SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式練習 トップタイムは#38ZENT

2013スーパーGT第8戦「もてぎGT250kmレース」が11月2日、栃木県のツインリンクもてぎで開幕。
公式練習では#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が1'41.887を記録してGT500クラスのトップに。
GT300クラスは#11GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が1'49.264でトップだった。

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スーパーGTの2013シーズンもいよいよ最終戦。
第7戦オートポリスでモーラGT-Rタイトルを決めた昨シーズンとはうって変わり、今年のGT500クラスは上位8台がチャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えるという近年まれに見る接戦となった。
しかもランキングトップの#38ZENT SC430の58ポイントに対し、2位の#36ペトロナスSC430は54ポイント、3位の#18ウイダーモデューロHSV-010は52ポイント、#17ケーヒンHSV-010も同じく52ポイントと、トップから僅か6ポイント差の大接戦だ。
一方GT300クラスも#16無限CR-Zが70ポイントで頭一つ抜け出した感があるが、それでも2位の#4初音ミクBMW Z4Mが62ポイント、3位の#11ゲイナーDIXCEL SLSが60ポイントと充分逆転可能な位置につけており、上位5台に計算上の権利が残る状況となっている。
またGT300クラスにおいては、最終戦を前に性能調整が実施され、#16、#55、#61のリストリクターが1ランク緩和されることになった。これは#16無限CR-Zに有利に働くものと思われる。

また、ランキング5位につけている#61スバルBRZをドライブするベテランの山野哲也が今シーズンを持ってスーパーGTのシートを後進に譲ることが昨日付けの富士重工業からのリリースで明らかになった。
これまで3度のチャンピオンに輝いている山野が最後のレースで4度目のタイトルを獲得するかどうかにも、これまで以上に注目が集まるところだ。

そして勿論、この最終戦はウェイトハンデ無しのガチンコ勝負。
各チームが一年がかりで仕上げてきた、2013仕様の真の実力が露になるレースでもある。

こうした沢山の注目点を抱えながら、土曜朝の公式練習は午前9時より120分間で行われた。
途中開始約15分で#37KeePer SCが最終コーナーでコースアウト、開始40分では#38ZENT SCが2コーナー先でコースアウトしたため、2度の赤旗中断があり、その他にもコースの至る所でスピンやコースアウトが相次いだが、それ以外は各車順調にロングランを消化。セッション前半で38号車が1'42.006でトップに立ち、終盤さらに1'41.887までタイムを縮めてチャンピオン獲得に向けて好スタートを切った。
2位には専有走行の終盤にタイムを上げてきた#100レイブリックHSVが続き、#39デンソーサードSCが3番手。
一方GT-R勢は#23モチュールの9位が最高とやや出遅れた格好だ。

GT300クラスは#16無限CR-Zが序盤から好タイムを記録してトップに立っていたが、セッション中盤に#11ゲイナーSLSがこれを上回り、専有走行に入ってもそのままトップを守った。
ランキング2位の8番手、注目の山野がドライブする#61BRZは9番手でこのセッションを終えている。

スーパーGT第8戦の公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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