スーパー耐久シリーズ第6戦は21日、鈴鹿サーキットで決勝第1レースを行い、予選2位からスタートしたGT3クラスの谷口信輝(PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3)が16周、41分04秒438で総合優勝を飾った。
好天のもと14時10分、40分の第1レースのフォーメーションラップが始まった。フォーメーションに2周を費やしてスタートが切られる。
スタートでトップに立ったのはGT3クラスポールシッターの藤井誠暢(スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R)、2位に予選2位の谷口信輝(PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3)が続く。3位には1コーナーでインからジョノ・レスター(PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3)をかわした青木孝行(GTNET ADVAN NISSAN GT-R)が上がってきた。
しかし、周回遅れが出始めた3周目。トップを走る藤井がシケインで周回遅れの駒木孝有(BRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィット)と接触。立ち上がり加速が鈍ったところで4周目の1コーナーで谷口にかわされ2位に落ちる。
しかし、藤井もトップ谷口に食らいつき、青木、レスターと4台での接近戦となるが、5周目のダンロップコーナーでST-5クラスの小松高人(PTGランドリー602明京産業ヴィッツ)がクラッシュし、パーツが散乱。このパーツとオイルの処理のためセーフティーカーが導入される。
処理には20分以上を要し、セーフティーカはピットロードに入いると残りは7分余り。
ここから超スプリントレースで再開されるが、谷口は藤井を巧みに押さえ込み第1レースを制した。2位は藤井。3位は再開後、レスターに迫られるもののこれをしのぎぎった青木が、4位にはレスターが入った。
ST-1クラスは1台参加の堀主知ロバート(Faust Racing BMW Z4)が優勝した。
ST-2クラスは、序盤トップを走っていたポールシッターの吉田寿博(STURM・MOTUL・ED インプレッサ)を、レース再開後のファイナルラップにかわした阪口良平(RSオガワADVANランサー)が優勝した。
ST-3クラスはポールシッターの小松一臣(ST-3:岡部自動車KYOSHIN計測Z33)が5周目にストップ。代わってトップに立った佐藤晋也(PETRONAS TWS GS350)が優勝し、残りのレースを待たずしてクラスチャンピオンを決定した。
ST-4クラスは井入宏之(TRACY SPORTS ings S2000)が終始トップを快走。ポールトゥウィンを飾った。
ST-5クラスは、前述のようにポールシッターの駒木が接触で後退。トップを走る井尻薫(エンドレスアドバントラストヴィッツ)をSC導入前にかわしたリュウイチ(ST-5:RS☆R・DIXCEL・NUTEC デミオ)がそのまま逃げ切り優勝を飾った。
第2レースは明日22日9時45分より、第3レースは同日12時35分より、いずれも40分間で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Keiichiro TAKESHITA