全日本F3選手権第12戦は27日、スポーツランドSUGO(1周・3.704256km)で決勝を行い、松下信治(HFDP RACING)が18周・25分47秒130で優勝した。Nクラスは山口大陸(EXCEED MOTOR SPORTS)が初優勝を飾った。
第12戦決勝は前プログラムのスーパーフォーミュラ予選で赤旗が相次いだため、フォーメーションラップが午後3時5分より始まった。
好スタートを切ったのはポールシッターの松下信治(HFDP RACING)。2位に予選順位通り勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)が付け、3位には予選4位の清原章太(TODA RACING)が上がってきた。
Nクラスでは予選3位の山口大陸(EXCEED MOTOR SPORTS)が好スタート。一気にトップに躍り出る。2位にポールシッターの久保凛太郎(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が付け、3位に湯澤翔平(KCMG)が続く。
その後方では、1コーナーから2コーナーにかけ小泉洋史(HANASHIMA RACING)のインを狙った三浦愛(EXEDY RACING TEAM)が小泉と接触。両者コースアウトしグラベルにマシンを止めたため、セーフティーカーが導入された。小泉はその後再スタートを切るも周回遅れに。
レースは5周目から再スタート。1コーナーで勝田が松下にアウトから並びかけ前に出るが、オーバースピード気味だったため、松下が抜き返しトップを守る。
2位勝田は1秒前後の差でトップ松下に付け、後半の逆転にかける。最終18ラップ目に松下の背後に忍び寄るが、逆転はならず、松下が0秒3差で今季5勝目を飾った。2位には勝田が、3位には清原が入り今季初表彰台をものにした。
Nクラスはトップでレースを始めた山口の背後につけていた久保がレース再開後の7周目にSPコーナーで痛恨のコースアウト。その後も山口は2位に上がった湯澤翔平(KCMG)に突き入る隙を与えず、18周を走って念願の初優勝を飾った。2位には湯澤。3位には有力選手の脱落で繰り上がったドラゴン(B-MAX Racing Team)が入り今季初表彰台に立った。
僅差でドライバーズ選手権をリードする松下はポールポジションとファステストラップ、優勝を合わせ12ポイントを追加、トータル85ポイントとし、リードを広げた。
第13戦決勝は明日28日午後1時5分より25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum