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2010年5月

SUPER GT

吉本大樹レースレポート(SGT_R3_富士)

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【2010年スーパーGTシリーズ第3戦(富士スピードウェイ)】
1-2 May, 2010
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【Result】

【土曜日】
公式練習1回目 : 2 nd / 1'44"145
公式予選1回目 : 5 th / 1'44"180
スーパーラップ : 4 th / 1'43"575 (吉本大樹)
グリッド : 4 th

【日曜日】
フリー走行 :9 th / 1'45"619
決勝 : 3 rd (Driver's Point : 11 pt / Team's Point : 14 pt)
シリーズランキング : 9 th (11 pt) / Team's Ranking : 9 th (15 pt)

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【公式練習、予選】
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公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路温 開始時20℃/34℃ 終了時20℃/35℃
スーパーラップ  天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路温 開始時19℃/32℃ 終了時19℃/30℃

triple a Vantage GT2、今季ベストの予選4番手獲得!

ここ数年恒例となっているGW期間中の富士スピードウェイ開催となった2010年スーパーGTシリーズ第3戦。開幕戦はまさかの失格、第2戦もトラブルから通常のスタートを切れず6周遅れでのチェッカーと、ここまでは不完全燃焼が続いてきたtriple a Vantage GT2。それでも第2戦岡山では参戦2戦目にして予選S3に進出、さらに決勝ラップペースではトップと遜色ないペースであった事もあり、チーム、スタッフ、ドライバーは、この第3戦に「今度こそ」という想いを抱きサーキットへと入る事となった。

迎えた初日の公式練習セッション。天候は晴天に恵まれ、コースコンディションも完全なドライ。するとtriple a Vantage GT2はこのセッションで幸先の良いスタートを切って見せる。まず最初にマシンに乗り込んだのは吉本大樹。その吉本は2度のピットインを挟んで13周を走行。タイムもまずまずの1'44"807をマークし、松田選手へとステアリングを渡す。ここから松田選手も順調に走行を重ねると、その後セッションも残り15分程となったところで再度吉本にドライバーチェンジ。すると吉本はここで更にタイムを縮める1'44"145をマーク。GT300 総合で2番手に飛び込み、予選~決勝に向け期待を抱かせる内容でこのセッションを締めくくった。

その後昼のピットウォークを挟み13時50分から始まった公式予選1回目。今回の第3戦予選はこれまでの2戦で行なわれてきたノックダウン方式とは異なり従来型のSL(スーパーラップ)方式。この公式予選1回目では、8位以下の決勝スターティンググリッドが決定(決勝出走には両ドライバーがトップタイムの107%の予選通過基準タイムをクリアする事が義務付け)、8位以内に入ったマシンは後に1台ずつのアタックによって争われるSLに進出する事となる(※公式予選1回目・・・25分間のGT500>300混走セッション&10分間のGT300占有セッション=計35分間)。このセッションでまずマシンに乗り込んだのは松田選手。その松田選手はGT500との混走でクリアラップが取りづらい時間帯ながら、2周の計測で危なげなく基準タイムをクリア。ここでピットへと戻り吉本へとステアリングを託していく。吉本もこの混走時間枠で1周の計測を行ない1'45"479をマークし一旦ピットへ。さらにGT300占有の時間帯に入り本格的にアタックを開始した吉本は、計測3周目に1'44"180をマーク。5番手に飛び込み見事SL進出を決めて見せた。

初のSL方式予選で見事いきなりのSL進出を果たしたtriple a Vantage GT2。このSLでは翌日決勝のPP~8番グリッドを賭けて公式予選1回目8位のマシンから順番に1台ずつでタイムアタックを行う。当然完全なクリアラップでのアタックとなる為、ここではマシン&ドライバーの純粋な速さが競われることになる。このSLでのさらなるポジションアップを狙うtriple a Vantage GT2のステアリングを握ったのは吉本大樹。するとその吉本は周囲から寄せられる期待のプレッシャーに屈することなくVantageをねじ伏せるかの様に攻めた見事なアタックラップを披露。公式予選1回目のベストタイムをコンマ6秒上回る1'43"575をマークし、1発勝負のSLで見事4番手を獲得。公式予選1回目の5番手からポジションをひとつ上げ、翌日の決勝4番グリッドを確保する事となった。

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【決勝】
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決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温21℃ | 路面温度32℃

triple a Vantage GT2、堂々の3位チェッカーでチーム初の表彰台獲得!!

前日の予選では参戦以来の不振を払拭、ようやくその実力の一端を結果に結び付けたtriple a Vantage GT2。そのtriple a Vantage GT2は、決勝を前に行われた朝のフリー走行でも松田選手、吉本大樹の両ドライバーが決勝を見据えたマシンセットを確認しながら順調に走行を重ね9番手タイムをマーク。周囲からの期待も高まる中、今シーズン2番目の長丁場レース(400Km)となる決勝を迎える事となった。

最高の天候となったゴールデンウィーク真っ只中、5万人を超す大観衆が見守る注目の決勝スタートでまずマシンに乗り込んだのは吉本大樹。スタートの時を迎えた各マシンは富士スピードウェイの名物ストレートをローリング、そしてグリーンシグナルの点灯と共に一斉に1コーナーへと飛び込んでゆく。すると吉本は1周目にNo.74 COROLLA Axio apr GT、2周目にはNo.33 HANKOOK PORSCHEをパスし早々に2番手へとジャンプアップ。さらに、唯一前を走るトップのNo.25 ZENT Porsche RSRにぴたりと付け周回を重ねると、16周目にはこれもパス!なんとレース序盤ながらトップに浮上する。その後はそのままレース中盤までトップをキープした吉本であったが、今度は後方からペースを上げてきたミシュランタイヤユーザーのNo.74 COROLLA Axio apr GTに迫られる。31周目のAコーナーで周回遅れのマシンに引っ掛かった吉本はこのタイミングでNo.74に先行を許したものの、その差はわずかなまま2番手で36周目にピットイン、松田選手にステアリングを託していく。

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しかしFIA-GT車両は燃費が悪い分、JAF-GT車両に比べピット作業に時間がかかってしまう。このロスタイムの差もあり、後ろを走っていたNo.43 ARTA Garaiyaとは同ラップにピットへ入ったものの、ここでNo.43にも逆転を許してしまったtriple a Vantage GT2。タイヤ4本交換を行ないピットを後にした松田選手のポジションはこの時点で4番手。その後No.2 アップルK-ONE・紫電をパスし3番手へとポジションを上げたものの、1回目のピットインでは最初のスティントを短めにするチームやタイヤ交換をせずにピット作業時間を短縮するチームなどが入り乱れ順位がめまぐるしく変動していた事もあり、triple a Vantage GT2を含む数台が絡んだ表彰台獲得を賭けた争いは、見た目の位置関係では判断できない緊迫した僅差の争いとなっていく。そんな中松田選手はこの緊迫した展開のスティントを安定したペースで走りぬき61周目にピットイン(※今回のレースは決勝中2回以上のピットインが義務付け)、給油のみのタイヤ無交換で吉本大樹に最後のスティントを託す。

このピットインを終えた時点でtriple a Vantage GT2のポジションは4番手。チーム初の表彰台獲得までポジションあと1つという展開でステアリングを受け取った吉本は、ここから1'45台中盤のラップタイムを並べタイヤ無交換とは思えない程の好ペースで周回、前を行くNo.19 ウェッズスポーツIS350との差を少しずつ縮めていく。そして迎えた73周目。吉本はレースも残り8周となったところで1コーナーのブレーキング勝負に出ると見事オーバーテイクに成功、再度表彰台圏内にポジションアップを果たす。しかしこの時点でトップ2台は40秒以上前を走っていた為、ここからの残り周回でこれ以上のポジションアップは不可能。さらにはNo.19 ウェッズスポーツIS350も負けじとtriple a Vantage GT2の後方1秒以内に着け虎視眈々と逆転を狙ってくる。この緊迫した状態はチェッカーまで続き、ピットではスタッフが祈るような表情でモニターを見つめる。そして迎えた最終ラップ。ピットクルーが固唾を飲んで見つめる先、富士スピードウェイの長い直線に先に姿を見せたのはtriple a Vantage GT2。吉本は最後に奪い返した3番手のポジションを守ったままチェッカーフラッグを潜り抜け、参戦3戦目にして、遂にチーム初の表彰台を獲得する事となった。

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【吉本大樹コメント】
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実は富士では思っていた程ストレートスピードが伸びず、有利に働くと思っていた部分が有利に働かなかったのですが、マシンのフィーリングは走り始めから素晴らしいもので、トラブルもまったく無く、全てが完璧と言っていい程まとまりました。

予選で出した44秒1は殆ど限界と思っていたのですが、スーパーラップでは更にタイムを上げ2列目からのスタートを切る事ができました。そのポジションからスタート出来た事で早々に2番手へ上り、その後トップへも出る事ができましたが、終盤には74号車や43号車、2号車そして33号車が必ず上がってくると思っていたし、出来るだけのリードを奪いたかったのですがそこまでには至らなかったかな。最後の僕のスティントで19号車を抜く事が出来て3位を獲得できましたが、最後の10周位はグリップがなくて本当に大変でした。でもとにかく何がなんでも表彰台には乗りたかったので意地で前に出ました。最後の交代でタイヤ交換をしない作戦だったから、松田さんがタイヤを十分労わって走ってくれたおかげで最後に19号車の前に出れたと言っても過言ではないです。だって19号車の前に出た直後からさらにフラフラになって逆に突っつき返されてましたからね(苦笑)。それくらいタイミングも全てキマったレースでした。僕らドライバー二人ばかりが目立ってしまうかもしれないけど、本当にチームの力です。

一から手作りのチーム、新体制、新車、スペアのパーツも無い状態で参戦を始めて、たった3戦で表彰台に上がれた事は言葉で言う、もしくは見た目以上に凄い事なのではないかと感じています。それはチームに携わる各々の見えない努力であったり気持ちの部分であったり、A speedがまるで一家の様なチーム体制を築けているからこそ成し得た結果だと思います。

応援して下さった皆さんありがとうございました!

SUPER GT

SGT:第3戦富士 石浦/大嶋組LEXUS SC430が完全勝利! LEXUS SC430は今季初勝利をトップ4独占で飾る! 井口/国本組カローラアクシオもGT300クラスで初優勝 (TOYOTA)

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第3戦の表彰台はレクサス勢が独占した

 SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」が5月1日(土)、2日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 2010シーズンが開幕して3戦目となるが、第1戦、第2戦共にレクサス勢は表彰台に上ったものの、勝利は飾っておらず、ホームコースである富士スピードウェイでの雪辱に期待が持たれた。  今大会は400kmとレース距離が長く、2回のドライバー交代が義務付けられており、戦略的にも注目の集まるレースとなった。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに5台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 1日(土)午前9時からの公式練習を経て、午後1時50分からスーパーラップ進出をかけた公式予選1回目が開始された。公式練習でトップタイムをマークするなど好調なMJ KRAFT SC430 35号車はこの予選1回目でもトップタイム。PETRONAS TOM'S SC430 1号車、ENEOS SC430 6号車、ZENT CERUMO SC430 38号車と4台のLEXUS SC430が続き、トップ4を占めてスーパーラップ進出を決めた。DENSO DUNLOP SARD SC430 39号車は惜しくも10番手でスーパーラップ進出はならなかった。  午後3時半よりスーパーラップがスタート。レクサス勢の先頭を切ってコースインした38号車は若干タイムが伸びず6番手。その後は、6号車、36号車、 35号車の順でコースインし、次々にタイムを更新。最後にTDPドライバー大嶋和也がアタックした35号車は、2番手の36号車にコンマ7秒もの大差を付ける驚異的なタイムを叩き出し、見事ポールポジションを獲得した。昨年からTDPドライバーの石浦宏明と大嶋がコンビを組む35 号車は、昨年の第6戦鈴鹿に続きGT500クラスで2度目のポールポジション獲得となった。1号車が2番手、6号車が3番手で続き、 LEXUS SC430が予選トップ3を独占、速さを示した。

 GT300クラスでは、TDPドライバーコンビの井口卓人/国本雄資が駆るCOROLLA Axio apr GT 74号車がトヨタ/レクサス勢では唯一スーパーラップに進出。スーパーラップでも国本が好走を見せ、見事3番手グリッドを獲得した。ウェッズスポーツIS350 19号車は僅かに及ばず9番手。新スポンサーにより車名、カラーリングも一新し注目を浴びるエヴァンゲリオン RT初号機aprカローラ 31号車は14番手につけた。

◆決勝◆

 決勝日の2日(日)も好天に恵まれ、恒例となったゴールデンウィークの富士ラウンドには、2日間で約8万人ものモータースポーツファンが詰めかけた。

 午後2時に88周(約400km)で戦われる決勝レースがスタート。ポールポジションの35号車は、スタートを担当した大嶋が1周目からハイペースで逃げ、2位で追う1号車との差を保ちながらの序盤戦となった。  その後方では、スタートでライバルに先行され4位にポジションを落とした6号車が、先陣を切って24周目に1度目のピットイン。その後、各車次々にドライバー交代を行い、全車がピット作業を終えた中盤には、首位の35号車に、1号車、6号車、38号車と続きレクサス勢が1-2-3-4体制となった。

 一方、10番手グリッドからスタートで2つポジションを上げた39号車は、30周目にピットインしTDPドライバーの平手晃平へとドライバー交代を行ったが、43周目に駆動系のトラブルに見舞われ、無念のリタイアとなった。

 首位を快走する35号車は、32周目にピットインし大嶋から石浦へ、64周目に再び石浦から大嶋へとドライバーチェンジ。2度目のピットイン時に、タイヤの脱着作業で若干タイムロスしたものの、2位の1号車には10秒近い差をつけての終盤走行となった。

 そして最後は余裕も見せながら35号車がトップでチェッカー。1号車が2位、6号車が3位、38号車が4位で続き、LEXUS SC430が今季初勝利をトップ4独占で飾った。LEXUS SC430でのトップ4独占は初めてのことである。

 35号車は、土曜日のフリー走行、予選1回目、予選スーパーラップ、日曜日午前中のフリー走行全てでトップタイム。レース中のファステストタイムもマークし、ピットタイミング以外では首位を譲らないという完璧な勝利で、石浦/大嶋組としては昨年の第6戦鈴鹿以来となる GT500クラス2勝目を挙げた。

 今大会の結果、ドライバー、チームランキングでも、1号車がトップに立ち、僅差で6号車、35号車、38号車と続き、レクサス勢がトップ4を占めている。

 GT300クラスでは、3番手グリッドから国本がスタートを担当した74号車が、序盤はストレートで勝るライバル車のパッシングに苦戦しながらも、上位争いを展開した。ピットタイミングを遅らせた74号車は、30周目過ぎから先行する2台を見事パスし、首位浮上。38周目に井口へと交代し、コース復帰時には2位となったが、その後、首位を争っていたポルシェがピットインしたため、再び74号車が首位に立つと、68周目に国本へと最後のバトンを渡し、タイヤ無交換でトップを維持したままコースへ復帰した。

 レース終盤は2位のARTA Garaiya 43号車にプレッシャーをかけられる場面もあったが、これを見事に凌ぎきり、トップでチェッカー。参戦2年目の井口/国本にとってSUPER GT初勝利。昨年から同時に参戦を開始したカローラアクシオにも初勝利をもたらすこととなった。19号車は4位、31号車も9位でチェッカーを受け、ポイントを獲得した。  また、この結果、今大会はGT500、GT300クラスの両方を、TDPドライバーが制した史上初めてのレースとなった。

MJ KRAFT SC430 35号車 ドライバー 石浦宏明:
完璧に流れが我々に来たレースだったと思う。開幕戦と第2戦であまりポイントを獲れていなかったので、ウェイトハンデが少なかったことも有利に働いた。自分のスティントでは、他車の様子を見ながら攻めた走りができて満足している。こうして4人のTDPドライバーがそろって優勝会見ができるのは、とても光栄なことだ。
MJ KRAFT SC430 35号車 ドライバー 大嶋和也:
今シーズンに入り、クルマの調子もよく、富士は絶対勝てると思って臨んだ。予選でポールを獲ったので、決勝を取りこぼすことはできないと思っていたが、余裕のレース運びだった。スタート前に振動が出るトラブルが出たが、グリッドでメカニックが原因を探して修復してくれ、レース中は全くトラブルがなかった。今回は、すべてが良い方向に運んでいたレースだった。
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー 井口卓人:
国本選手と同じく、優勝することができてほっとしている。カローラアクシオでの初表彰台が初優勝でとてもうれしい。昨日の予選での国本選手の頑張りにより、今日の優勝があると思っている。これからはミシュランタイヤが得意とする、気温の上がるシーズンとなるので、また優勝したい。
COROLLA Axio apr GT 74号車 ドライバー 国本雄資:
やっと優勝できてうれしいというよりも、ほっとしている。持ち込みの状態からクルマも調子良く、このベストな状態を維持し、ミスなく走ることができれば、優勝できると確信していた。終盤のバトルも自分の走りに集中することができた。今後も優勝を重ねていきたい。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 NISSAN GT-Rは、2台が入賞 (NISMO)

 五月晴れとなった5月2日(日)に、富士スピードウェイ(1周4.563km)でSUPER GT第3戦決勝レースが行われた。総走行距離は通常より100km多い400kmで、ピットストップも2回が義務づけられているこのレースで、予選9位からスタートした「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)はレース序盤から堅実な走りで周回を重ね、6位に入賞した。また、8番グリッドからスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)も88周を走りきって8位に入賞した。

gt_r03_n_r500_1.jpg  ゴールデンウィーク最中の日曜日ということもあり、この日富士スピードウェイを訪れたレースファンは、約5万3千名を超えた。グランドスタンドを埋め尽くす観客が見守る中、午後2時過ぎに決勝レースがスタート。クインタレッリがドライブする#12 GT-Rは、6周目には8位となった。その後しばらくの間はこの位置のまま周回し、2回目のピットインを終えたあと7位に。終盤の73周目に#18 HSVをパスして6位に上がると、そのままレース終了迄堅実な走りでポジションを維持した。

 一方、序盤を7位で走行した#24 GT-Rは、スタートドライバーのオリベイラが安定したペースをキープ。一時5位迄順位を上げて、30周目にピットインして安田にドライバー交代した。安田もペースを乱すことなくマイレージを重ねたが、8位を走行していた52周目に第1コーナーで#18 HSVにかわされて9位となる。その後、オリベイラにドライバー交代し8位でコースに戻った#24 GT-Rは、そのままゴールを駆け抜け、ポイントを獲得した。

 この週末最も不運だったのは、「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)であった。決勝日の前日に行われた公式予選では、8番手でスーパーラップのタイムアタックに臨んだトレルイエが予選4位に躍り出、観客を多いに沸かせた。決勝スタートの好位値を手に入れた#23 GT-Rだったが、決勝前のウォームアップ走行で駆動系に不具合が発見され、スターティンググリッドにマシンをつけることなく修理に時間を費やした。作業が完了したのは、決勝レースがスタートした直後のこと。#23 GT-Rは、2周遅れでコースインして行った。トレルイエは、レースリーダーと比べても遜色ないペースで走行し、34周目に本山にドライバー交代した。しかし、エンジントラブルにより58周目にコース上にストップ。そのままリタイヤとなった。

柿元邦彦日産系チーム総監督
 「今回は、GT-Rが6位、8位という結果で、期待の23号車もリタイヤとなってしまいました。今年は新型エンジンを投入したので、信頼性や性能確保などに色々とメイク&トライしています。今回は、そのエンジンのトラブルということで、今後につながる良いテストができたと考えています。対策をしっかり入れて、チャンピオン争いに加われるように、残りのレースをがんばります。どうぞ変わらぬ応援をよろしくお願いします」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)が5位 (HONDA)

gt100502001L.jpg  5月2日(日)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて2010 オートバックス SUPER GT第3戦「FUJI GT400km RACE」の決勝レースが行われた。

 1日(土)に行われた予選では、スーパーラップにおいて#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)が予選5番手、#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)が7番手を獲得。#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)と#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)と#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)は、それぞれ11、12、13番手となった。

 ゴールデンウイーク4日目となる5月2日(日)は昨日に続き快晴となり、家族連れを含めた5万人以上ものモータースポーツ・ファンが富士スピードウェイに来場している。

 午前中に行われたフリー走行では、#17 KEIHIN HSV-010が5番手タイムを記録。6番手タイムの#8 ARTA HSV-010の井出選手は、GT300クラスのマシンと接触して左側面の車体にダメージを負ったが、無事に修復を済ませて決勝グリッドに並んだ。

 スタートドライバーは、5番グリッドの#8 ARTA HSV-010はR.ファーマン選手、7番グリッドの#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、11番グリッドの#32 EPSON HSV-010は中山選手、12番グリッドの#18 ウイダー HSV-010はL.デュバル選手、13番グリッドの#100 RAYBRIG HSV-010は伊沢選手が務める。また、このレースはドライバー交代を2回行う義務が設けられており、スタートドライバーは最低でも2回のスティントを受け持つ必要がある。さらに、タイヤ交換は義務ではないため、各チームは無交換もしくは2本のみ交換などの戦術を練りながら決勝に挑んでいる。

 全37台(GT500クラス13台)のマシンは、14時にウオーミングアップランを始め、2列の隊列を組みながら次周にローリングスタートを切った。

 好スタートを切った#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は、1コーナーのブレーキングで2台を抜いて3位に浮上する。オープニングラップは、3位に#8 ARTA HSV-010、1つポジションを上げた#17 KEIHIN HSV-010の金石選手が6位、#32 EPSON HSV-010の中山選手が10位、#18 ウイダー HSV-010のL.デュバル選手が11位、#100 RAYBRIG HSV-010が12位と続く。

 3位のR.ファーマン選手は、1分37秒台のペースで2位を走るマシンの背後を走行する。4周目にバックマーカーをパスするのに手間取り、2位と約 1秒の間隔となる。

 5周目の1コーナーで#18 ウイダー HSV-010のL.デュバル選手が10位に浮上し、#100 RAYBRIG HSV-010も11位となる。7周目に入ると、バックマーカーとなるGT300クラスのマシンが現れ、GT500クラスのマシンは細心の注意を払いながらラップタイムを落とさないように抜きながら走行を続ける。

 9周目にL.デュバル選手と伊沢選手が9位と10位に浮上する。9周終了時には、#32 EPSON HSV-010が早めのピットストップを敢行して、中山選手から道上選手にドライバーチェンジを行う。

 3位のR.ファーマン選手は、前車との差が約2.5秒まで離れるものの、この差を保ちながら安定したタイムを刻んでいく。15周目の3コーナーで伊沢選手がL.デュバル選手とのバトルの末に9位へ浮上する。

 20周終了時点で、R.ファーマン選手はトップと2秒547差の3位。6位に金石選手、9位に伊沢選手、10位にL.デュバル選手、12位に道上選手と続く。このあたりから、トップを走る2台のマシンが接近してバトルを繰り広げ、3位のR.ファーマン選手が少し後方を走る展開となる。

 26周終了時に、9位を走行していた#100 RAYBRIG HSV-010がピットストップを敢行。41秒3の作業で4輪ともタイヤを交換し、交代した山本選手がコースに復帰する。28周目の1コーナーで、金石選手がポジションを1つ上げて暫定4位となる。金石選手は、32周終了時に1回目のピットストップを行い、47秒6の作業で塚越選手に交代した。トップ2台が1回目のピットストップを行ったため、暫定トップとなった#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は、他車より遅めの41周終了時にピットインを敢行。39秒7の作業で4輪のタイヤを交換して井出選手がコースに復帰した。この時点で、上位のチームが前輪タイヤの2本のみ交換でピット作業時間を少なくした影響もあり、#8 ARTA HSV-010は5位に後退している。

 ほぼ全車が1回目のピットストップを終えた43周時点で、#8 ARTA HSV-010が5位、#17 KEIHIN HSV-010が6位、#18 ウイダー HSV-010が9位、#100 RAYBRIG HSV-010が10位、#32 EPSON HSV-010が11位を走行する。47周終了時に#32 EPSON HSV-010は2回目のピットストップを敢行している。

 53周目の1コーナーで、#18 ウイダー HSV-010の小暮選手が8位に浮上する。57周目で5位を走行する井出選手の#8 ARTA HSV-010がGT300のマシンと接触したことにより、左フロントボディが破損してしまう。この影響により、60周目の1コーナーで#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手が井出選手を抜いて5位に浮上する。#8 ARTA HSV-010は、次周に修復作業のためにピットガレージに入り、大きなタイムロスを喫してしまう。

 5位の#17 KEIHIN HSV-010は、65周終了時に2回目のピットストップを敢行し、タイヤ無交換作戦を行った結果、金石選手はアウトラップでポジションを1つ上げて実質 4位に浮上した。最も遅めとなる72周終了時にピットストップを敢行した#18 ウイダー HSV-010も、タイヤ無交換作戦を行い、交代したL.デュバル選手が7位にポジションを上げている。

 激しい4位争いを展開していた#17 KEIHIN HSV-010の金石選手は粘る走り続けたものの、終盤に5位へポジションを下げて88周目のチェッカーフラッグを受けた。#18 ウイダー HSV-010は7位、#32 EPSON HSV-010は9位、#100 RAYBRIG HSV-010は10位で完走を果たした。応急処置を終えてコースに復帰した#8 ARTA HSV-010は、71周目の1コーナーで修復部分が再び損傷したためにマシンを止めてリタイア(62周完走扱い)に終わっている。

 この結果、シリーズポイント争いのドライバー部門において#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)が計24ポイントを獲得して5位となった。チーム部門は、ウイダー ホンダ レーシングが計30ポイントを獲得して5位となっている。

コメント
瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「とても悔しい結果となりました。やはり、富士スピードウェイ仕様のセッティングが不十分だったのが敗因です。その中でも、マシンの状態がよかった8号車のアクシデントは本当に残念でした。また、17号車と18号車は2回目のピットストップでタイヤ無交換作戦を行って最後に粘りを見せてくれました。次戦のマレーシアでばん回すべく、 SUGOと鈴鹿でさまざまなテストを行いたいと思っています。具体的には、今回使用したフロントサイドのバンパーアタッチメントとスタンダードのリアウイングの組み合わせを試したい。また、マレーシアの熱対策を考えたシミュレーションをしていきたいと思います。次戦は巻き返しを図るべく全力を尽くしますのでご声援をお願いいたします」
塚越広大選手(5位、#17 KEIHIN HSV-010)
 「今日のレースはマシンの調子がよく、自分たちとしては満足のできる仕事ができました。スタートの段階では気温も高かったので、ミディアムタイヤを選んだのは間違いではありませんでしたが、その後は徐々に温度が下がっていったので、タイヤのアドバンテージを生かしきれませんでした。まだトップスピードではライバルに差をつけられていますが、次に富士でレースをするときには必ずばん回したいと思います。昨年のマレーシア・セパンサーキットでは表彰台に立つことができていますし、マシンのセッティングも進歩してきているので、今日の借りを返したいですね。セパンサーキットとの相性は悪くないので、HSV-010 GTのポテンシャルを発揮して戦いたいと思います」
金石年弘選手(5位、#17 KEIHIN HSV-010)
 「スタートはうまくいき、順位を上げることができました。ストレートスピードの伸びは少し足りませんでしたが、セクター3などその他の部分では詰めることができたので、コーナーで追い上げる展開となりました。第2スティントを担当した塚越選手が『タイヤの状態はいい』と無線で教えてくれたので、最後のピットストップはタイヤ無交換の作戦でポジションアップを狙いました。その結果、ピットアウトの周回で38号車をオーバーテイクすることができましたが、その後の周回で抜き返されたのは悔しいですね。次戦まで時間があるので、セパンでの戦い方はこれからゆっくり考えたいと思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

100502Kaiken

100502KaikenGT500 GT500クラス優勝 #35MJ KRAFT SC430
大嶋 和也
富士は勝てる、とそういうつもりで今週来ていました。
公式練習、予選、フリー走行とずっとトップで、決勝だけ取りこぼしたらどうしようもないな、と思って必死で走りました。
スタート前の8分間のウォームアップ走行で振動が出たときはあせりましたが、グリッド上で原因が見つかって、決勝走り出してからは問題ありませんでした。
今週はずっと完璧でしたね。去年のポッカ700㎞もそうでしたけど。
継ぎからはウェイトが載って勝てなくなりそうですが、取りこぼしのないようにポイントを狙っていって終盤戦で勝負したいですね。

石浦 宏明
うまく流れがきていて、勝ちたいという気持ちで富士に来ました。今日ここにTDPの4人が並ぶことができて嬉しいです。
最初のスティントで大嶋が良いペースで走っていたので、同じタイヤを履く僕も守らなくても平気でした。8号車の破片を拾ったときはあせりましたが、うまく切り抜けられました。 車もタイヤも問題がないと分かっていたので、最後の大嶋の走りも安心してみていられました。
開幕戦、第2戦とポイントを取り損ねたし、ランキング上位陣は今日もポイントを獲っているので、継ぎからウェイトを積んでも勝つ走りが出来るように頑張って、終盤も最後までタイトル争いに残れるようにしたいですね。

100502KaikenGT300 GT300クラス優勝 #74COROLLA Axio apr GT
国本 雄資
嬉しいよりも、ほっとしています。
去年は勝つどころか表彰台もなかったので、今日勝つことができてほっとしています。
クルマは持ち込みから速くて、高くなった気温とミシュランタイヤもマッチしていたので序盤からどんどん抜かすことが出来ました。(43号車に追い上げられたときは)正直言って凄いバクバクしていましたが、自分の走りを出来ていれば抜かれることはないと考えて、最後まで集中して走りました。タイヤを井口君がセーブしてくれてたので、最初は良かったんですが、そこからちょっとずつバランスがおかしくなってきて、ガライヤに追い上げられました。
クルマを降りてからは高木さんに「もっと速く走れよ!」って言われちゃいました。

井口 卓人
初表彰台を初優勝で決められて嬉しいです。
昨日僕は乗る機会がなかったので、国本君の頑張りで今日の勝利があるのかなと思います。
これからのレースも気温が上がってきて、ミシュランに合ってくるので、ウェイトに関係なく勝ちに行きます。
次のセパンも表彰台に上がれるよう頑張ります。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 #35MJ KRAFTが完全優勝!上位4台をレクサスが独占。GT300も#74カローラが制し、トヨタ&レクサスがホームレースを完全制覇

2010オートバックス スーパーGT第3戦「富士GT400kmレース」は5月2日、富士スピードウェイで決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が終始安定した速さで後続を突き放し、昨年鈴鹿サーキットで開催された第6戦ポッカ700km以来の優勝を手にした。
また2位に#1ペトロナス、3位に#6エネオス、4位に#38ZENTとレクサス勢は出走5台中4台でトップ4を独占するという、圧倒的な強さを見せ付けた。
GT300クラスもまたTDPの若手コンビの駆る#74COROLLA Axio apr GT(石浦宏明/大嶋和也組)が接戦を制しGT500クラスのレクサスと共にホームコースの富士でのレースを最高の形で締めくくった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日26,500人 決勝日53,100人 延べ79,600人)

100502GT500winner1 100502GT300winner1

100502GT500start

100502GT500winner2

100502GT500top3

決勝レースは午後2時にフォーメーション開始。
これに先立って行われたウォームアップ走行で2台のクルマが振動を感じてピットへ。1台は#23モチュールGT-R、もう1台はなんとポールシッターの#35MJ SCだった。
幸い35号車の振動は左リヤのアップライトを固定するボルトが緩んでいたためと判明、グリッド上で増し締めをするだけで済んだが、23号車のほうは駆動系のトラブルと判明、そのままピットガレージでの修復作業を余儀なくされた。

1周のフォーメーションラップの後、2時3分にレースはスタート。
GT500クラスはポールの35号車がそのままトップでオープニングラップを制し、会長に周回を重ねていく。スタートドライバーは大嶋だ。これを追う#1ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラーは4周目から次第にペースを上げていき、20周を終えたころには0.480秒とすぐ後ろにまで迫った。
しかし大嶋はそこからペースを上げ、21周目で0.634秒、22周目で1.064秒と再び差を広げていく。25周を終えるころには差は2秒以上に拡大した。
35号車は31周でピットイン。石浦に交代して28.1秒でピットアウト。1号車は35周で最初のピットストップを消化した。この4周の間に石浦はファステストラップを更新するハイペースで周回を重ね、1号車に大差をつけてきた。
50周を消化するころには実に14秒以上のギャップを築き上げ、63周終わりで2度目のピットイン。再び大嶋に交代したが、左フロントタイヤの交換に手間取り、36秒の作業時間。
この間に#1ペトロナスSCは2スティント目を担当した脇阪寿一が64周目、65周目と1分36秒台のハイペースで飛ばし66周終わりでピットイン。
しかしこちらも作業時間は34.8秒と決して迅速とは言えず、トップとの差を詰めるまでには至らなかった。

結局35号車は一度もトップの座を脅かされることなく88周を走り切り、公式練習、予選、決勝、フリー走行と今週行われた全てのセッションでトップという完璧な形で昨年8月のPOKKA700km以来8ヵ月半ぶりの勝利を手にした。
しかもこの日レクサスSCは出走5台中4台、44周目に駆動系トラブルでリタイヤした#39デンソーサードSCを除く全車でトップ4を形成するという、これまた完璧な形でゴールデンウィークのホームレースを締めくくった。

なおホンダHSVの最上位は#17ケーヒンの5位、GT-R勢は#12カルソニックの6位が最高で、前回優勝の#18ウイダーHSVは7位に終わっている。

100502GT300start

100502GT300winner2

100502GT300top3

#35MJ SCの圧勝という結果に終わったGT500クラスとは対照的に、GT300クラスはスタートからファイナルラップまで息をもつかせぬ接戦が繰り広げられた。

まずはポールシッターの#33ハンコックポルシェに2番手スタートの#25ZENTポルシェが襲い掛かり、1周目のコカコーラコーナーでトップに立つ。ドライバーは33号車が木下みつひろ、25号車は土屋武士だ。
#33木下は続く2周目のダンロップコーナーで#66アストンマーチンを駆る吉本大樹にも抜かれて3位に後退してしまった。

2位に浮上した#66吉本は追撃の手を緩めず#25土屋を16周目のダンロップで攻略し、トップに浮上する。
その後方では出遅れた4位#74カローラを駆る国本と#33木下の熾烈な3位争いが展開された。 右に左にラインを変えて木下の隙を伺う国本。一方木下も巧みなライン取りとストレートスピードの速さを利用して#74カローラの動きを封じ、22周終わりで最初のピットストップ。
ここで33号車はタイヤ無交換作戦に出た。2スティント目を担当するのは今回チームに加わった藤井誠暢だ。

これで前の開いた国本は一気にペースを上げてトップ2台に迫る。
前方では一旦トップを奪われた#25土屋が何度も#66吉本に並びかけるが、吉本も必死で押さえ込む。その間に国本は2台との差をぐんぐん詰め、30周目のヘアピンで見事土屋のインを突いて2位に浮上した。
これで勢いのついた国本は続く31周目には周回遅れに詰まった吉本をも攻略、トップに躍り出た。

74号車は38周終わりで最初のピットイン。
しかしここでタイヤ4本を交換したため、再び#33ハンコックの後方でピットアウトすることに。
一方25号車は最初のピットストップの際、ピットレーン出口で速度違反を犯してドライブスルーペナルティを受け、66号車はFIA-GT仕様の燃費の悪さから給油時間が長めになり、いずれもこの段階で勝負権を失った。

これで一躍トップに躍り出た33号車だったが、46周終わりのホームストレートでエンジントラブルに見舞われてレースを終えることとなってしまう。
代わってトップに復帰した74号車。しかしその背後から猛然と追い上げてくるクルマがあった。
aprのチームメイト、#43ガライヤだ。

43号車は24周目のコカコーラで#26タイサンポルシェと4位を争ってコースオフを喫したものの、その後は着実なペースで上位との差を詰め、他の上位陣の後退にも助けられて40周目に3位、45周目には2位に浮上してきた。
一方トップの74号車は2度目のピットストップでタイヤ無交換を選択した影響でレース終盤マシンバランスに苦しみ始めていた。

そして遂に75周目、2台のギャップは1秒を割り込んだ。
ダンロップで、最終コーナーで並びかけてくる#43高木。#74国本も懸命に押さえ込む。
両者はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップを迎えるが、結局最後まで集中を切らさなかった国本が高木に競り勝ち、GT参戦2年目にして初めての表彰台を勝利で飾ることとなった。 僅差で敗れた#43ガライヤに続く3位には、45秒以上の大差をつけられながらもしぶとく生き残った#66アストンマーチンが入った。

次戦はマレーシアのセパンサーキット。6月20日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝結果

■GT500クラス

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS14882:25'00.795
250021PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS38884.741
350036ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS428822.875
4500438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS348841.899
5500517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS168851.687
6500612カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS16881'11.940
7500718ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS40881'17.697
8500824HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH40871Lap
95009*32EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL2871Lap
1050010100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS28871Lap
11500118ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS106226Laps
---- 以上規定周回数(61 Laps)完走 ----
-500-23MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI65830Laps
-500-39DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL144345Laps
■GT300クラス

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1300174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI10812:25'27.609
2300243ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI10810.622
3300366triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH8145.304
4300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH228146.122
530053HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH348155.577
6300611JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL8811'10.790
73007*25ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH801Lap
8300827NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH4801Lap
9300931エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH12801Lap
1030010*26CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH801Lap
11300117M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH40801Lap
123001246アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH70801Lap
13300132アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH30801Lap
14300149初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
番場 琢
佐々木 雅弘
HK2801Lap
153001587JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH2801Lap
163001686JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH24801Lap
173001788リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH801Lap
18300185マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH16783Laps
1930019666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
宮本 隆士
Takamori.com
YH783Laps
203002051Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH5922Laps
---- 以上規定周回数(56 Laps)完走 ----
-300-33HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山 正美
藤井 誠暢
HK164536Laps
-300-365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH3051Laps
-300-62R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH2754Laps
-300-360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
田中 篤
松永 まさひろ
HK180Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.35 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組) 1'35.612 (68/88) 171.807km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組) 1'44.753 (61/81) 166.815km/h
  • CarNo.32は、接触行為により注意喚起(黒白旗を提示)
  • CarNo.7の第2ドライバーは、反則スタートによりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.25の第1ドライバーは、本大会特別規則書第25条3.違反(ピットロード速度超過)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.26の第1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項(青旗無視)違反により、罰金3万円のペナルティを課した。

Formula Nippon | JAF Grand Prix | SUPER GT

SGT FN:GTA、JRP、富士スピードウェイの3社がJAFグランプリの概要を明らかに。レースは三日間開催

株式会社GTアソシエイション(以下GTA)、株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)、富士スピードウェイ株式会社の3社は5月2日、スーパーGT第3戦の開催されている富士スピードウェイで会見を行い、11月に予定されている「JAFグランプリ スーパーGT&フォーミュラニッポン富士スプリントカップ2010」の大会概要を発表した。
当日は坂東正明GTA社長、白井裕JRP社長、加藤裕明富士スピードウェイ社長の3名が出席し、レーススケジュールやサポートイベント、今後のメディア説明会の日程などについて説明した。
内容は下記の通り。

1.大会概要
20年ぶりの復活となる「JAFグランプリ」タイトルの付与されることとなった本大会は、開催日程を3日間とし、11月12日(金)をフリー走行・公式予選日とした。
また日本で最も参加台数の多いワンメイクレースである「ネッツカップヴィッツレース」のグランドファイナル、日本独自のナショナルフォーミュラ「F4」、往年の日産サニーやトヨタスターレットなどが当時のカラーリングで参戦する「マイナーツーリングカーレース」を併催レースとして組み込んだほか、往年のトップドライバーによる「レジェンドカップ」をマツダロードスターを使用したエキジビジョンレースとして開催する。
なお本大会ではフォーミュラ・ニッポン、GT500、GT300の総合優勝者にJAFグランプリタイトルを付与するほか、GT500クラス優勝チームとF4の年間最多優勝コンストラクターに国土交通大臣賞がそれぞれ授与される。

2.レーススケジュール
メインレースの決勝はフォーミュラ・ニッポン、GT500クラス、GT300クラスの順でそれぞれ100km(22周)のスプリントレースを土曜日と日曜日の両日開催する。 また表彰式については全レースの終了後に3カテゴリーをまとめて実施する。 日程は下記の通り

11/12(金)
午前
スーパーGTフリー走行
フォーミュラ・ニッポンフリー走行
ヴィッツ予備予選

午後
スーパーGT500クラス予選
スーパーGT300クラス予選
マイナーツーリング予選
フォーミュラニッポン予選
ヴィッツコンソレーション決勝

11/13(土)

午前
ヴィッツ予選
F4予選
マイナーツーリング決勝
レジェンドカップ

午後
フォーミュラ・ニッポン決勝①
スーパーGT300クラス決勝①
スーパーGT500クラス決勝①
表彰式①

11/14(日)
午前
F4決勝
ヴィッツ決勝
レジェンドカップ

午後
フォーミュラ・ニッポン決勝②
スーパーGT300クラス決勝②
スーパーGT500クラス決勝②
表彰式②

3.特設ウェブサイトの開設
本大会をより多くの方に認識いただくため、特設ウェブサイトを6月より開設する。 アドレス等の詳細は後日公表する

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第3戦富士スターティンググリッド/スタートドライバー

■GT500 Class
 1
35 MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明 / *大嶋 和也
BS 14
*1'33.586

 2
1 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 38
*1'34.358

 3
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
*伊藤 大輔 / ビヨン・ビルドハイム
BS 42
*1'34.537

 4
23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲 / *ブノワ・トレルイエ
MI 6
*1'34.562

 5
8 ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
* ラルフ・ファーマン / 井出 有冶
BS 10
*1'34.669

 6
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
* 立川 祐路 / リチャード・ライアン
BS 34
*1'34.831

 7
17 KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
* 金石 年弘 / 塚越 広大
BS 16
*1'35.056

 8
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 安田 裕信
YH 40
*1'35.427

 9
12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生 / *ロニー・クインタレッリ
BS 16
1'35.450

10
39 DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL 14
1'35.465

11
32 EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍 / *中山 友貴
DL 2
1'35.784

12
18 ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史 / *ロイック・デュバル
BS 40
1'35.924

13
100 RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
* 伊沢 拓也 / 山本 尚貴
BS 28
1'36.211



■GT300 Class
 1
33 HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
* 木下 みつひろ / 影山 正美 / 藤井 誠暢
HK 16
*1'43.165

 2
25 ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕 / *土屋 武士
YH
*1'43.417

 3
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人 / *国本 雄資
MI 10
*1'43.428

 4
66 triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士 / *吉本 大樹
YH
*1'43.575

 5
43 ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男 / *高木 真一
MI 10
*1'43.613

 6
3 HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹 / *柳田 真孝
YH 34
*1'44.079

 7
2 アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
*加藤 寛規 / 濱口 弘
YH 30
*1'44.191

 8
11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也 / *平中 克幸
DL 8
*no time

 9
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学 / *片岡 龍也
YH 22
1'44.340

10
86 JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司 / *関口 雄飛
YH 24
1'44.414

11
5 マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二 / *黒澤 治樹
YH 16
1'44.494

12
9 初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
*番場 琢 / 佐々木 雅弘
HK 2
1'44.512

13
26 CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*イゴール・スシュコ / 植田 正幸
YH
1'44.577

14
31 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
*嵯峨 宏紀 / 松浦 孝亮
YH 12
1'44.585

15
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝 / *折目 遼
YH 40
1'44.630

16
87 JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之 / *坂本 祐也
YH 2
1'44.630

17
27 NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH 4
1'44.872

18
46 アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*横溝 直輝 / 阿部 翼
YH 70
1'45.149

19
88 リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*余郷 敦 / 細川 慎弥
YH
1'45.332

20
62 R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也 / *佐々木 孝太
YH
1'45.464

21
51 Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也 / *密山 祥吾
YH
1'46.011

22
666 BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎 / *宮本 隆士 / Takamori.com
YH
1'46.511

23
360 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
田中 篤 / 松永 まさひろ
HK
1'47.737

24
365 365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー / *ティム・サグダン
YH
1'47.817



  • タイムの'*'印はスパーラップで記録されたもの
  • ドライバーの'*'印はスターティングドライバーを示す

SUPER GT

SGT:第3戦富士GTA定例会見 セディナが新シリーズスポンサーに

株式会社GTアソシエイション(以下GTA)は5月2日、スーパーGT第3戦の開催されている富士スピードウェイで定例会見を行い、株式会社セディナが今回新たにシリーズスポンサーとなったことを発表した。
セディナは昨年4月にオーエムシーカード、セントラルファイナンス、クオークの3社が合併して出来た日本最大級の信販会社。
会見当日は江幡真史代表取締役副社長が出席して、契約に至った経緯と今後展開するサービスについて説明した。

 147
新スポンサー「セディナ」の江幡副社長
江幡副社長のコメント
日本国内でゴールドカードを普及させるために何が必要か調査したところ、「限定間のあるサービス」「家族や友人との共有感」がポイントになることが分かりました。
そこでスポーツイベントとしてのスーパーGTに着目いたしました。
今回発表するセディナカードPremium(プレミアム)」はスーパーGTファンに向けて、スポンサーラウンジへのご招待や観戦券の割引購入などの特典を設けました。

GTAプレスリリース

セディナカードPremiumの概要

SUPER GT

SGT:第3戦富士フリー走行 またも#35MJ KRAFTがトップタイム!レクサスSCが上位独占

MJ KRAFTはここでも速かった!
2010スーパーGT第3戦の決勝前フリー走行は、ポールシッターの#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がトップタイムを記録。昨日の公式予選から全てのセッションでトップに立ち、決勝にむけて万全の仕上がりぶりを改めてみせつけた。
GT300クラスは今回2カーエントリーとなったタイサンの1台、#26CINE CITTAタイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田正幸組)がトップ。ポルシェ勢がここでも速さをみせた。

100502Fp2GT500 100502Fp2GT300

決勝日を迎えた富士スピードウェイも昨日に続いて快晴。朝早くから多くの観客が詰めかけ、既に1コーナー指定席は完売の状態だ。
そんななか、フリー走行は午前8時30分より30分間で行われた。

各車のペースは走り始めから速く、周回を重ねるたびにトップは#24HIS GT-R、#38ZENT SC、#8ARTA HSV、#6ENEOS SCと目まぐるしく入れ替わるが、開始15分で大嶋のドライブする#35MJ SCが1分35秒975でトップに躍り出て、これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
これはユーズドタイヤを装着し、決勝を想定して燃料を多めに積んでいながらのタイムということであり、決勝に向けて35号車の準備は万全のようだ。 また2番手には#6エネオス、3番手に#38ZENTがつけ、35号車だけでなくレクサスSC勢全体の好調ぶりを伺わせた。

100502FpKondo一方GT-R勢最上位は#24HISの4位。しかし24号車は走行終了3分前に1コーナー立ち上がりでトラブルによりストップしてしまい、決勝への影響が懸念される状況だ。

HSV勢では#17ケーヒンの5位が最高。前回優勝の#18ウイダーは9位と、ここでも苦戦が続く。

GT300クラスは序盤から#26タイサンポルシェと#2アップルK-ONE紫電の2台が交互にトップタイムを塗り替えあう展開に。結局スシュコが開始14分で記録した1'44.925がここでのトップタイムとなった。
2番手に#2紫電、3番手には#19ウェッズスポーツIS350がつけた。

第3戦決勝はこのあと午後2時より88周(400km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士フリー走行結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/02) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS141'35.975-171.157
250026ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS421'36.350 0.375170.491
3500338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS341'36.387 0.412170.425
4500424HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH401'36.490 0.515170.244
5500517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS161'36.520 0.545170.191
650068ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'36.540 0.565170.155
7500712カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS161'36.618 0.643170.018
850081PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS381'36.660 0.685169.944
9500918ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS401'37.011 1.036169.329
105001039DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL141'37.062 1.087169.240
115001123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI61'37.502 1.527168.477
125001232EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'37.589 1.614168.326
1350013100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS281'37.847 1.872167.883
14300126CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH1'44.925 8.950156.558
1530022アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH301'45.362 9.387155.908
16300319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH221'45.407 9.432155.842
17300433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山 正美
藤井 誠暢
HK161'45.444 9.469155.787
1830055マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH161'45.446 9.471155.784
19300611JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL81'45.458 9.483155.766
20300743ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI101'45.482 9.507155.731
21300827NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH41'45.526 9.551155.666
22300966triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH1'45.619 9.644155.529
23300103HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH341'45.638 9.663155.501
243001146アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH701'45.719 9.744155.382
253001286JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH241'45.761 9.786155.320
26300137M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH401'45.844 9.869155.198
273001474COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI101'45.962 9.987155.025
283001531エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH121'46.11310.138154.805
293001662R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'46.12210.147154.792
303001788リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH1'46.26210.287154.588
313001825ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH1'46.61610.641154.074
323001951Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH1'46.65810.683154.014
333002087JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH21'46.75510.780153.874
34300219初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
番場 琢
佐々木 雅弘
HK21'46.76310.788153.862
3530022666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
宮本 隆士
Takamori.com
YH1'48.06412.089152.010
3630023360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
澤 圭太
田中 篤
松永 まさひろ
HK1'48.66312.688151.172
3730024*365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH1'50.41814.443148.769
  • CarNo.365のフリー走行にて状態を確認した結果、決勝レースへの出走を認める。ただし、第2ドライバー(ティム・サグタン)をスタートドライバーとする。

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選 ARTA HSV-010(R.ファーマン/井出有治組)が予選5番手を獲得 (HONDA)

gt100501002L.jpg  5月1日(土)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて2010 オートバックス SUPER GT第3戦「FUJI GT400km RACE」が開幕し、公式予選が行われた。

 今シーズンからデビューを果たしたHSV-010 GTは、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)が開幕から2戦連続ポールポジションを獲得し、第2戦岡山ラウンドではポール・トゥ・ウインで初勝利を挙げるなど、新開発のFRレイアウトとなるニューマシンながら高い戦闘力を示している。今回の第3戦の富士スピードウェイは、約1.5kmのホームストレートを備え、トップスピードの高さが求められる高速サーキットである。そのため、開発チームは開幕当初からの課題となっているトップスピードを補うために、フロントサイドのバンパーアタッチメントに膨らみを持たせ、リアウイングを小型化するなど新たな空力パーツをHSV-010 GTに投入して改善に取り組んでいる。

 今回の予選では、スーパーラップ方式が今シーズン初めて採用された。予選1回目の走行タイム上位8台が、予選2回目として行われる「スーパーラップ」に出場する権利が与えられる。スーパーラップでは、各車が1台ずつタイムアタックを行い、決勝グリッドを決定する。

 今年のゴールデンウイークは天候に恵まれるとの予報通り、富士ラウンドの予選日は快晴で気温や湿度ともに観客にとって過ごしやすい気候となった。マシンやタイヤにとっても、風が少し強く吹くものの、スーパーラップ開始時点で気温19℃、路面温度30℃と絶好のコースコンディションとなった。

 予選1回目では、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)が11番手、パドルシフトトラブルを修復して挑んだ#18 ウイダー HSV-010が12番手となり、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)が赤旗掲示時の追い越し違反によるタイム抹消のペナルティを受けたために13番手でグリッドが確定した。

 #8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)と#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)は、6、7番手タイムを記録してスーパーラップに出場。

 予選2回目のスーパーラップは、#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手と#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手がタイムアタックを担当。塚越選手は1分35秒056を記録、ストレートスピードで278km/hを記録したR.ファーマン選手は1分34秒669のタイムでアタックを終えた。この結果、#8 ARTA HSV-010が予選5番手を獲得。#17 KEIHIN HSV-010が7番手から決勝レースを迎えることとなった。

コメント
瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「悔しい結果となりました。新しく導入した空力パーツのテストが十分でなく、予選でのセッティングを出しきることができませんでした。ライバルとのトップスピード差は縮まったのですが、コース全体でのバランスが取れなくて一発のタイムが出ませんでした。18号車は40kgのウエイトハンデも重なって不本意な結果となり、32号車もタイヤ選択が決まらなかったために1コーナーのブレーキングが噛み合いませんでした。その中でも、決勝を見据えてミディアムタイヤを選択した8号車は、 R.ファーマン選手がいい走りを見せてくれました。明日のフリー走行で最終的なセッティングを詰めていきたいと思います。決勝レースでのペースは安定したいいタイムが出ているので、3スティントが義務づけられた決勝は粘り強い走りで好成績を残せるようにがんばります。明日も皆様のご声援をよろしくお願いいたします」
ラルフ・ファーマン選手(5番手、#8 ARTA HSV-010)
 「今回はマシンを富士仕様にしたので、走り始めの段階では調整が必要な部分がありましたが、セッティングを煮詰めていくことでよい状態に仕上げることができました。スーパーラップでは明日のレースを見越してミディアムタイヤで走りました。このためウオームアップでは苦労しましたが、最終的には満足できるアタックとなりました。明日は、ミディアムタイヤの特性が生かせる20ラップごろからレースを有利に運べると思います。ゴールデンウイーク中のレースでたくさんのファンが訪れてくれると思うので、ぜひとも表彰台に上がれるようがんばります」
井出有治選手(5番手、#8 ARTA HSV-010)
 「新しい空力パーツを投入した影響で最初はブレーキが安定しませんでしたが、その後、セッティングを煮詰めていくことでタイムはよくなりました。富士でポイントとなる最高速度については、これまでに比べてもあまり問題ではなくなっていると思います。明日の決勝では、ソフトタイヤを選択しているライバルチームもあるので、タイヤの使い方や戦略を生かしながら、一つでも順位を上げていきたいです。トラブルがなければ、明日は表彰台に上れると思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選 MOTUL AUTECH GT-R、予選4位から表彰台を狙う (NISMO)

■#23 GT-Rと#24 GT-Rがスーパーラップへ進出

gt_r03_n_q500_1.jpg  SUPER GT第3戦は、五月晴れの富士スピードウェイで開催。早朝からこのイベントを楽しみに待ったファンが大勢詰めかけた。今回のウェイトハンディは、「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が6kg、前回4位の「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)が16kg、シリーズ2位につけている「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は40kg。今回GT-R勢は、フロントバンパーにアタッチメントを装着し、新型リアフェンダーを変更し低ドラッグ仕様としている。

 朝9時から1時間45分行われた公式練習は気温18℃と清々しい天候のもと行われ、#12 GT-Rが3位、#23 GT-Rが5位、#24 GT-Rが9位とまずまずの位置につけた。

 今回の予選方式は今季初のスーパーラップ方式を採用。13時50分からは予選1回目が行われGT-R勢のドライバーは全員が基準タイムをクリア。気温 19℃、路面温度35℃というコンディションのもと、14時28分からは10分間のGT500専有走行枠でアタック合戦が始まった。開始5分、コースインして2周目のコカ・コーラコーナーで#23 GT-Rのトレルイエがスピン、一瞬ドキリとさせたが体勢を立て直してアタックを再開した。激しいアタック合戦が繰り広げられ、タイムがどんどん更新されていく。#24 GT-Rのオリベイラは1分35秒078で5位につけ、#12 GT-Rのクインタレッリが8位となった時点でチェッカーが振られたが、直後にこれを上回るタイムを出した車両があり9位へ。最後の最後に#23 GT-Rのトレルイエが渾身のアタックを試みたが結果は9位。#12 GT-Rは10位となった。

 ところが違反行為でペナルティを受けた車両があり、#23 GT-Rは繰り上がって#24 GT-Rと共にスーパーラップへの出走が認められることになり、#12 GT-Rは9番グリッドが確定した。

■トレルイエがスーパーラップでポジションを4つ上げる

 GT500のスーパーラップは気温20℃、路面温度32℃のコンディションで、16時05分に始まった。最初のアタックは#23 GT-Rのトレルイエ。気持ちを集中させて2周のウォームアップでタイヤを温めたトレルイエは、慎重にしかしミスなくまとめ、特にテクニカル区間のセクター3を上手にまとめて1分34秒562のタイムをマーク。これが基準タイムとなった。その後の2台はタイムアップならず3台終了時点でトレルイエがトップをキープ。4番目に登場した#24 GT-Rのオリベイラは思うようにタイムが伸びず、1分35秒427とこの時点で4位となった。5台目の車両も3位止まりとなり、この時点でもトレルイエはトップに。しかし残り3台の車両がタイムを更新することとなったが、結果的に#23 GT-Rは8位から4位まで躍進。2列目のグリッドを確保することとなった。#24 GT-Rは8番手からスタートする。

 予選1回目終了後に険しい表情を見せていたトレルイエも、スーパーラップ後はいつもの笑顔を見せ、仕事をやり遂げたような満足そうな表情だった。

ニスモ鈴木豊監督
 「当初はスーパーラップ進出を逃していたわけですからラッキーな結果になりました。予選1回目は、スーパーラップや決勝のことを考えると硬いタイヤを履くことになったのですが、これでタイムが出ませんでした。しかしチャンスをつかんだベン(トレルイエ)が走りでカバーしてくれました。明日のレースは、ピットワークを含めたチームの総合力でひとつでもポジションを上げて表彰台を狙いたいと思います」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選 ポールシッターのコメント

100501pp

100501ppGT500GT500クラス #35MJ KRAFT SC430
大嶋 和也
第1戦、第2戦とクルマは勝てるポテンシャルがあったのに、僕のミスで駄目にしてしまったので、その悔しい気持ちを今回は爆発させて走りました。
チームが持ち込んだ新しいエアロと吸気系が上手く機能しましたね。
実は今回、エンジニアから出てきた話で「33秒台でポールが取れたら好きなものをやる」みたいな話になって、「じゃ百万円」て言うと監督は「33秒台なんて出るわけ無いからいいよ」と。
で33秒台出ちゃったんで...(笑)

石浦 宏明
スーパーラップの前に大嶋と冗談で「33秒台出るかもね」なんて言ってたんですが、まさか本当に出るとは思ってなくて、しかも33秒5というのは目を疑うようないいタイムでした。
明日の決勝は(去年の)鈴鹿700kmのような逃げるレースが出来れば、と思っています。
クルマはポテンシャルがあるので、逃げれると思います。
今回持ち込んだ新しいパーツの中には試せてないエアロもあったんですが、今日の走行で上手くあわせ込みができました。

100501ppGT300 GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山 正美
本当にポールが取れるとは思っていませんでした。アタックの前に土屋選手のタイムを聞いて、「今日は駄目かな?」と思ったんですがタイムが出ましたね。
明日は一つ年をとるので、いい誕生日にしたいです。

木下 みつひろ
きっとやってくれるなと思ってました(笑)いいパートナーだと思います。
クルマは走り出しから好調なので、セッティングも微調整の範囲で済んでます。
明日の決勝は気温が上がってくれればいいなと思っています。

藤井 誠暢
見ていてもミスがなかったし、スムーズだったのでタイムが出ているなと分かりました。
このチームには合流したばっかりなので分からないことも多いですが、それでもいいタイムが出てると分かる走りでした。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士スーパーラップ 驚速MJ KRAFTが全セッション制覇!大嶋圧巻の33秒台。GT300はポルシェ勢がフロントロー独占!

2010オートバックスSUPER GT第3戦「富士GT400km」の公式予選2回目が5月1日、スーパーラップ方式で行われ、#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がポールポジションを獲得。35号車の若手コンビは朝の公式練習、予選1回目とこの日行われた全てのセッションでトップタイムを叩き出し、好調ぶりを大いにアピールした。
GT300クラスは#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美/藤井誠暢組)がポール。改めてFIA-GT仕様のポルシェと富士の相性の良さを印象付けた。

100501GT500sl 100501GT300sl

今季初のスーパーラップ方式の予選は午後3時30分、GT300クラスより行われた。
最初にアタックしたのは#3ハセミトミカZ。アタッカーは柳田真孝だ。
柳田は丁寧な走りで1分44秒079と予選1回目の自己ベストを更新してみせた。
続く#25ZENTポルシェの土屋武士はポルシェの武器であるセクター1の速さを活かし、1分43秒417と予選1回目で#43ガライヤの出した暫定ポールタイムをも上回ってみせた。
#2紫電の加藤寛規、#66アストンマーチンの吉本大樹らは土屋のタイムに及ばなかったが、この2台に続いてアタックを行った#33影山正美は全区間で25号車のタイムを上回って1分43秒165を記録、この時点でのトップに躍り出た。
続く#74カローラアクシオの国本雄資、#43ガライヤの高木真一は33号車のタイムに及ばず、#11フェラーリの平中克幸に至ってはヘアピン進入でスピンを喫し、ノータイムと残念な結果に終わってしまった。
結局終わってみれば#33ハンコック、#25ZENTとポルシェがフロントローに並ぶ結果となった。

続いて行われたGT500のスーパーラップでは、#100レイブリックHSVのペナルティで8位に繰り上がった#23モチュールGT-Rを駆るブノワ・トレルイエが健闘、1分34秒562と中々のタイムを記録して4位にジャンプアップしてきた。
第1戦、第2戦とノックダウン方式の予選で苦戦の続いた#8ARTA HSVもラルフ・ファーマンの果敢なアタックで5番手グリッドを獲得してきた。
一方、#17ケーヒンHSVの塚越広大、#24HIS GT-RのJ.P.オリベイラらはそのアグレッシブな走りとは裏腹にタイムが伸び悩み、それぞれ7位、8位に終わってしまった。

一方今週末好調なレクサス勢は#6エネオスの伊藤大輔が1分34秒537、#1ペトロナスのアンドレ・ロッテラーが1分34秒358といずれも予選1回目で大嶋の出した暫定ポールタイムを上回る好記録。
しかし当の大嶋は最後のアタックで1分33秒586と唯一の33秒台を記録して二人を圧倒、堂々ポールポジションから明日の決勝に臨むこととなった。

第3戦決勝は明日午後2時より、88周(400km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選1回目 レクサス勢が上位独占!暫定ポールはMJクラフト

2010スーパーGT第3戦富士の公式予選1回目は、#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が1分34秒406で暫定ポール。以下4位までをレクサスSC430勢が占めた。一方暫定8位で予選を終えた#100レイブリックHSV(伊沢拓也/山本尚貴組)が赤旗中断中に追い越しを行ったとしてベストタイム、セカンドタイムを削除されてしまい、この結果9位の#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が繰上げでスーパーラップに進出するものと思われる。
GT300クラスは#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)がトップタイム。8位までのスーパーラップ進出枠のうち4つをFIA-GT仕様が占めた。

100501Q1GT500 100501Q1GT300

第1戦鈴鹿、第2戦岡山とノックダウン方式を採用してきた2010シーズン。
この第3戦富士の公式予選が今季初のスーパーラップ方式となった。今回は各クラス8台が予選2回目のスーパーラップに進出できる。
その枠を争う予選1回目は午後1時50分より45分間で行われた。

今回は最初に混走25分間、GT300の専有10分間、GT500の専有10分間の順。
午前中の公式練習で#24HIS GT-Rと接触した#1ペトロナスSCには最初の5分間の走行を禁じるペナルティが下っている。
その1号車はまず脇阪寿一から走り始め、セッション半ばでアンドレ・ロッテラーにチェンジ。
ロッテラーはニュータイヤを投入して1分35秒589を記録、混走終了5分前でトップに躍り出た。 それまでリーダーボードの最上段に位置していたのは#35MJの大嶋和也、1分35秒676だった。
この混走セッションは終了間際に観客のレジャーマットが風で飛ばされてコース上に落下したために赤旗中断となり、そのまま走行終了、GT300の専有走行から再開となった。
この時点での500クラスの順位は#1ペトロナスSC、#35MJ SC、#17ケーヒンHSVの順で、スーパーラップのボーダーラインとなる8位には#8ARTA HSVがつけていた。

GT300クラスは混走の開始直後に#2紫電を駆る加藤寛規がトップに立ち、#11JIMゲイナーフェラーリ、#19ウェッズスポーツISがそれに続く。19号車を駆る織戸学は先週オートポリスで開催されたD1GPでクラッシュし、ヘリで福岡の病院に搬送され、一時は今週の出走が危ぶまれたが、今日の走りを見る限りその影響はないようだ。
注目の#31エヴァンゲリオンRT初号機カローラは混走終了時点で8位と、スーパーラップ進出に期待が掛かる。

赤旗中断が解除となって始まった300クラスの専有走行では、序盤から激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、終わってみれば#43ガライヤ、#11フェラーリ、#74カローラの順。好調なaprの2台とは対照的に、#31カローラは結局14位に終わりSL進出は叶わなかった。一方今季初参戦の#25ZENTポルシェはこのセッションを7位で終え、見事SL進出を果たしている。

続いて行われた500クラスの専有走行は、開始直後に#23モチュールGT-Rのブノワ・トレルイエがコカコーラコーナーでいきなりスピン。チェックのために一旦ピットへ。
この出遅れが響いてか、23号車は結局9番手で予選1回目を終えることとなった。
ところが赤旗中断の際に300クラスの車両を追い越したとして#100レイブリックHSVにベストタイム及びセカンドタイム抹消のペナルティが下り、100号車は最後尾に降格。これにより23号車が8位に繰り上がってこの後のスーパーラップ出走の権利を得ることとなった。

一方上位陣ではレクサス勢の速さが際立っており、終了間際に#35大嶋、#1ロッテラー、#38立川、#6伊藤らが次々にタイムを更新、終わってみれば上位4台が全てレクサスSCという結果となった。残る4台は23号車のほか#17ケーヒンHSV、#8ARTA HSV、#24HIS GT-Rとホンダ、ニッサンが2台ずつの状況だ。

第3戦の公式予選2回目はこのあと午後3時30分より、各クラス8台ずつ出走のスーパーラップ方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Total Qualify GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS141'34.4061'33.586175.526
21PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS381'34.9361'34.358174.090
36ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS421'35.0281'34.537173.761
423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI61'35.3671'34.562173.715
58ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'35.1681'34.669173.518
638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS341'35.0381'34.831173.222
717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS161'35.2701'35.056172.812
824HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH401'35.0781'35.427172.140
912カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS161'35.450172.098
1039DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL141'35.465172.071
1132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'35.784171.498
1218ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS401'35.924171.248
13*100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS281'36.211170.737
■GT300 Class

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Total Qualify GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山 正美
藤井 誠暢
HK161'44.0051'43.165159.228
225ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH1'44.2571'43.417158.840
374COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI101'43.9521'43.428158.824
4*66triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH1'44.1801'43.575158.598
543ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI101'43.6851'43.613158.540
63HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH341'44.2851'44.079157.830
72アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH301'44.1871'44.191157.660
811JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL81'43.886no time-
919ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH221'44.340157.435
1086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH241'44.414157.324
115マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH161'44.494157.203
129初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
番場 琢
佐々木 雅弘
HK21'44.512157.176
1326CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH1'44.577157.079
1431エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH121'44.585157.067
157M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH401'44.630156.999
1687JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH21'44.630156.999
1727NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH41'44.872156.637
1846アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH701'45.149156.224
1988リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH1'45.332155.953
2062R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'45.464155.757
2151Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH1'46.011154.954
22666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
宮本 隆士
Takamori.com
YH1'46.511154.226
23*360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
澤 圭太
田中 篤
松永 まさひろ
HK1'47.737152.471
---- 以上予選通過 ----
-365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH1'47.817152.358
  • 予選1回目
    • CarNo.100は、第1ドライバーの国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章 4.5.1a(他車の追い越し)違反により、予選1回目のベスト&セカンドタイム削除のペナルティを科す。
    • CarNo.360は、第1ドライバーの2010年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1. 違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、予選1回目のベストラップタイム削除のペナルティを科す。
  • スーパーラップ
    • CarNo.66は、第2ドライバーの公式通知No.9 SL手順(計測ラップ以外での点灯走行)違反により訓戒のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第3戦富士GT500クラススーパーラップ結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
*大嶋 和也
BS141'33.586--175.526
21PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
*アンドレ・ロッテラー
BS381'34.358 0.772 0.772174.090
36ENEOS SC430
LEXUS SC430
*伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS421'34.537 0.951 0.179173.761
423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
*ブノワ・トレルイエ
MI61'34.562 0.976 0.025173.715
58ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
*ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'34.669 1.083 0.107173.518
638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
*立川 祐路
リチャード・ライアン
BS341'34.831 1.245 0.162173.222
717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
*塚越 広大
BS161'35.056 1.470 0.225172.812
824HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH401'35.427 1.841 0.371172.140
  • '*'印はアタックドライバー

SUPER GT

SGT:第3戦富士GT300クラススーパーラップ結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
*影山 正美
  藤井 誠暢
HK161'43.165--159.228
225ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
*土屋 武士
YH1'43.417 0.252 0.252158.840
374COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
*国本 雄資
MI101'43.428 0.263 0.011158.824
466triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
*吉本 大樹
YH1'43.575 0.410 0.147158.598
543ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男
*高木 真一
MI101'43.613 0.448 0.038158.540
63HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
*柳田 真孝
YH341'44.079 0.914 0.466157.830
72アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
*加藤 寛規
濱口 弘
YH301'44.191 1.026 0.112157.660
811JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
*平中 克幸
DL8no time---
  • '*'印はアタックドライバー

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式予選1回目結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS141'34.406-174.002
250021PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS381'34.936 0.530173.030
350036ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS421'35.028 0.622172.863
4500438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS341'35.038 0.632172.845
5500524HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH401'35.078 0.672172.772
650068ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'35.168 0.762172.608
7500717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS161'35.270 0.864172.424
8500823MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI61'35.367 0.961172.248
9500912カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS161'35.450 1.044172.098
105001039DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL141'35.465 1.059172.071
115001132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'35.784 1.378171.498
125001218ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS401'35.924 1.518171.248
1350013100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS281'36.211 1.805170.737
14300143ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI101'43.685 9.279158.430
15300211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL81'43.886 9.480158.123
16300374COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI101'43.952 9.546158.023
17300433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山 正美
藤井 誠暢
HK161'44.005 9.599157.942
18300566triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH1'44.180 9.774157.677
1930062アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH301'44.187 9.781157.667
20300725ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH1'44.257 9.851157.561
2130083HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH341'44.285 9.879157.518
22300919ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH221'44.340 9.934157.435
233001086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH241'44.41410.008157.324
24300115マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH161'44.49410.088157.203
25300129初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
番場 琢
佐々木 雅弘
HK21'44.51210.106157.176
263001326CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH1'44.57710.171157.079
273001431エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH121'44.58510.179157.067
28300157M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH401'44.63010.224156.999
293001687JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH21'44.63010.224156.999
303001727NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH41'44.87210.466156.637
313001846アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH701'45.14910.743156.224
323001988リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH1'45.33210.926155.953
333002062R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'45.46411.058155.757
343002151Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH1'46.01111.605154.954
3530022666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
宮本 隆士
Takamori.com
YH1'46.51112.105154.226
3630023360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
澤 圭太
田中 篤
松永 まさひろ
HK1'47.73713.331152.471
---- 以上予選(基準タイム[107%] GT500:1'41.425 GT300:1'51.109)通過 ----
-300-365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH1'47.81713.411152.358
  • CarNo.100、第1ドライバーの国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章 4.5.1a(他車の追い越し)違反により、予選1回目のベスト&セカンドタイム削除のペナルティを科す。
  • CarNo.360、第1ドライバーの2010年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1. 違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、予選1回目のベストラップタイム削除のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式練習 レクサスSCが1-2!トップはMJ GT300はZENTポルシェがいきなりトップ

2010スーパーGT第3戦「富士GT400kmレース」の公式練習は#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がトップタイム、2位に#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組)と、レクサスSC勢が1-2という結果となった。
GT300クラスは今回が初参戦となる#25ZENT Porche RSR(都筑晶裕/土屋武士組)がいきなりトップタイムを記録したほか、2番手に#66triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹組)を挟んで3番手に#33HANKOOK、4番手に初音ミク×GSRとポルシェ勢が上位を占めた。

100501GT500FP1

100501GT300FP1

100501EVAfp1

公式予選日を迎えた富士スピードウェイは快晴。気温は少し低いものの絶好のレース観戦日和となった。恒例のゴールデンウィーク開催と言うこともあり、朝から多数のファンが詰め掛けている。
公式練習は午前9時より1時間45分で行われた。

長いストレートをもつコース特性にあわせて、GT500各陣営は空力面で様々なモディファイを施してレースウィークを迎えた。
レクサス勢はフロントタイヤの前をV字に切り欠いたバンパーを持ち込み、GT-R勢は下半分を逆三角形に絞り込んだリヤフェンダーを装着して走り始めた。
その甲斐あってか、開始10分で#6エネオスSCが伊藤大輔のドライブで1分35秒340を出してトップにたつと、その5分後に#12カルソニックGT-Rを駆るJ.P.オリベイラが1分35秒322で6号車を上回る。すかさず6号車は1分35秒198を記録して再びトップに。
開始35分後には#1ペトロナスSCのアンドレ・ロッテラーも1分35秒436で3位に浮上、終了6分前には#23モチュールGT-Rも1分35秒737で4位と、このセッションはレクサスとニッサンががっぷり四つの状況になり、最終的にはニュータイヤ2セットを投入した#35MJの大嶋和也が1分35秒018までタイムを縮めてトップで走行を締めくくった。
大嶋は前回の岡山戦でGT300車両と絡み、モラルハザード対象者として最初の1時間をピットで過ごさねばならない状況のなかで、午後の予選で大いに期待を抱かせる結果を出した。

一方前回優勝の#18ウイダーHSV-010は11番手と振るわず、ホンダ勢最上位は#100レイブリックHSVの7位に留まっている。

GT300クラスはこの富士が初戦となる#25ZENTポルシェを駆る土屋武士が開始早々に1分44秒308でトップに立つと、セッション終盤に43秒873まで縮めて堂々のトップタイム。
#9初音ミク×GSR、#33ハンコックらも好タイムを記録し、一時はポルシェ勢が1-2-3の状態になったが、最後の最後に#66アストンマーチンが2位に割って入った。
また今回からaprの31号車は人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とタイアップ、初号機をイメージした紫色のカラーリングとなって公開車検から大いに注目を集めたが、コースアウトなどもあって結局このセッションはクラス12位に終わっている。

スーパーGT第3戦の公式予選はこのあと午後1時50分より1回目が行われ、各クラス上位8台ずつが今季初のスーパーラップに進出する。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第3戦富士公式練習結果

FUJI GT 400km RACE -RIJ- (2010/05/01) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 3 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500135MJ KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS141'35.018-172.881
250026ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS421'35.198 0.180172.554
3500312カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
BS161'35.322 0.304172.330
450041PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS381'35.436 0.418172.124
5500523MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
MI61'35.737 0.719171.583
6500638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS341'35.770 0.752171.523
75007100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS281'35.849 0.831171.382
850088ARTA HSV-010
HONDA HSV-010
ラルフ・ファーマン
井出 有冶
BS101'35.909 0.891171.275
9500924HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
安田 裕信
YH401'36.173 1.155170.805
105001017KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010
金石 年弘
塚越 広大
BS161'36.439 1.421170.334
115001118ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS401'36.693 1.675169.886
125001232EPSON HSV-010
HONDA HSV-010
道上 龍
中山 友貴
DL21'37.044 2.026169.272
135001339DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手 晃平
DL141'37.257 2.239168.901
14300125ZENT Porsche RSR
PORSCHE 1GT3RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH1'43.873 8.855158.143
15300266triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 VANTAGE
松田 秀士
吉本 大樹
YH1'44.145 9.127157.730
16300333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山 正美
藤井 誠暢
HK161'44.168 9.150157.695
1730049初音ミク X GSRポルシェ
PORSCHE 911GT3RSR MY04 Type 996
番場 琢
佐々木 雅弘
HK21'44.366 9.348157.396
18300527NAC 衛生コム LMP Ferrari
FERRARI F430GTC
山岸 大
小泉 洋史
YH41'44.416 9.398157.321
19300674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本 雄資
MI101'44.476 9.458157.230
20300719ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH221'44.597 9.579157.048
2130082アップル・K-ONE・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
濱口 弘
YH301'44.813 9.795156.725
22300943ARTA Garaiya
ASL ARATA Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI101'44.873 9.855156.635
233001011JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中 克幸
DL81'44.941 9.923156.534
243001126CINE CITTA' タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
イゴール・スシュコ
植田 正幸
YH1'44.992 9.974156.458
253001231エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
TOYOTA COROLLA Axio
嵯峨 宏紀
松浦 孝亮
YH121'45.23610.218156.095
26300137M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH401'45.25610.238156.065
273001446アップスタート MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
阿部 翼
YH701'45.34210.324155.938
28300153HASEMI SPORT TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH341'45.48010.462155.734
293001688リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
余郷 敦
細川 慎弥
YH1'45.51110.493155.688
303001787JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
坂本 祐也
YH21'45.62510.607155.520
3130018666BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER 986
山下 潤一郎
宮本 隆士
Takamori.com
YH1'46.01010.992154.955
32300195マッハGOGOGO車検408R
VEMAC RD408R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH161'46.04411.026154.906
333002086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
山西 康司
関口 雄飛
YH241'46.18111.163154.706
343002162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'46.19211.174154.690
353002251Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
坂本 雄也
密山 祥吾
YH1'46.41011.392154.373
3630023360石松 Kosei RUNNUP PORSCHE
PORSCHE 911GT3RS MY2004
澤 圭太
田中 篤
松永 まさひろ
HK1'46.43811.420154.332
3730024365365 サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
ティム・サグダン
YH1'47.68212.664152.549
  • CarNo.1、第2ドライバーの2010 SUPER GT SpR 第3章第30条 1.a(接触)違反により、当該車両は公式予選開始5分間走行禁止のペナルティを科す。
  • CarNo.9、第2ドライバーの2010年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、罰金3万円を科す。

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