SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 優勝ドライバーのコメント

GT500クラス #37KeePer TOM’S RC F
伊藤大輔
gt_r01_r_pc-ito.jpg 本当に嬉しいです。去年トムスに移籍してキーパーさんと一緒にやらしてもらうことになりました。アンドレアとの息もぴったりあっていましたが、中々勝てませんでした。ですから今回は一日も早く優勝をキーパーさんとチームにプレゼントしたい、という強い思いで挑んだレースでした。
レース中はアンドレアの雨の中の走りに勇気づけられました。 最後は300クラスと出会うタイミングが悪くてペースを落としましたが、自分を信じて最後まで走り切ることが出来ました。
このクルマに去年初めてテストで乗ったときはまさかレースが出来るとは思えないレベルの仕上がりでしたが、TRDさんやチームスタッフが頑張ってここまでやってきました。 ダウンフォースがあるので高速コーナーが速く、乗ってる感覚はフォーミュラに近いです。ただエンジンはターボラグがあるので300に詰まったときなどは立ち上がりで置いていかれる場面もあり、その辺で自分がどれだけ努力するかという難しい面もあります。
今後は熱対策など、どこまで攻められるか、という部分でどのメーカーも苦労すると思います。
アンドレア・カルダレッリ
gt_r01_r_pc-caldarelli.jpg 待ちに待った優勝で、もちろん嬉しいです。日本に来て3年目で初めて勝てました。
また今回はスーパーGTが新しい時代に入って最初のレースということで、そこで勝てたことは素晴らしいです。レクサスとTRDには感謝しています。 今まで2回しかテストが出来ませんでしたが、その時からクルマの調子は非常に良かったので、勝つべくして勝ったレースだと思います。
予選で選んだタイヤの特性から序盤は厳しいことが判っていたので、スタートでは無理をしないで後半にプッシュするつもりでした。雨が降ってきてもペースはそんなに落とさずに済みました。
去年のクルマとはエンジンもシャシーも全く違いますが、タイヤのマネジメントやレース戦略などは似ている面があります。ただ300クラスを追い越すときや、前のクルマに接近したときのダウンフォースの掛け方などはフォーミュラに近い感覚で、その辺が違いますね。
GT300クラス #4グッドスマイル初音ミクZ4
谷口信輝
gt_r01_r_pc-taniguchi.jpg 去年は予選でQ1を通過するだけでも大変でしたが、今年新車にしたら何だかすごく調子が良くて。コーナーが速くなった感じですごく高いポテンシャルを感じます。新車になってしゃきっとしたことや、タイヤが進化した影響が大きいと思いますが、フロアの空力がよくなったことで走りが安定するようになりました。
ただ、ライバルの7号車は僕らよりも調子が良さそうで、あっちに勝たれるのは嫌だなと。僕らが勝ちたいよりもあっちに勝たれたくないという気持ちの方が大きい感じ。たぶんあちらもそう思ってると思います。
GT300の戦いも面白いと思いますけど、4号車と7号車とのガチな戦い、負けず嫌いな展開も面白いと思います。
今日は片岡選手のパートで素晴らしい仕事をしてもらって、貯金を作ってもらって、チームもピットワークで頑張ってくれて、あとは僕がその貯金を使うだけ、みたいな(笑)。残り周回数とギャップを聞きながら、ペースを考えてタイヤマネジメントをしつつ走りました。あと1、2周あったら困ったなぁという展開でした。
何とか最後まで逃げ切れて良かったです。
片岡龍也
gt_r01_r_pc-kataoka.jpg 勝てて良かったです。特に最後の数ラップは接戦というか、ぐいぐい7号車がきていまして。
ご存知の通り7号車は今シーズンから分かれた、めっちゃライバルなチームなので僕らとしても一番意識していますし、テストから今週の練習、予選とずっと押され気味だったので、なんとかしたい、決勝で勝ちたいと思っていました。
レースでは狙い通りトップで1コーナーを曲がれたんですが、その後予定外というか、自分のペースが上がらなくて後ろに追いつかれる展開になり、雨が落ちてきてからはプリウス、ゲイナー、7号車の全部に煽られました。ただ雨の辛い時間は2周ぐらいで終わったので凌ぐことが出来ました。あれがもしあと数周続いていたらだいぶ展開も代わっていたと思います。その意味では運もありましたね。
2014年のBMWはテストから手応えもよく、今までのレースでは待っていてこぼれてきたクルマを抜くようなレースをしていましたが、今シーズンは積極的に攻めていくことが出来るようになりました。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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