SUPER FORMULA

SF:第7戦鈴鹿JRPサタデーミーティング 「SF14がF1の2%のコストで4%落ちの性能を発揮したことを誇りに思う」(ジャンパオロ・ダラーラ氏)

スーパーフォーミュラでは恒例となった、日本レースプロモーション(JRP)主催のサタデーミーティングが11月8日、第7戦の行われている鈴鹿サーキットで開催された。
今回は2部構成となっており、第1部ではSF14を供給しているダラーラA・M社から創業者のジャン パオロ・ダラーラ会長とSF14開発担当のルカ・ピニャッカ氏が出席。司会進行と通訳をジャーナリストの小倉茂徳氏が務めた。

ダラーラA・M社創業者 会長 ジャン パオロ・ダラーラ氏のコメント
sf-r7-sm-dallara 「今回初めて日本にやってきました。私にとっては非常に喜ばしく、素晴らしい経験になりました。
初日からいろんなところへ行き、技術面だけではなく文化に関してもいろんなことを知りました。また日本に着てみたいと思っています。
昨日は私の手がけたクルマたちに再会してとても感動しました。ランボルギーニ・ミウラは私の50年以上のキャリアの中でも最も重要なクルマです。今だったらあんなに思い切ったクルマ作りはできなかったでしょう。また、RA099はハーベイ・ポストレスウェイトと一緒に作り上げたF1で、初めて参加したスペインはバルセロナの合同テストで2位に入りました。当時ドライブしていたのはヨス・フェルスタッペンで、来年F1にデビューするマックスの父親です。
その後、私たちはトヨタとともにル・マン24時間レースに挑戦しました。一年目からトップを快走し、あと30分のところまで行きましたが、オイル漏れなどがあり惜しくも優勝を逃しました。
日本の2大メーカーと一緒に仕事をしたことは、ダラーラ社にとって非常に面白い体験でした。
今日初めてSF14が全車一斉に走るところを見ました。格好良くて性能も優れたクルマです。ランニングコストも年間80万ユーロ。これはF1のトップチームのわずか2%以下の予算であり、これでF1の4%落ちの性能が発揮できていることを誇らしく思います」
ダラーラA・M社 SF14開発担当 ルカ・ピニャッカ氏のコメント
sf-r7-sm-pignacca 「ホンダのF1であるRA099のプロジェクトにはダラーラ側のチーフエンジニアとして参加しましたから、昨日クルマを見て非常に感動しました。あの時いろんな経験を積ませてもらったことが、その後のフォーミュラ・ニッサンやGP2、フォーミュラルノー3.5、そしてSF14に生かされています。その後はトヨタのGT1にもダラーラ側のエンジニアとして参加しました。
SF14の開発に当たっては、過去の経験を全て注ぎ込みました。最も優れたシングルシーターになったと自負しています。イタリア風のデザインを盛り込みましたし、中嶋(一貴)さんと伊沢さんに協力してもらってドライビングシミュレーターを開発に活用した点も画期的です。
私は技術的なチャレンジに取り組むことも、異なる文化を持った人と交流することも大好きなんですよ」
JRP社長 白井裕氏のコメント
「われわれの目指した方向性は間違っていなかったと自信の持てる一年でした。ほとんどのサーキットでコースレコードを更新できました。ただ、鈴鹿で35秒台というのは現時点では難しいようですね」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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