SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 波乱の開幕戦を制したのは#8デュバル!

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第1戦「鈴鹿2&4レース」の決勝が4月13日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
シャシー、エンジンを一新して行われる最初のレースを制したのは予選7番手からスタートした #8ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。2位には#3ジェームス・ロシター(KONDO RACING)がつけ、2年ぶりのフォーミュラ復帰となった#38石浦宏明(CERUMO INGING)が3位。復帰初戦で表彰台を獲得した。
(天候:くもり コース:ドライ 観客動員数:予選23,000人/決勝28,000人)

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末松則子鈴鹿市長のスタートコマンドのもと、第1戦決勝は午後3時より43周で行われた。
ポールシッターの#36アンドレ・ロッテラーの動き出した遅れた隙に#37中嶋一貴が先行して1コーナーへ。

#37中嶋は僅かずつだが着実に#36ロッテラーとの差を広げにかかったが、14周目の逆バンクで#20ナレイン・カーティケヤンがスピン。コースを塞ぐ形でストップしてしまったため、ここでセーフティーカーが導入された。
この機に乗じて多くのドライバーが相次いでピットに飛び込み、タイヤ交換と給油を済ませて隊列に復帰したが、トップの#37中嶋と3位を走行していた#19オリベイラはコース上に留まった。

セーフティーカーは17周終わりでピットイン。18周目からリスタートとなったが、3位を走行する#36ロッテラーのペースが上がらない。ピット作業の際に左右逆にフロントタイヤを装着してしまったことがその原因だった。
そのため、22周終わりのホームストレートでオーバーテイクシステムを使って#3ロシターを抜き去ってきた#8デュバルに一気に差を詰められ、25周目の1コーナーでアウトから抜かれてしまった。
その後、ピットストップを済ませていなかった#37中嶋と#19オリベイラが30周目に相次いでピットイン。
これでデュバルがトップに浮上した。
快調に差を広げにかかる#8デュバルの後方で苦しい走りを強いられていた#36ロッテラーに、更に追い討ちをかけるように#3ロシターが襲いかかる。
130Rで、シケインで、1コーナーで、懸命に押え込む#36ロッテラー。
しかし#3ロシターはレース残り2周となった41周目のヘアピンで遂に#36ロッテラーのインに飛び込み、2位に浮上した。

その頃後方では、前年チャンピオンの#1山本尚貴を先頭に長い車列が形成され、コースのあちこちで激しいドッグファイトを展開していた。
ペースの上がらない#1山本を抜きあぐねる#38石浦、#7平川亮、#11ヴィタントニオ・リウッツィたち。
周回を重ねるうちにここに#39国本雄資、#40野尻智紀らも追いついてきた。
更にその後方からはピットストップによって後方に沈んだ#37中嶋、#19オリベイラの2台も加わる。
30周目のシケインで#38石浦は漸く#1山本をパスして4位に。
続いて34周目のヘアピンで#7平川が#1山本のインに飛び込んで5位に浮上する。
#11リウッツィ、#39国本も激しく#1山本を攻めたてる。
それに堪え兼ねたか、#1山本は38周目のスプーンでオーバーラン、一気に12位まで後退してしまった。

山本を抜き去ってペースを上げた#38石浦はとうとう3位を走行する#36ロッテラーにも追いつき、42周目のダンロップコーナー立ち上がりでインを奪って3位に浮上する。
ロッテラーはその後ファイナルラップのヘアピンで#7平川にも抜かれて5位でレースを終えた。

結局レースは#8デュバル、#3ロシター、#38石浦の順で43周を消化。
デュバルは2位以下に16秒の大差を付けて開幕戦を勝利で飾った。

なお、苦戦の続くホンダ勢の最上位は#11リウッツィの8位。
F3からのステップアップ組では#40野尻智紀が9位に入ったが、#18中山雄一は1周目のシケインでスピンを喫して早々と戦列を去っている。

スーパーフォーミュラシリーズはこのあと富士スピードウェイに舞台を移し、5月17-18日にシリーズ第2戦を2レース制で開催する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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