スーパー耐久

S耐:第6戦鈴鹿 オートバックス.GLORY-R.FN2、スプリント3本勝負は苦しい完走となる (ARTA A-ONE)

 9月21日~22日、2013スーパー耐久シリーズ第6戦が三重県鈴鹿サーキットで開催されました。#333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川/野間/藤田組はST4クラスにおいて第1レースは6位、第2レースは8位、 第3レースは11位という結果となりました。これにより現在のシリーズランキングは7番手となりました。

■レース概要
  • 大会名   スーパー耐久シリーズ第6戦 スーパー耐久 鈴鹿
  • 日時    2013年 9月 21日(土),22日(日)
  • 場所    鈴鹿サーキット(三重県)
  • 入場者数  9月21日(土)10,000人/9月22日(日)20,500人
■レース結果
  • 車名    333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
  • ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸
  • 予選    ST4 A-Dr.3位、B-Dr. 9位、A/B総合8位(14台中)
  • 決勝    ST4第1レース6位、第2レース8位、第3レース11位(14台中)
■9月21日 予選

st_r06-333-1.jpg  9月21日(土)10:10から15分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333オートバックスFN2北川選手は#86 GAZOO 86の後方でアタックを開始。このアタックで上位につけ、さらに2回目のアタックに向かいますが、ST5クラスの1台が130Rで横転。赤旗中断となりピットへ戻ります。

 予選再開後#333オートバックスFN2北川選手は#116W.S.S2000の後方につけて再びアタックを行います。素晴らしいアタックを行った北川選手は2'23.860の好タイムを記録し、FN2シビックタイプRユーロにとっては予選最上位記録となる3位を獲得することとなりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一
  • P3 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛

 10:50からBドライバー予選2グループがスタートし野間選手がコースインします。1周目は前方に#73 mountain DC5がいたため距離を取ってアタックを開始。幸先よく第1セクターベストをマークした直後、逆バンクコーナーで前車に追いついてしまいやむなくスローダウンします。2回目のアタックは途中でスロー走行のマシンを避けながらも押さえのアタックで2’25.586を記録。3回目のアタックにすべてを掛けますが、アタックを終えた他車がデグナーコーナーをスロー走行中のところにイエローフラッグが提示され、無念のアタック中止。予選9位となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000井入宏之
  • P2 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86井口卓人
  • P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏
  • P9 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一

 A/Bドライバー予選のベストタイム合算により決定される総合結果は8位となりました。決勝グリッドは第1レースがBドラ予選結果、第2レースがAドラ予選結果、第3レースがA/B合算タイムの順位で決まるため、それぞれ9番手、3番手、8番手からのスタートとなりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之
  • P2 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/井口卓人
  • P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦/中村嘉宏
  • P8 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛/野間一
■9月21日 決勝第1レース

st_r06-333-2.jpg 決勝の各レースは通常の耐久とは異なり40分間のスプリントレースでドライバー交代義務もありません。第1レースは14:10から行われました。Bドライバー予選の結果で決まるグリッドは9番手、タイヤは予選ユーズドを使い野間選手がドライブします。

 スタートをうまく決めた#333オートバックスFN2野間選手は直後の1コーナーで#73 mountain DC5をオーバーテイク。ヘアピンでは#13 ENDLESS 86を抜き、さらに130Rでは#52埼玉トヨペット86をアウトからまくって一気に6番手へ浮上します。

 2周目のホームストレートでは#58 KRP DC5に抜かれますが、ヘアピンで#116 W.S.S2000を抜いて6番手へ浮上します。しかし予選で走ったタイヤは早くもグリップダウンしはじめます。4周目には一度抜いた#52埼玉トヨペット86に抜き返されます。このタイミングでセーフティカーが入ります。

 12周目にリスタートとなりますが、やはりタイヤの状況は厳しく、14周目には後方の#13 ENDLESS 86が差を詰めて来たところで、GT3クラスに周回遅れにされるタイミングが訪れます。ここで前日から発生していたシフトの不具合が出て痛恨のシフトミス!#13 ENDLESS 86に抜かれ8番手に後退します。続く15周目にはデグナーで#93 SKR S2000がコースアウトしたため7番手でチェッカーとなりました。レース後には1台がペナルティを受けたため#333オートバックスFN2野間選手は6位となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 井入宏之
  • P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 関豊
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 井口卓人
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2野間一
■9月22日 ウォームアップ走行・ピットウォーク

st_r06-333-5.jpg  #333オートバックスFN2は前日のレースでクラッチまたはトランスミッションに不具合が見つかったため交換作業を行い、さらにアンダーステアとタイヤデグラデーションの対策のセット変更も行いました。

 9月22日(日)8:00から30分間のフリー走行がスタートします。#333オートバックス.GLORY-R.FN2はまず北川選手がコースイン。交換されたクラッチやギアとセッティングの確認を実施。アンダーステアは消え少しオーバー寄りとのコメントでした。また課題となっていたタイヤのデグラデーションも改善している様子で、第2,第3レースに向けて期待の持てる状況となりました。またタイムは2’24.400で5番手となりました。

  • P1 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/服部尚貴
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/井入宏之/長野賢也
  • P3 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 鶴田和弥/井上恵一/太田侑弥
  • P4 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川剛/野間一/藤田弘幸

st_r06-333-4.jpg  第2レースの後11:00から行われたピットウォークでは世界選手権WTCCとの併催ということもあり、多くのファンがピットを訪れました。レースクイーンの小林未来さん(KWサスペンション)絵里花さん(mountainブレーキディスク)中島さおりさん(チームエーワン)の3名がピットウォークやキャンギャルオンステージで各社の商品のPRを行いレースに華をそえました。

■9月22日 決勝第2レース

st_r06-333-3.jpg  第2レースは9:45から行われ北川選手が乗り込みます。グリッドはAドライバー予選の結果から3番手、タイヤはフロントにニュータイヤを装着してスタートします。

 スタートは大きな動きがなく、トップ#41 TRACY S2000、2番手#58 KRP DC5に続き3番手で1コーナーへ。1周目は#58 KRP DC5の後方に張り付いて走りますが、直線加速では少しずつ離されます。後方から4番手の#48 DIJON DC5がペースコントロールをしながらじわじわと追い上げてきますが、#333オートバックスFN2北川選手のタイヤは次第にグリップを失い始めます。

 ついに4周目の1コーナーで#48 DIJON DC5がインに飛び込んできますが、勢い余ったのか#48 DIJON DC5は2コーナーでインをキープできません。#333オートバックスFN2北川選手はこのミスを逃さず抜き返します。しかし、#48 DIJON DC5もあきらめず、5周目の1コーナーで再び仕掛けられ#333オートバックスFN2北川選手は4番手にドロップします。

 #333オートバックスFN2北川選手はグリップの減ってゆくタイヤと格闘しながら意地をみせますが、7周目のデグナー2個目で#95リジカラS2000、#86 GAZOO 86に抜かれ6番手へ後退、14周目にはシケインで#93 SKR S2000に抜かれ7番手、17周目の1コーナーでは#52埼玉トヨペット86に抜かれて8位でフィニッシュすることとなりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P2 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 太田侑弥
  • P3 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一
  • P8 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2北川剛
■9月22日 決勝第3レース

 第3レースは藤田選手がドライブします。グリッドはA/Bドライバーの合算タイムで決まり8番手スタートです。レース時間は40分ですが、藤田選手は金曜の公式練習でもレースシミュレーションを行っており確実に完走を狙います。

 #333オートバックスFN2藤田選手は慎重にスタートを決めますが、#73 mountain DC5、#13 ENDLESS 86に抜かれ10番手まで順位を落とします。続いて後方には#49 ADFSアバルト695が迫りますが、#333オートバックスFN2藤田選手は2'31.090という自己ベストを出しながら少しずつ引き離していきます。

 しかし予選のトラブルにより最後尾スタートとなった#95リジカラS2000がハイペースで迫ってきて抜かれ11番手にドロップします。さらに予選で後方に沈んでいた#18コスモソニック86にも抜かれてしまい12番手となります。その後、#333オートバックスFN2藤田選手は安定したラップを刻みながら、トラブルに見舞われた#10 Provare 147をとらえて11番手に浮上します。最後まで安定した走行を続けた#333オートバックスFN2藤田選手は11位でチェッカーを受けることとなりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 長野賢也
  • P2 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 井口卓人
  • P3 #52 埼玉トヨペットGB with Revo 大井貴之
  • P11 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2藤田弘幸
■まとめ
チーム代表代行 大河原一
 「今回のレースは地元でもあり期待も大きいものでした。しかし従来はロングランに長けたマシンだったのですが、今年の鈴鹿ではものの数周でグリップダウンをしてしまう状況に陥ってしまいました。タイヤ表面はきれいな摩耗でゴムも残っているのにグリップが落ちていってしまう症状で、原因は特定しきれませんでした。最終戦のオートポリスまでの1か月以上の期間を活かして対策を打って挑みたいと思います。 今回もご支援ご声援をいただき大変ありがとうございました。最終戦もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。」
ARTA with TEAM A-ONE プレスリリース


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