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SF:第4戦もてぎ公式予選 復調ホンダ勢最初のフロントローはルーキーの#40野尻! ポールポジションは今季2度目の#19オリベイラが獲得

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第4戦「もてぎ2&4レース」の公式予選が8月23日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が1’32.321のコースレコードを樹立して今季2度目のポールポジションを獲得した。 今週末好調のホンダ勢ではルーキーの#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION)が予選2位と自身初のフロントローを獲得した。

公式予選は午後1時15分よりノックアウト方式で行われた。 心配された雨は降らず、終始ドライコンディションでの走行。 気温32℃、路面温度48℃という蒸し暑い中の走行で、中にはサイドポンツーンにドライアイスを大量に詰め込んで走行するドライバーも見受けられた。

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予選Q1

予選Q1は20分間の走行。各車ユーズドタイヤで走行を開始し、10分が経過した辺りで一旦ピットへ。
この時点でのトップはロッテラーに代わって36号車を駆るアンドレア・カルダレッリだ。
2番手には#19オリベイラがつけ、ホンダエンジンの#40野尻が3番手。
ニュータイヤが投入され、本格的なアタックが始まったのは残り8分を切ってからだ。
上位陣が相次いで1分32秒台の好タイムをマークする中、チェッカー提示直前に#1山本尚貴が1’32.688と従来のコースレコードである1’32.700を上回って一気にトップに躍り出た。2番手につけたのはルーキーの#40野尻。 今季苦戦の続いたホンダエンジン勢が初めて1-2を占めるという結果になった。
結局このセッションで脱落したのは#32小暮卓史、#10塚越広大、#18中山雄一、#62嵯峨宏紀、#2中山友貴の5台。
小暮はチームメイトの#31中嶋大祐にはじき出された格好だ。

予選Q2

予選Q2は各車タイヤに熱を入れてアタックに取りかかったところでいきなり赤旗中断という波乱の展開に。
原因を作ったのは#20ナレイン・カーティケヤン。 最終コーナーで縁石を引っ掛けてしまい、スピン状態に陥ってホームストレート上で真横を向いたままストップしてしまった。
これによりセッションは20号車を排除した後規定により残り3分間で再開することに。
アウトラップに続いてすぐにアタックにかからなければならないギリギリの状況の中、トップタイムを叩き出したのは#40野尻。1’32.730とQ1の山本のタイムには及ばなかったが、まずまずのタイム。 わずか0.062秒差で#19オリベイラが続き、カーティケヤンを除く全車がトップから0.9秒以内にひしめく大接戦となり、#41武藤英紀、#7平川亮、#39国本雄資、#11ヴィタントニオ・リウッツィ、#31中嶋、#20カーティケヤンがここで脱落した。

予選Q3

予選Q3も上位7台が0.843秒以内にひしめく大接戦。
上位6台が1分32秒台という激しいアタック合戦が展開され、トップ2台がQ1で#1山本が更新したコースレコードを大きく上回ってきた。 まずは#19オリベイラが1’32.321、続いて#40野尻が1’32.485。3位の#8ロイック・デュバルも1’32.706とレコードに迫るタイムを叩き出した。
しかし一方でQ1トップ、Q2は3位と好調ぶりを見せていた#1山本はアタックに入った途端にいきなりフロントのキャンバー調整用のシムが脱落するというトラブルに見舞われ、大事を取ってアタックを見合わせた。

これによりオリベイラは第2戦富士の第1レース以来2度目のポールポジションを獲得。 野尻は今季苦戦の続いたホンダエンジン勢の中で最初にフロントローを獲得したドライバーとなった。 もちろんルーキーの彼にとっては初めてのフロントローだ。

注目の第4戦決勝は明日午後3時より52周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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