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2005年9月

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ フリー走行リポート

050904_02 ツインリンクもてぎで開催されている、2005オートバックス・スーパーGT第5戦MOTEGI GT 300KMの決勝前フリー走行が9月4日朝、30分間で行われ、#6エッソウルトラフロースープラ、#46ドリームキューブアドバンZがそれぞれGT500、GT300のトップタイムを記録した。
(Photo:Keiichiro TAKESHITA)

 昨日の予選日だけで17,000人もの観客が詰め掛けたツインリンクもてぎには、決勝日も早朝から多くの観客が来場し、決勝のスタートを待っている。
 天候の悪化が心配される今回の決勝日だが、6時30分発表の天気予報では、雨が降り出すのは21時頃となっており、どうにか決勝レースはドライで行えそうだ。
 第5戦決勝に向けての最終調整となるフリー走行セッションは、朝8時25分から30分間で行われた。ここでトップタイムを記録したのが、#6エッソスープラ。昨日のスーパーラップでは順位を4つ落として9番手スタートとなったが、決勝にむけての準備は万全のようだ。2番手には#18TAKATA童夢NSX、3番手に#12カルソニックインパルZと、予選で上位につけたチームはいずれも順調な仕上がりを見せる。NSX勢の中では唯一ダンロップタイヤを履き、予選ではタイムが伸び悩んだ#32EPSON NSXも6番手タイムを出して決勝での挽回に備える。ポールの#8ARTA NSXは8番手だ。

 GT300では、予選ポールの#46ドリームキューブZがここでもトップ。次いで#2プリベ・チューリッヒのヴィーマック、#87JLOCムルシエラゴが続く。予選では1秒以上の差をつけた#46Zだが、ここでのタイム差は接近している。
 昨日フロントローを獲得した#19ウェッズスポーツセリカは5番手だった。

 スーパーGT第5戦の決勝は、今日午後2時より、63周で行われる。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ フリー走行結果

天候:晴れ コース:ドライ

P No Cls P Machine Driver Tyre Wh 0 Time Delay Gap
1 6 500 1 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田 章
BS 40 1' 47.291 - -
2 18 500 2 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍
小暮 卓史
BS 10 1' 47.327 0.036 0.036
3 12 500 3 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F)
井出 有治
BS 20 1' 47.713 0.422 0.386
4 100 500 4 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F)
ジェレミー・デュフォア (F)
BS 10 1' 47.758 0.467 0.045
5 38 500 5 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
BS 30 1' 47.853 0.562 0.095
6 32 500 6 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー (D)
DL 10 1' 48.308 1.017 0.455
7 22 500 7 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D)
柳田 真孝
BS 30 1' 48.334 1.043 0.026
8 8 500 8 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン (GB)
BS 40 1' 48.348 1.057 0.014
9 34 500 9 BANDAI スープラ 荒  聖治
横溝直輝
DL +1 1' 48.431 1.140 0.083
10 3 500 10 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス (F)
BS - 1' 48.670 1.379 0.239
11 25 500 11 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学
ドミニク・シュワガー (D)
YH 10 1' 48.680 1.389 0.010
12 39 500 12 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート (POR)
ロニー・クインタレッリ (I)
BS 30 1' 48.962 1.671 0.282
13 1 500 13 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲
リチャード・ライアン (GB)
BS 70 1' 49.372 2.081 0.410
14 21 500 14 ノマド フェラーリ 550GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊   
DL - 1' 49.463 2.172 0.091
15 36 500 15 TOM'S SUPURA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー (AUS)
BS 50 1' 50.030 2.739 0.567
16 37 500 16 TOM'S SUPURA 片岡 龍也
山本 左近
BS 50 1' 50.207 2.916 0.177
17 35 500 17 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック(GB)
DL - 1' 50.239 2.948 0.032
18 88 500 18 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ(I)
山西 康司
YH - 1' 52.817 5.526 2.578
19 46 300 1 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
YH - 1' 55.746 - -
20 2 300 2 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 高橋 一穂
渡辺 明
YH +2 1' 55.815 0.069 0.069
21 87 300 3 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q
古谷直広
YH - 1' 56.215 0.469 0.469
22 43 300 4 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
MI 75 1' 56.322 0.576 0.107
23 13 300 5 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
YH 35 1' 56.778 1.032 0.456
24 19 300 6 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
YH - 1' 56.780 1.034 0.002
25 10 300 7 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛
松田 秀士
DL +1 1' 56.995 1.249 0.215
26 30 300 8 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
MI 50 1' 57.154 1.408 0.159
27 11 300 9 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン (I)
DL - 1' 57.181 1.435 0.027
28 7 300 10 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
YH 15 1' 57.214 1.468 0.033
29 77 300 11 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
YH +2 1' 57.215 1.469 0.001
30 0 300 12 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
DL 95 1' 57.446 1.700 0.231
31 27 300 13 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
YH 15 1' 57.534 1.788 0.088
32 62 300 14 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R 柴原 眞介
植松 忠雄
YH 10 1' 57.909 2.163 0.375
33 31 300 15 吉兆宝山 MR-S 田中 実
中嶋 一貴
MI 65 1' 57.943 2.197 0.034
34 47 300 16 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水 剛
藤井 誠暢
YH +2 1' 58.179 2.433 0.236
35 52 300 17 プロμ太陽石油KUMHOセリカ 竹内 浩典
平中 克幸
KH - 1' 58.197 2.451 0.018
36 777 300 18 梁山泊・高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
YH - 1' 58.671 2.925 0.474
37 5 300 19 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU 玉中 哲二
筒井 克彦
YH +2 1' 59.956 4.210 1.285
38 112 300 20 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
壺林 貴也
YH - 2'0 0.260 4.514 0.304
39 72 300 21 T.T.O ADVAN ポルシェ 井上 貴史
平川 晃
YH - 2'0 0.527 4.781 0.267
40 111 300 22 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
ガッツ 城内
YH - 2'0 1.352 5.606 0.825
41 70 300 23 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
武井 寛史
YH - 2'0 1.728 5.982 0.376
42 110 300 24 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
YH - 2'0 2.329 6.583 0.601
43 913 300 25 フィールズADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
山田 英二
YH - 2'0 4.461 8.715 2.132
44 9 300 26 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
周防 彰悟
YH - 2'0 7.962 12.216 3.501

□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、  カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ ポールシッターのコメント

050903_10

GT500クラス
#8 ARTA NSX
伊藤大輔

 素直に嬉しいです。鈴鹿1000㎞でもポールは獲りましたけど、選手権戦で自分がアタッカーをやってポールを獲ったのはこれが初めてですから。NSXでは一番重い40kgのウェイトハンデでしたが、ウェイトの積み方を色々考えて、いいバランスを見つけられました。NSXの中で一番でありたい、と思ってますからプレッシャーも感じましたが、スーパーラップでは気負いすぎず、ミスなく走るよう心がけました。予選一回目では少しアンダー気味だったので、曲げやすい方向にセッティングを変え、走り方もそつなくまとめたらタイムが出せましたね。
明日は天候がどうなるか判らないので、何が起きてもおかしくありませんが、チーム共々対応していけるよう、これから話し合います。そういう意味でも、ポールからスタートできるのは有利ですね。
(今回変更になったスーパーラップについて)1台づつの方が自分のペースでタイヤを暖められるし、今のやり方のほうが良いです。

ラルフ・ファーマン
ダイスケはいい仕事をしたね。トップ3には入れる自信はあったよ。だから今回はポールで3ポイント獲れて良かったよ。スーパーラップみたいに1、2周だけならウェイトハンデの影響はあまりないけど、走り出して20周過ぎれば大きく影響するはずだから、決勝は苦労すると思う。でも、今回は予選上位にNSXが3台揃ったんだから、決勝でもホンダが上位を独占したいね。今まで予選では速くても勝てないレースが続いたけど、勝てなかった理由はハッキリしているので、その意味でのプレッシャーはないよ。ぼくらはまだ充分チャンピオンを狙える位置にいるから、過去を振り返るよりも前を見て頑張っていきたいね。

GT300クラス
#46 Dream Cube's ADVAN Z
星野一樹

自分のアタックでポールをとったのは初めてです。去年のセパンでポールを獲ったときは木下みつひろさんのアタックでした。今年は開幕戦からアタッカーを任せてもらっていますが、富士ではポールが獲れそうで獲れなかったので悔しい思いをしましたし、もてぎはZとの相性も良いので、絶対ポールを獲るつもりでいました。サーキットに来るまでは僅差の予選になると思っていましたが、終わってみれば1秒も差をつけてしまいました。何でなのか正直判りません。決勝での一番の敵は雨ですね。ドライセッティングは完璧に決まってるので、いけると思ってます。でも、雨が降るのは青木さんのパートみたいなので(笑)青木さんに頑張ってもらって、表彰台の一番高いところに登りたいです。
(今回変更になったスーパーラップについて)自分のペースでタイヤを暖められたし、自分の好きな曲が掛かってるし、みんなが自分の事を見てると思うと燃えるので、走ってて気分が良いですね。

青木孝之
予選自体は全然心配していませんでした。予選1回目を見て、ミスさえしなければポールが取れると思っていました。アタック前に無線で『楽勝楽勝!』って言ってたくらいですし。もてぎはZに合ってるというのもありますが、チームの皆が一丸となって取り組んだのが一番の要因です。ここまでレースでふがいない結果に終わっていたので、ここは気を引き締めてやろう、と。ここで勝てなかったらもう次はないってくらいに気を引き締めてきたのが結果につながったんじゃないかと。決勝で雨が降ることは考えていません。調子がいいときは悪いことは考えたくありませんから。予選で2番手に入ったセリカはすごいですね。セリカは燃費も良いし、気になります。僕も去年乗っていたから手の内はわかるので、どう対処するかはこれからチームで考えます。他にもガライヤ、セブン、.....いっぱい気になりますねぇ(笑)緊張感があっていい感じです。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ NISMOモータースポーツニュースフラッシュ

SUPER GT 第5戦
「MOTEGI GT 300KM RACE」  公式予選
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■開催月日:2005年9月3日
■開催場所:ツインリンクもてぎ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

■#3 G’ZOX・HASEMI・Zが5位
#12カルソニックインパルZは6位
#22 モチュールピットワークZは7位

 SUPER GTシリーズは、第4戦の菅生ラウンドから6週間のインターバルを経て、ツインリンクもてぎで第5戦を迎えた。今回のレースより予選の方式が変更され、スーパーラップ進出車両が12台から10台に改められることとなった。
 予選1回目で好調ぶりをアピールしたのは#3 G’ZOX・HESEMI・Z。金石年弘が1分46秒201のタイムで4番手の位置につけた。続いて#22 モチュールピットワークZが6位、#12 カルソニックインパルZが10位となり、Zは4台中3台がスーパーラップ進出を決めた。
 一方、70kgのハンディウェイトを積む#1 ザナヴィニスモZは、GT500専有走行の開始とともにコースインし、早々とアタックを試みたが、16位で予選を終えることとなった。

 公式予選2回目のGT500の走行は、午後2時30分から開始した。#1 ザナヴィニスモZは、本山哲とリチャード・ライアンが交代でセットアップをチェック。#22 モチュールピットワークZはミハエル・クルムがタイムアタックに備えてラップを重ねたが、最終周を終えてクルムがギアボックスの不調を訴えてピットに戻ってきた。
 GT500のスーパーラップ開始前に作業が完了すると判断したチームは修理に取りかかった。また、#12カルソニックインパルZは、2回目の予選が始まる前にエンジン交換を実施。スロットルの吹け上がりが鈍く、タイムが出にくいという理由だった。

 これまでのスーパーラップは、2台ずつが走行してタイム計測を行い集計する方法だったが、今回は一台ずつ10台に変更となった。
 スーパーラップのトップランナーは予選10位の#12 Z。エンジンが復調したZを駆り、トレルイエが渾身のハードプッシュを見せた。この結果、1回目のタイムを0.5秒近く短縮して場内を沸かせた。スタートに間に合った#22 Zはクルムが1回目のタイムを0.1秒強縮めたが、#12 Zにはわずかに遅れをとってしまう。
 そして、Z勢の中で最も好調だった#3 Zがコースイン。S字からダウンヒルストレートエンドまでの区間でやや遅れたかに見えたが挽回し1回目のタイムを0.15秒以上更新して走行を終了した。スーパーラップの終盤は、午後4時を回ると気温も路面温度も急速に落ち着いてきた。その影響も手伝ってか、スーパーラップ上位4台は1分46秒を 切る驚異的なタイムを出した。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ 予選2回目リポート 伊藤大輔が驚異のコースレコード更新!

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(Photo:Keiichiro TAKESHITA)

 2005オートバックス・スーパーGTシリーズ第5戦MOTEGI GT 300KMレースの公式予選2回目と、それに続いてスーパーラップが9月3日午後に行われた。
 GT500クラスでポールポジションを獲得したのは#8ARTA NSXの伊藤大輔。午前中に自らが樹立したコースレコードタイムを大幅に上回る1分45秒499を叩き出した。
 GT300クラスのポールは#46Dream Cube's ADVAN Zの星野一樹。1分54秒124と、2位を1秒以上突き放すぶっちぎりのタイムで自身のドライブでは初のポールポジションを獲得した。(昨年のセパンでのエンドレスZのポールは木下みつひろのアタックだった)

 今年から導入されたスーパーラップ方式の予選だが、今回から運用方法が変わり、SLに参加できるのは午前中の予選で各クラス10位以内に入ったクルーのみとなった。更にクラス11位以下のグリッドに関しても午前中の結果が反映されるため、午後の予選2回目は予選通過基準タイムをクリアできなかったドライバー以外にとっては単なる調整の意味合いしか持たなくなってしまった。
 それでも、スーパーラップに向けての最終調整や、明日の決勝へ向けての調整など、各々の目的に従って走行は行われる。
 このセッションでのトップは、GT500が#18TAKATA童夢NSX、GT300は#46ドリームキューブZだった。

 公式予選2回目が終了してから5分後に、明日のスターティンググリッド上位10台分を決めるスーパーラップが開始された。
 前回の菅生までは2台が同時にコースインしてタイムアタックを行っていたが、今回は1台づつが順番にアタックを行うこととなり、アタック中は各チームが選曲したテーマ曲をかけるという、鈴鹿8耐のスペシャルステージを髣髴とさせる演出も加えられた。

 このセッションで見事ジャンプアップを果たしたのが、GT300の#19ウェッズスポーツセリカを駆る加藤寛規と、GT500の#12カルソニック インパルZを駆るブノワ・トレルイエだ。

 加藤は3番目の出走ながら快調にタイムを削っていき、1分55秒210を叩き出してクラス2位、見事フロントローを射止めて見せた。
 トップの星野には1秒以上の差をつけられたものの、ランキングトップの#30佐々木や午前中2位の#43新田がウェイトに苦しめられる中で達成した見事なジャンプアップだった。新田はセクター3までベストタイムを記録していながら、最終セクションで大きくタイムロス。90度コーナーでのブレーキングで75kgのウェイトに足を引っ張られた格好だ。

 トレルイエはGT500で最初のアタッカーであったが、いきなり午前中に伊藤大輔の出したコースレコードをも上回る、1分46秒074を叩き出して見せ、後に続いた#34BANDAIスープラの荒、#6ESSOスープラの脇阪、#32EPSON NSXのロッテラー、#22モチュールピットワークZのクルムらを出し抜いて6番手スタートまで上り詰めた。
 しかしレースウィークを通じて圧倒的な速さを見せ付けているNSX勢の猛威はここでも凄まじく、ポールの#8ARTAだけでなく、#18TAKATA、#100RAYBRIGがいずれも45秒台に入れてみせた。#38ZENTスープラの立川、#3G'ZOX Zの金石も奮闘したが、NSXの速さには全く歯が立たない状態だった。
 そんな中、NSX勢のトップに立ったのはまたもARTA。伊藤大輔にとっては鈴鹿1000㎞に続く2回目のポールポジションだが、スーパーGTのシリーズ戦では今季初の快挙だ。

 スーパーGT第5戦の決勝は明日4日午後2時より、63周で行われる。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ 予選総合結果

GT500クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time
☆ 1 8 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン (GB)
BS 40 R1' 45.499
☆ 2 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍
小暮 卓史
BS 10 R1' 45.560
☆ 3
100 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F)
ジェレミー・デュフォア (F)
BS 10 R1' 45.847
☆ 4
38 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
BS 30 R1' 45.972
☆ 5
3 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス (F)
BS - R1' 46.058
☆ 6
12 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F)
井出 有治
BS 20 R1' 46.074
☆ 7
*22 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D)
柳田 真孝
BS 30 1' 46.104
☆ 8
32 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー (D)
DL 10 1' 46.221
☆ 9
6 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田 章
BS 40 1' 46.283
☆ 10 34 BANDAI スープラ 荒  聖治
横溝直輝
DL +1 1' 46.609
11 37 TOM'S SUPURA 片岡 龍也
山本 左近
BS 50 1' 46.558
12 25 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学
ドミニク・シュワガー (D)
YH 10 1' 46.615
13 39 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート (POR)
ロニー・クインタレッリ (I)
BS 30 1' 46.627
14 36 TOM'S SUPURA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー (AUS)
BS 50 1' 46.785
15 35 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック(GB)
DL - 1' 46.855
16 1 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲
リチャード・ライアン (GB)
BS 70 1' 47.330
17 21 ノマド フェラーリ 550GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊   
DL - 1' 47.830
18 88 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ(I)
山西 康司
YH - 1' 51.492

GT300クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time
☆ 1 46 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
YH - 1' 54.124
☆ 2 19 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
YH - 1' 55.210
☆ 3 7 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
YH 15 1' 55.285
☆ 4 2 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 高橋 一穂
渡辺 明
YH +2 1' 55.339
☆ 5 43 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
MI 75 1' 55.548
☆ 6 77 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
YH +2 1' 55.823
☆ 7 30 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
MI 50 1' 55.865
☆ 8 27 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
YH 15 1' 55.990
☆ 9 10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛
松田 秀士
DL +1 1' 56.029
☆ 10 87 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q
古谷直広
YH - 1' 56.479
11 *31 吉兆宝山 MR-S 田中 実
中嶋 一貴
MI 65 1' 55.914
12 11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン (I)
DL - 1' 55.919
13 13 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
YH 35 1' 56.018
14 62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R 柴原 眞介
植松 忠雄
YH 10 1' 56.111
15 5 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU 玉中 哲二
筒井 克彦
YH +2 1' 56.371
16 47 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水 剛
藤井 誠暢
YH +2 1' 56.431
17 52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ 竹内 浩典
平中 克幸
KH - 1' 56.560
18 0 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
DL 95 1' 56.640
19 777 梁山泊・高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
YH - 1' 56.767
20 112 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
壺林 貴也
YH - 1' 58.466
21 72 T.T.O ADVAN ポルシェ 井上 貴史
平川 晃
YH - 1' 59.577
22 70 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
武井 寛史
YH - 1' 59.584
23 111 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
ガッツ 城内
YH - 1' 59.861
24 110 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
YH - 2'0 0.408
25 9 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
周防 彰悟
YH - 2'0 1.806
- *913 フィールズADVAN CORVETTE C6 (福山 英朗)
(山田 英二)
YH - 2'0 5.657

予選通過基準タイム(107%)
GT500クラス 1回目:1'53.566 2回目:1'54.797
GT300クラス 1回目:2'02.849 2回目:2'04.448
( )つきドライバーは予選不通過
☆印は、スーパーラップ選抜車両

PENALTY
*No.22 2005SUPER GT Round5 特別規則書第13条違反(トランスポンダー未交換)
により、訓戒とした。
*No.31 2005 SUPER GT Round5 特別規則書第12条(ピットレーンの制限速度)違反
により、罰金(\30,000-)を課した。
*No.913 2005SUPER GT Round5 特別規則書第13条違反(トランスポンダー未交換)
により、訓戒および罰金(\30,000-)を課した。

※ 大会審査委員会はNo.913の嘆願書提出に基づき審議の結果、2名のドライバーの
決勝レース出走については、9月4日朝のフリー走行におけるタイムおよびマナーにより、
競技長が判断することとした。

□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、  カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ スーパーラップ結果

GT500クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time Delay Gap
1 8 ARTA NSX 伊藤 大輔 BS 40 R1' 45.499 - -
3 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍 BS 10 R1' 45.560 0.061 0.061
2 100 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F) BS 10 R1' 45.847 0.348 0.287
6 38 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路 BS 30 R1' 45.972 0.473 0.125
4 3 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘 BS - R1' 46.058 0.559 0.086
7 12 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F) BS 20 R1' 46.074 0.575 0.016
8 22 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D) BS 30 1' 46.104 0.605 0.030
9 32 EPSON NSX アンドレ・ロッテラー (D) DL 10 1' 46.221 0.722 0.117
5 6 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一 BS 40 1' 46.283 0.784 0.062
10 34 BANDAI スープラ 荒  聖治 DL +1 1' 46.609 1.110 0.326

GT300クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time Delay Gap
1 46 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹 YH - 1' 54.124 - -
2 19 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規 YH - 1' 55.210 1.086 1.086
3 7 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一 YH 15 1' 55.285 1.161 1.161
4 2 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 渡辺 明 YH +2 1' 55.339 1.215 0.054
5 43 ARTA Garaiya 高木 真一 MI 75 1' 55.548 1.424 0.209
6 77 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 谷川 達也 YH +2 1' 55.823 1.699 0.275
7 30 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太 MI 50 1' 55.865 1.741 0.042
8 27 direxiv ADVAN 320R 蜜山 祥吾 YH 15 1' 55.990 1.866 0.125
9 10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛 DL +1 1' 56.029 1.905 0.039
10 87 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q YH - 1' 56.479 2.355 0.450

"R"の車はコースレコードを更新した。
従来のレコードタイムは、1'46.103

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ 予選2回目結果

GT500クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time Delay Gap
  1 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍
小暮 卓史
BS 95 1' 46.979 - -
2 12 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F)
井出 有治
BS 70 1' 47.134 0.155 0.155
3 6 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田 章
BS +2 1' 47.749 0.770 0.615
4 32 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー (D)
DL - 1' 47.894 0.915 0.145
5 8 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン (GB)
BS +2 1' 47.945 0.966 0.051
6 3 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス (F)
BS 40 1' 48.207 1.228 0.262
7 22 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D)
柳田 真孝
BS 15 1' 48.397 1.418 0.190
8 35 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック(GB)
DL 40 1' 48.578 1.599 0.181
9 100 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F)
ジェレミー・デュフォア (F)
BS - 1' 48.665 1.686 0.087
10 25 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学
ドミニク・シュワガー (D)
YH +1 1' 48.987 2.008 0.322
11 34 BANDAI スープラ 荒  聖治
横溝直輝
DL - 1' 49.036 2.057 0.049
12 39 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート (POR)
ロニー・クインタレッリ (I)
BS 20 1' 49.046 2.067 0.010
13 21 ノマド フェラーリ 550GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊   
DL 35 1' 49.072 2.093 0.026
14 37 TOM'S SUPURA 片岡 龍也
山本 左近
BS 10 1' 49.152 2.173 0.080
15 36 TOM'S SUPURA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー (AUS)
BS - 1' 49.554 2.575 0.402
16 1 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲
リチャード・ライアン (GB)
BS - 1' 49.585 2.606 0.031
17 38 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
BS 30 1' 50.295 3.316 0.710
18 88 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ(I)
山西 康司
YH 10 1' 51.772 4.793 1.477

GT300クラス

P No. Car Driver Tyre Wh Time Delay Gap
1 46 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
YH 15 1' 55.945 8.966 4.173
2 0 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
DL 50 1' 56.450 9.471 0.505
3 62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R 柴原 眞介
植松 忠雄
YH 65 1' 56.526 9.547 0.076
4 30 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
MI 10 1' 56.585 9.606 0.059
5 11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン (I)
DL +1 1' 56.592 9.613 0.007
6 10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛
松田 秀士
DL - 1' 56.777 9.798 0.185
7 19 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
YH 50 1' 56.970 9.991 0.193
8 7 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
YH 50 1' 57.031 10.052 0.061
9 87 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q
古谷直広
YH 30 1' 57.162 10.183 0.131
10 43 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
MI 30 1' 57.167 10.188 0.005
11 27 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
YH 75 1' 57.517 10.538 0.350
12 2 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 高橋 一穂
渡辺 明
YH - 1' 57.774 10.795 0.257
13 47 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水 剛
藤井 誠暢
YH +2 1' 57.917 10.938 0.143
14 13 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
YH - 1' 57.987 11.008 0.070
15 52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ 竹内 浩典
平中 克幸
KH 10 1' 58.027 11.048 0.040
16 5 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU 玉中 哲二
筒井 克彦
YH - 1' 58.356 11.377 0.329
17 *31 吉兆宝山 MR-S 田中 実
中嶋 一貴
MI - 1' 58.846 11.867 0.490
18 777 梁山泊・高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
YH +2 1' 58.949 11.970 0.103
19 112 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
壺林 貴也
YH - 2'0 0.089 -46.890 -58.860
20 72 T.T.O ADVAN ポルシェ 井上 貴史
平川 晃
YH - 2'0 0.878 -46.101 0.789
21 70 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
武井 寛史
YH 10 2'0 1.154 -45.825 0.276
22 110 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
YH - 2'0 1.649 -45.330 0.495
23 111 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
ガッツ 城内
YH - 2'0 3.335 -43.644 1.686
*913 フィールズADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
山田 英二
YH - 2'0 5.496 -41.483 2.161
9 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
周防 彰悟
YH - - 出走せず -46.979 -5.496
77 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
YH - - 出走せず -46.979 0.000

予選通過基準タイム(107%)
GT500クラス 1'54.797
GT300クラス 2'04.448
*No.31の第1ドライバーは、2005SUPER GT Round5特別規則書 第12条(ピットレーンの制限速度)
違反により、罰金(\30,000-)を課した。
*No.913は、20052005SUPER GT Round5特別規則書 第13条違反(トランスポンダー未交換)
により、訓戒および罰金(\30,000-)を課した。

□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、  カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ スーパーラップ出走ドライバー

GT300クラス
出走順/ Car No./ Driver
1         87        WADA-Q
2        10        三船 剛
3        19        加藤 寛規
4        77        谷川 達也
5        30        佐々木 孝太
6          7          山路 慎一
7        27        蜜山 祥吾
8          2          渡辺 明
9        43        高木 真一
10        46        星野 一樹

GT500クラス
出走順 /Car No./ Driver
  1        12        ブノワ・トレルイエ
  2        34          荒 聖治
  3        32          アンドレ・ロッテラー
  4        38          立川 祐路
  5        22          ミハエル・クルム
  6          6          脇坂 寿一
  7          3          金石 年弘
  8        18          道上 龍
  9       100        セバスチャン・フィリップ
10          8          伊藤 大輔

SUPER GT

SUPER GT第5戦もてぎ 予選一回目リポート NSXが上位独占!

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(Photo:Keiichiro TAKESHITA)

 2005 AUTOBACS SUPER GTシリーズ第5戦、MOTEGI GT 300KM RACEの公式予選1回目が快晴のツインリンクもてぎで行われた。GT500クラストップは#8ARTA NSXを駆る伊藤大輔。GT300クラストップは#46Dream Cube's ADVAN Zを駆る星野一樹だった。

 全8戦からなる2005スーパーGTシリーズもいよいよ後半戦。第5戦の舞台はホンダのお膝元ツインリンクもてぎだ。セパンから投入されたNAエンジン仕様が圧倒的な速さを見せているNSX勢の活躍が大いに期待される。
 公式予選日の茂木町は快晴。最高気温は33度に達するといわれる中、午前中の予選が開始された。
 まずはGT300クラスの専有走行。最初にトップタイムを記録したのは#43ARTAガライヤ。しかしすぐにZの46号車を駆る星野一樹がコースインしてすぐにトップに立ち、上位は#46Z、#43ガライヤ、#2ヴィーマック、#7RX-7の順に。#46星野は1分54秒105、#43新田は1分55秒052と両者のタイム差は実に1秒近い。しかしここは75kgものウェイトハンデを抱えてなお2番手タイムをたたき出した新田の健闘を称えるべきだろう。
 今回のもてぎラウンドではスーパーラップのシステムが変わり、SLに参加できるのは午前中の上位10台のみ。11位以下も午前中のタイムでスタート順位が確定し、午後のタイムは繁栄されないことになった。それだけにこのセッションでタイムを出しておくことがこれまで以上に重要になったが、この専有走行終了間際に8番手タイムをたたき出してSL進出に王手をかけたのが、前回の菅生で大クラッシュを演じた#87JLOCムルシエRG-1だ。
 専有走行終了時点での上位10台は、#46、#43、#2、#7、#30、#77、#19、#87、#31、#11。
 ここから先はGT500の専有になる。

 GT500の専有に変わってすぐに、#39デンソーサードスープラを駆るアンドレ・クートが従来のコースレコードを塗り替える1分46秒627をいきなり叩き出した。#25ECLIPSE ADVANスープラのドミニク・シュワガーがそれに続く。
 しかし専有残り10分を切ってNSX勢がコースインしてくると様相は一遍。あっという間に主役の座は3台のNSXのものとなってしまった。
 まずは#8伊藤大輔が46秒408と、さっき出たばかりのレコードタイムを早くも更新すると、それを#18TAKATA童夢NSXの道上が46秒195と上回ってくる。伊藤は46秒171にタイム更新して再びトップに。しかしそれを#100RAYBRIG NSXのセバスチャン・フィリップが46秒111で上回る。
しかし伊藤大輔も更にタイムアップ。46秒103を叩き出してこのセッションの暫定ポールをもぎ獲って見せた。
 これで1位ARTA、2位RAYBRIG、3位TAKATAと上位3番手までをNSXが占め、午後のスーパーラップに臨むこととなった。
 4番手は#3G'ZOX HASEMI Zの金石年弘。以下、#22モチュールピットワークZ、#38ZENTスープラ、#32EPSON NSX、#34BANDAIスープラ、#12カルソニックZまでがSL進出圏内で専有セッションを終えた。最初にコースレコードを書き換えたデンソースープラはなんと13番手に終わってしまう驚きの結果となった。

 最後の20分間は混走セッションに充てられる。コースの込み合ったコンディション下でのタイムアップは困難だが、それでもGT300クラスでは#27direxiv ADVAN 32ORを駆る佐々木孝太がクラス4位のタイムを出してSL進出を決めてみせた。

 この後行われる公式予選2回目のタイムはグリッドには反映されない。しかし午前中に予選通過基準タイム(トップの107%)をクリアしていないドライバーについては、このセッションで基準タイムをクリアできれば、決勝進出が可能となる。

 公式予選2回目は午後2時15分より各クラス15分間で行われ、その後2時50分よりスーパーラップが実施される。

SUPER GT

SUPER GT 第5戦もてぎ 予選1回目結果

天候:晴れ コース:ドライ

Pos. No. Cls P Car Driver Tyre Wh Time Delay Gap
☆ 1 8 500 1 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン (GB)
BS 40 R1' 46.103 - -
☆ 2 100 500 2 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F)
ジェレミー・デュフォア (F)
BS 10 R1' 46.111 0.008 0.008
☆ 3 18 500 3 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍
小暮 卓史
BS 10 R1' 46.195 0.092 0.084
☆ 4 3 500 4 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス (F)
BS - R1' 46.201 0.098 0.006
☆ 5 6 500 5 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田 章
BS 40 R1' 46.237 0.134 0.036
☆ 6 *22 500 6 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D)
柳田 真孝
BS 30 R1' 46.263 0.160 0.026
☆ 7 38 500 7 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
BS 30 R1' 46.305 0.202 0.042
☆ 8 32 500 8 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー (D)
DL 10 R1' 46.463 0.360 0.158
☆ 9 34 500 9 BANDAI スープラ 荒  聖治
横溝直輝
DL +1 R1' 46.467 0.364 0.004
☆ 10 12 500 10 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F)
井出 有治
BS 20 R1' 46.539 0.436 0.072
11 37 500 11 TOM'S SUPURA 片岡 龍也
山本 左近
BS 50 R1' 46.558 0.455 0.019
12 25 500 12 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学
ドミニク・シュワガー (D)
YH 10 R1' 46.615 0.512 0.057
13 39 500 13 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート (POR)
ロニー・クインタレッリ (I)
BS 30 R1' 46.627 0.524 0.012
14 36 500 14 TOM'S SUPURA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー (AUS)
BS 50 1' 46.785 0.682 0.158
15 35 500 15 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック(GB)
DL - 1' 46.855 0.752 0.070
16 1 500 16 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲
リチャード・ライアン (GB)
BS 70 1' 47.330 1.227 0.475
17 21 500 17 ノマド フェラーリ 550GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊   
DL - 1' 47.830 1.727 0.500
18 88 500 18 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ(I)
山西 康司
YH - 1' 51.492 5.389 3.662
☆19 46 300 1 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
YH - 1' 54.105 8.002 2.613
☆ 20 43 300 2 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
MI 75 1' 55.052 8.949 0.947
☆ 21 2 300 3 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 高橋 一穂
渡辺 明
YH +2 1' 55.279 9.176 0.227
☆ 22 27 300 4 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
YH 15 1' 55.289 9.186 0.010
☆ 23 7 300 5 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
YH 15 1' 55.428 9.325 0.139
☆ 24 30 300 6 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
MI 50 1' 55.463 9.360 0.035
☆ 25 77 300 7 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
YH +2 1' 55.640 9.537 0.177
☆ 26 19 300 8 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
YH - 1' 55.683 9.580 0.043
☆ 27 10 300 9 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛
松田 秀士
DL +1 1' 55.792 9.689 0.109
☆ 28 87 300 10 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q
古谷直広
YH - 1' 55.895 9.792 0.103
  29 31 300 11 吉兆宝山 MR-S 田中 実
中嶋 一貴
MI 65 1' 55.914 9.811 0.019
30 11 300 12 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン (I)
DL - 1' 55.919 9.816 0.005
31 13 300 13 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
YH 35 1' 56.018 9.915 0.099
32 62 300 14 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R 柴原 眞介
植松 忠雄
YH 10 1' 56.111 10.008 0.093
33 5 300 15 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU 玉中 哲二
筒井 克彦
YH +2 1' 56.371 10.268 0.260
34 47 300 16 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水 剛
藤井 誠暢
YH +2 1' 56.431 10.328 0.060
35 52 300 17 プロμ太陽石油KUMHOセリカ 竹内 浩典
平中 克幸
KH - 1' 56.560 10.457 0.129
36 0 300 18 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
DL 95 1' 56.640 10.537 0.080
37 777 300 19 梁山泊・高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
YH - 1' 56.767 10.664 0.127
38 112 300 20 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
壺林 貴也
YH - 1' 58.466 12.363 1.699
39 72 300 21 T.T.O ADVAN ポルシェ 井上 貴史
平川 晃
YH - 1' 59.577 13.474 1.111
40 70 300 22 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
武井 寛史
YH - 1' 59.584 13.481 0.007
41 111 300 23 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
ガッツ 城内
YH - 1' 59.861 13.758 0.277
42 110 300 24 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
YH - 2'0 0.408 14.305 0.547
43 9 300 25 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
周防 彰悟
YH - 2'0 1.806 15.703 1.398
44 913 300 26 フィールズADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
山田 英二
YH - 2'0 5.657 19.554 3.851

☆印のチームがスーパーラップ進出。
"R"マークの車はコースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは(GT500) 1'46.698
予選通過基準タイム(107%) GT500:1'53.566 GT300:2'02.849

*No.22は、2005Super GT Round5特別規則書 第13条違反(トランスポンダー未交換)
により、訓戒とした。

□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、  カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。

SUPER GT

SUPER GT 第5戦もてぎ エントリーリスト

スーパーGT第5戦 MOTEGI GT 300Km RACE エントリーリスト

No Cls Machine Driver Entrant Tyre Wh
1 500 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲
リチャード・ライアン (GB)
NISMO BS 70
3 500 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス (F)
HASEMI MOTOR SPORT BS -
6 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田 章
ESSO TOYOTA Team LeMans BS 40
8 500 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン (GB)
Team Honda Racing BS 40
12 500 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ (F)
井出 有治
TEAM IMPUL BS 20
18 500 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍
小暮 卓史
Team Honda Racing BS 10
21 500 ノマド フェラーリ 550GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊   
HITOTSUYAMA RACING DL -
22 500 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム (D)
柳田 真孝
NISMO BS 30
25 500 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学
ドミニク・シュワガー (D)
TEAM ADVAN ツチヤ YH 10
32 500 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー (D)
NAKAJIMA RACING DL 10
34 500 BANDAI スープラ 荒  聖治
横溝直輝
KRAFT DL +1
35 500 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック(GB)
KRAFT DL -
36 500 TOM'S SUPURA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー (AUS)
TOYOTA TEAM TOM'S BS 50
37 500 TOM'S SUPURA 片岡 龍也
山本 左近
TOYOTA TEAM TOM'S BS 50
38 500 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
TOYOTA TEAM CERUMO BS 30
39 500 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート (POR)
ロニー・クインタレッリ (I)
TOYOTA TEAM SARD BS 30
88 500 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ(I)
山西 康司
JLOC YH -
100 500 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ (F)
ジェレミー・デュフォア (F)
TEAM KUNIMITSU BS 10
0 300 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
M-TEC CO.,LTD. DL 95
2 300 プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R 高橋 一穂
渡辺 明
VERNO TOKAI DREAM 28 YH +2
5 300 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHU 玉中 哲二
筒井 克彦
TEAM MACH YH +2
7 300 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
RE 雨宮レーシング YH 15
9 300 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
周防 彰悟
A & S RACING YH -
10 300 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船 剛
松田 秀士
JIM GAINER DL +1
11 300 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン (I)
JIM GAINER DL -
13 300 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
ENDLESS SPORTS YH 35
19 300 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
RACING PROJECT BANDOH YH -
27 300 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
DIREXIV MOTORSPORTS YH 15
30 300 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
TEAM RECKLESS MI 50
31 300 吉兆宝山 MR-S 田中 実
中嶋 一貴
APEXERA with apr MI 65
43 300 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
AUTOBACS RACING TEAM AGURI MI 75
46 300 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
MOLA YH -
47 300 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水 剛
藤井 誠暢
MOLA YH +2
52 300 プロμ太陽石油KUMHOセリカ 竹内 浩典
平中 克幸
TOYOTA TEAM CERUMO KH -
62 300 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R 柴原 眞介
植松 忠雄
R & D SPORT YH 10
70 300 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
武井 寛史
TEAM GAIKOKUYA YH -
72 300 T.T.O ADVAN ポルシェ 井上 貴史
平川 晃
テラモトテクニカルオフィス YH -
77 300 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
CUSCO RACING YH +2
87 300 JLOC ムルシェ RG-1 WADA-Q
古谷直広
JLOC YH -
110 300 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
ARKTECH MOTORSPORTS YH -
111 300 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
ガッツ 城内
TEAM LEYJUN YH -
112 300 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
壺林 貴也
ARKTECH MOTORSPORTS YH -
777 300 梁山泊・高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
910RACING YH -
913 300 フィールズADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
山田 英二
A & S RACING YH -

□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル
□タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
※前年度のドライバーズ・チャンピオンが所属していたエントラント(チーム)が、  カーナンバー1(GT500)とカーナンバー0(GT300)を使用します。

Japanese F3

F3第13,14戦富士 トヨタモータースポーツニュース


平成17年8月29日
トヨタ自動車(株)広報部

全日本F3選手権
第15/16戦 富士

全日本F3第8大会富士 J.P.デ・オリベイラが6勝目
中嶋一貴は激しい追い上げを見せて2戦連続2位。
トムスチームが第16戦1-2フィニッシュ

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第16戦はJ.P.デ・オリベイラが優勝。中嶋一貴(後方)が
2位に入り、トムスチームが1-2フィニッシュを果たした

 2005年全日本F3選手権の第8大会(第15戦、第16戦)が8月27日(土)、28日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。今大会にはシリーズエントリーの14台に新たな2台を加えた16台が出場、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車は10台を占めた。
 新生富士スピードウェイでのF3レースは、6月の第4大会に続いて2回目。練習走行の行われた26日(金)は当初台風11号の影響も心配されたが、無事台風一過の好天の下で行われ、第13戦、第14戦と2連勝中の中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)がトップタイムを記録して好調ぶりを印象づけた。

◆予選◆

 27日(土)も朝から晴れ。気温29度のドライコンディションの下、午前11時15分から15分間づつ行われた公式予選では、まず第15戦の予選セッションで序盤から激しいトップタイム争いとなる中、終盤好タイムを連発した中嶋一貴が文句無しのポールポジションを獲得。2番手にはチームメイトのJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)、池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)は5番手、番場琢(ナウモータースポーツ/トヨタ・トムス3S‐GE)が6番手で続いた。
 10分間のインターバルを経て開始された第16戦の予選セッションでは、路面状況が好転する中、再び中嶋一貴とJ.P.デ・オリベイラのトップ争いとなり、チェッカー間際に中嶋一貴が逆転。見事2戦連続ポールポジションを得た。2位はJ.P.デ・オリベイラ、再び池田大祐が5番手、番場琢が6番手グリッドを獲得した。

◆第15戦決勝◆

 第15戦の決勝レースは85台のエントリーを集めた人気のワンメイクレース、ネッツカップ・ヴィッツ関東シリーズ第6戦の決勝に続いて午後4時30分から、曇り空の下、気温も26度と低い中で15周のレースが行われた。  ポールポジションの中嶋一貴はスムーズなスタートを切ったが、さらに絶妙なスタートを決めたJ.P.デ・オリベイラが1コーナー進入で僅かに先行。首位を奪って周回を開始した。
 2位の中嶋一貴は激しく追い上げ、2周目の3コーナーでJ.P.デ・オリベイラのイン側を突こうとしたが、行き場を失ってハーフスピン、P.モンティン(日産SR20VE)、横溝直輝(日産SR20VE)に先行を許して後退。
 一方、J.P.デ・オリベイラもこのバトルでラインを乱し、続くコーナー出口でオーバーラン、5位へとポジションを落としてしまった。その後、中嶋一貴は4周目に横溝直輝をかわして2位に浮上し、さらにファステストラップを記録しながら猛追。
 トップで逃げるP.モンティンとの差をじわじわと詰め、最後の最後までアタックを続けたが逆転には至らず2位でチェッカーを受け、表彰台を獲得した。
 J.P.デ・オリベイラは一つポジションを上げて4位となり、R.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5位、池田大祐は6位入賞を果たした。

◆第16戦決勝◆

 28日(日)は午前中は晴れていたものの、F3のスタートが切られる午後1時には雲が広がり、今にも雨が降りそうな天候の下で第16戦の決勝レース(21周)が行われた。
 ポールポジションの中嶋一貴はトップで1コーナーに飛び込んだが、僅かにブレーキをミスし、コーナー出口で膨らんだ隙に、P.モンティンとJ.P.デ・オリベイラが並びかけ、この接戦で、中嶋一貴とP.モンティンが軽く接触。このチャンスを逃さずJ.P.デ・オリベイラが首位を奪取。
 その後もJ.P.デ・オリベイラはハイペースで逃げるが、これを中嶋一貴がファステストラップを記録しながら猛追し、僅差の大接戦が展開された。
 2台の首位攻防戦は最終ラップの最終コーナーまで続いたが、結局、シリーズポイントランキング首位につけるJ.P.デ・オリベイラが第11戦以来となる今季6勝目を挙げ、中嶋一貴は0.306秒という僅差で連続2位入賞。トムスチームは1-2フィニッシュ、中嶋一貴は4戦連続での表彰台獲得となった。


トヨタ・チームトムス 中嶋一貴のコメント:

 第15戦は非常に悔しい結果となってしまった。第16戦も勝てなかったのは悔しいが、100%以上の走りをしてミスが出てしまった結果なので、仕方ないという気持ちもある。まだチャンピオンの可能性はあるが、全く意識はしていない。次戦もレースで100%の実力を発揮することだけを心がけて頑張りたい。

トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:

 第 16戦で久しぶりに優勝出来たことは、タイトル争いに向けて良い感触を得られ、自信にもつながった。予選でもポールポジション獲得を狙っていたのだが、チームメイトの中嶋一貴選手の速さには驚かされた。今シーズンも残り4戦となったが、最後までチャンピオン獲得を目指して全力で戦う。

TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:

 中嶋一貴君は結果的に、2戦ともポールポジションを得ながら勝利は叶わなかったが、ハイレベルな戦いを展開した。全力で走っている中でのミスはある程度仕方がない。ここにきて確かな成長ぶりを見せてくれている。また、第16戦では番場琢君が久しぶりに4位に入賞し、池田大祐君もスピンの後に速さを見せ、TDPのスカラシップ生たちはよく頑張っている。全体に内容の濃いレースで、モータースポーツの難しさを見て頂けたと思う。

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