

2014オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」は、序盤からアクシデントが相次ぎ、2回もセーフティーカーが入る大荒れの展開となった。
そうした中、ポールポジションからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が周回遅れとの接触なども乗り越えて110周の長丁場を戦い抜き、昨年の第3戦セパン以来の優勝を獲得した。
GT300クラスは最終ラップまで目の離せない接戦が繰り広げられ、予選9番手からスタートした#4グッドスマイル初音ミクZ4(谷口信輝/片岡龍也組)が僅差で逃げ切って今季2連勝を達成した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選/32,200人 決勝/57,200人 二日間合計/89,400人)

gt_r02_r-grid

gt_r02_r-start500

gt_r02_r-start500a

gt_r02_r-start300

gt_r02_r-start300a

gt_r02_r-sc_board

gt_r02_r-sc_car

gt_r02_r-100retire

gt_r02_r-12

gt_r02_r-1

gt_r02_r-6

gt_r02_r-24

gt_r02_r-37

gt_r02_r-39

gt_r02_r-4

gt_r02_r-11

gt_r02_r-0

gt_r02_r-7

gt_r02_r-3

gt_r02_r-31

gt_r02_r-winner_oliveira

gt_r02_r-winner_taniguchi

gt_r02_r-podium300

gt_r02_r-podium500

第2戦決勝は5月4日午後2時より110周で行われた。
スタートでポールシッターの#12オリベイラが後続を大きく突き放して1コーナーへ。その後方も2位#46S Road GT-R、3位#23モチュールGT-Rと上位陣はほぼグリッド順だ。
しかし後方ではGT300クラスの#88マネパランボルギーニGT3がホームストレート上で#9国立音ノ木学園ポルシェと接触、フロントからウォールに突っ込んで大破するアクシデントが発生。
乗っていた青木孝行は自力でクルマを降りたが、88号車はここでレースを終えることになった。
この車両回収とコース上に散乱したパーツの撤去のためにセーフティーカーが導入される。

セーフティーカーは8周目にピットイン。 9周目からレース再開となったが、18周目に入ったところでこんどは2位を走行していた#46S Road GT-Rの左フロントホイールから出火するアクシデントが発生。
46号車のフロント周りはたちまち炎に包まれたが、ドライバーの本山哲は無事車外へ。
これにより2度目のセーフティーカーが導入されることになった。

レースは22周目にリスタート。 ここでも#12オリベイラは無難にスタートを決めてトップを守る。
しかし42周目に行った最初のピット作業に1分以上を要し、この間に35周終わりに作業を済ませていた#23モチュールGT-Rがトップに立つ。
#12カルソニックGT-Rは3位につけていた#36ペトロナスRC Fにも1コーナーで並びかけられるが、このレースがGTデビュー戦となる#36平川亮はその先のコカコーラコーナーで前を走っていた周回遅れの#11ゲイナーSLSと接触、痛恨のスピンを喫して後退してしまった。

この間にトップの#23松田次生は後続との差を一気に広げて独走状態に入ったが、69周目に入ったところで突然失速、ヘアピン先の300Rでクルマを止めてしまった。 しばらくしてゆっくりと再始動した23号車だったが、このアクシデントで一気に7位まで後退してしまった。

これによりトップは再び#12カルソニックGT-Rに。 2スティント目を担当した安田は40℃近い発熱に見舞われるなど今週末体調に不安を抱えていたが、それでも後続との差を大きく広げて80周終わりでピットイン、オリベイラにステアリングを託すと、オリベイラも安定したペースで着実にリードを広げ、最後は2位に24秒半もの大差を付けて110周を走り抜き、昨年の第3戦セパン以来の優勝をチームにもたらした。

2位には上位陣の脱落が相次ぐ中、堅実なレースを展開した#1ZENTセルモRC F、3位には前回2位の#6エネオスRC Fが入った。

一方、予選から苦戦の続いていたNSX勢は決勝でも相次いでトラブルに見舞われ、唯一完走扱いとなった#18ウイダーNSXですら15周遅れという厳しい結果に終わった。

12号車の独走に終わったGT500クラスとは対照的に、GT300クラスはファイナルラップまで激しいドッグファイトが展開された。
まずホールショットを奪ったのはポールシッターの#3B-MAX GT-Rだったが、16周目に入ったところで予選7番手から追い上げてきた#31OGTパナソニックプリウスに13コーナーでインをつかれてトップを奪われてしまう。
3号車はその後も17周目の1コーナーで#2シンチウムMP4-12にインをつかれて3位に。 その直後、46号車のアクシデントにより2度目のセーフティーランとなった時に最初のピットストップを行った。
ここでは#7スタディZ4、#22グリーンテックSLS、#11ゲイナーSLS、#0無限CR-Z、#4初音ミクZ4、#55無限CR-Zらが3号車と同じタイミングで早めのピット作業を済ませている。

こうした中、レースがリスタートして間もなくの23周目、#2MP4-12が#31プリウスのインをついてトップに。 ドライバーは2号車が加藤寛規、31号車は嵯峨宏紀だ。
#31嵯峨は一旦は#2加藤を抜き返したものの、24周目の1コーナーで再び加藤の先行を許してしまう。
その後は31号車が36周目、2号車が44周目に最初のピットストップを行ったことで、このクラスのトップは再び#3B-MAX GT-Rのものに。
しかし60周目に2度目のピット作業を行った際、同時に入ってきた#0無限CR-Zに前に出られてしまい、実質2番手に後退した。
その後もタイヤと燃料をセーブする走りを強いられた#3星野一樹はペースを上げることが出来ず、最終的に5位でレースを終えることとなった。

その後は#11ゲイナーSLSが61周目、#4初音ミクZ4が62周目に2度目のピットストップを行ったが、先にピットストップを済ませていた#0無限CR-Zがこれらを次々にかわし、77周目に#31プリウスが最後にピットインしたことにより0号車がトップに浮上した。2位の#4初音ミクZ4は5秒後方だ。

しばらくの間は4号車と同等以上のペースを維持していた0号車だったが、レースが終盤に差し掛かるに連れて次第にペースが落ち、95周終了時点では2.8秒差にまで迫られる。
すると0号車をドライブしていた中山友貴が96周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン、4号車だけでなく11号車にも抜かれて3位に後退してしまった。

これでトップに立った#0初音ミクZ4だったが、2位#11ゲイナーSLSとの差は1秒余り。 98周終了時点では僅か0.7秒差となった。 しかし11号車をドライブするビヨン・ビルドハイムは最後まで4号車攻略の糸口を掴むことが出来ず、1位#4片岡、2位#11ビルドハイムの順でチェッカー。
#4初音ミクZ4は開幕戦岡山に続いて2連勝を飾った。

スーパーGT第3戦は九州のオートポリス。 6月1日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース