D1 GRAND PRIX

D1:第3戦オートポリス 単走優勝は川畑真人! 総合で高橋邦明が今期初勝利!(D1 Corp.)

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 株式会社D1コーポレーション(代表取締役社長:鈴木賢志、所在地:東京都新宿区)は、 2014年D1グランプリシリーズ(全6戦)「2014年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第3戦」を7月26日(土)-27(日)の2日間、8,267人の観衆を集め、オートポリス(大分県日田市)で開催。競技では高橋邦明(GOODYEAR Racing with Kunny'z)が今期初勝利を挙げた。

 2012年以来2年ぶりの開催となる九州オートポリス大会。シリーズ前半は国際サーキットで開催され、富士・鈴鹿に続き3戦目となるオートポリスでは、長いストレートを加速し、高い車速から進入するレイアウトで行われた。

 26日(土)の単走決勝では、練習走行から感触がよかったという川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)が単走予選をトップ通過。さらにその勢いのまま決勝でも、207km/hを超える進入速度から大きな角度をつけ、高いアベレージスピードを維持し、リズムよくコーナーを抜けて100.41点の高得点をマーク。今年から導入したR35GT-Rで初の単走優勝を決めた。

 翌27日(日)の追走決勝では、朝から雨となり午前中の追走予選はウエット路面で行われた。その後天候が回復し、午後の追走決勝には路面もウエットからドライコンディションへと変わった。決勝では、高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)と横井昌志(D-MAX)が対決。高橋が先行の 1 本目は横井がストレートで高橋のマシンに離され、振り返しで距離を詰めるもその先でまた離されてイーブンの判定。そして横井が先行の2本目、高橋はストレートから横井の真後ろにつけ、 キレのある走りと接近ドリフトを見せ、高橋が追走優勝を飾った。

 なお、この大会の結果、シリーズランキングは高橋が2位に21.5ポイントの差をつけ75.5ポイントで首位を維持することになり、準優勝した横井はシリーズ2位にランキングがアップした。

【7月26日(土)天候: 晴れ 路面: ドライ】
■単走予選
予選トップは川畑真人( Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)

 2年ぶりに開催されたオートポリス大会。鈴鹿サーキットで行われた前大会同様、長いストレートを加速し、高い車速から進入するレイアウトで行われた。

 予選、最初のグループから出走の唄和也(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)が99点台をマークすると、次に走った日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)は100.29点をマーク。上位選手は軒並み高得点をとって予選通過を決めてきたが、タービンブローを起こした松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)、振り出しが手前すぎた片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)、エンジンをFA20から2JZに載せ換えてきた谷口信輝(HKS)も、1本目の得点が伸びず、2本目は振り返しでスピンをしてしまって予選敗退となった。また地元九州の野村謙(PACIFIC RACING TEAM with BLITZ)は、前戦までのエンジン不調は解消したものの、本番前のウォームアップ走行でテンションロッドが折れてリタイヤとなった。

 そんななか、昨年のD1ストリートリーガルシリーズ(D1グランプリシリーズの下位カテゴリー)でシリーズ2位獲得してステップアップしてきた平島明(TKL with D-MAX)、さらに昨年のD1レディースリーグのシリーズチャンピオンである味元美智恵(TOYO TIRES with SPEED MASTER)は、スムーズな走りとキレのある振り返しを見せて、はじめての予選通過を果たした。

 練習走行からいい走りをしていた川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)は、207km/hという高い進入速度から大きい角度をつけてリズムのいい走りを見せ、日比野を超える100.46点を獲得。前戦に続いて予選トップ通過を果たした。

■単走決勝
川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)が単走優勝!

 単走ファイナルは2グループに分けられ、1本勝負で行われる。ここで追走敗退になることはないが、トップ8人は追走予選が免除される。

 前半のグループでは、2番手に走った佐久間達也(Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS)が、マシンの振り出し、振り返しともに大きな角度をつけて、さらにアクセルの踏みっぷりもよく、ラインもきっちりトレースして99.88点という高得点をマーク。続いて唄和也(GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo.)が、200km/hに迫る車速から鋭く大きな角度をつけた振り出しをし、そこからタイミングよくキレのある振り返しを見せて100.34点を獲得し、トップに出る。藤尾勉(BOLD WORLD with LINEUP RACING TEAM)も勢いのある振り出しから、見事な振り返しを見せたが、99.79点と、唄、佐久間にはおよばず、この時点で3番手につけた。

 シード選手と予選上位選手は後半のグループで出走する。そのなかで、今村陽一(OTG Motor Sports)はキレのある進入を見せたが、振り返しでスピン。日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)は奥めから振り出して一気に大きな角度をつける走りにチャレンジしたが、角度をつけすぎて失速ぎみとなり、点が伸びなかった。

 そして登場した川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)。207km/hを超える進入速度から大きな角度をつけ、高いアベレージスピードを維持しながらリズムよくコーナーを抜けて100.41点の高得点をマーク。唄の得点を上まわってトップに立ち、単走優勝を決めた。

川畑選手コメント
d1_r03-2.jpg  セントレア(Monster Energy presents KEN BLOCK's NAGOYA EXPERIENCE with D1GP)でクルマが変わって、手応えが出てきました。あとはこのクルマの乗り方が少しずつ分かり、乗り慣れてきたというのが大きいと思います。今回も走り始めたときから、車の動きがいいと思いました。あとは、マシンに乗る人間が、乗り方を変えて気持ちを上げて走っていければ、もっと行けるという感覚があったので、そういう点では順調に来ていると思います。今回はトップスピードが速いっていうのが有利に働き、さらにブレーキも利くので、クルマの流れを防ぐことができて強さに繋がったと思います。単走優勝できてホッとしています。
【7月27日(日) 天候: 雨 路面:ウエット】
■追走予選

 追走日は朝から雨、追走予選はウエット路面で行われた。追走予選ではおおむねランキング上位の選手が勝ったが、末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO) vs 松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)のRX-7対決は、末永(正)がアウトでラインが厳しくなり、マシンの体勢が乱れるミスをしたため松井が勝ち。上野高広(TEAM VERTEX with CAR GUY) vs 今村陽一(OTG Motor Sports)は上野がスピンをして今村と衝突し走行不能になったため今村が勝った。

■追走決勝トーナメント(天候: 雨→晴れ 路面: ウエット→ドライ)
高橋 邦明( GOODYEAR Racing with Kunny'z)が今季初優勝

 追走決勝トーナメント開始前に雨は止んだが、ベスト8くらいまで路面は、ウエット状態が続いた。ベスト16では、藤尾勉(BOLD WORLD with LINEUP RACING TEAM)vs 末永直登(YUKE'S チームオレンジ)の対戦では五分の判定のとなるも、先行時の走りの差で藤尾が末永(直)を下した。また日比野哲也(Team UP GARAGE with DRoo-P)vs 横井昌志(D-MAX)の対戦では、ウエット路面を苦手とする日比野がスピンをし、横井が勝った。

 ベスト8では、ベスト16で見事な追走を見せた川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)が、パワステトラブルのためにリタイヤとなった。

 ベスト4が始まるころにはほぼドライコンディションとなった。ベスト4に勝ち上がったのは、高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)、松井有紀夫(EXEDY R Magic D1 Racing)、横井、今村陽一(OTG Motor Sports)の4人。高橋 vs 松井は、高橋が先行で松井を引き離し、松井がアドバンテージをとれない。2本目は高橋がストレートから松井のすぐ後ろにつけ、その近い距離を維持して勝ちを決めた。横井 vs 今村は、1本目が両者いい走りでイーブン。2本目に後追いの横井が同時振りからマシンに迫る接近ドリフトを見せて初の決勝進出を決めた。なお3位決定戦は再戦で松井が今村に勝った。

 決勝は高橋 vs 横井。 1本目は高橋が先行。横井はややストレートで離され、振り返しで距離を詰めたものの、その先でまた離されて五分の判定。そして横井先行の2本目、高橋はストレートから横井の真後ろにつけ、 マシンを同時に振り同時に振り返し、接近ドリフトで高橋が勝利した。

 この大会の結果、高橋は75.5ポイントでシリーズランキング首位を保ち、2位に浮上した横井とのポイント差を21.5ポイントにまで広げた。

高橋選手コメント
d1_r03-3.jpg  練習走行の調子は、正直、あまりよくなかったです。単走も単走決勝に帳尻が合ったのでよかったのですが、ギリギリでした。やはり今日も痛感したのは、単走決勝が大事だなと思いました。追走も 準決勝までははっきりしない追走をしていたので、 決勝は せっかくこの悪天候の中来て下さったお客さまに、最後ぐらいいいものを見せたいなと思って走行したらいい結果になりました 。
Press Information of AUTOPOLIS DRIFT


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