チャンピオンを決めたクインタレッリ (Photo: Motorsports@nifty)
全日本F3選手権第18戦は3日、山口県のMINEサーキットで、13台が参加して20周づつの決勝2ヒートレースを行い、1ヒートでトップに立ち、第2ヒートでポールポジションからスタートしたロニー・クインタレッリ(INGING MOTORSPORTS)がこのヒートも制して優勝した。クインタレッリは選手権ポイントを241点と伸ばし、残りのレース彼がノーポイントでランキング2位につけるファオ・パオロ・デ・オリベイラが2連勝してもこのポイントを上回れないため、この時点で2004年度全日本F3シリーズチャンピオンが確定した。チームのINGINGにとっても初のシリーズチャンピオンドライバーとなった。
第1ヒート終了後に少しぱらついた雨もコースを濡らすことなく第2ヒートも第1ヒートと同じ条件でスタートを迎えた。午後3時、フォーメーションラップから13台のクルマがグリッドに整列、スタートが切られた。
ここで素晴らしいスタートを決めたのが2番グリッドからスタートした武藤英紀、グリッド1位のロニー・クインタレッリは出遅れインから武藤にかわされ2位で1コーナーに。3位にファビオ・カルボーン、4位にはなんと8番グリッドから番場琢が上がってきた。5位に中嶋一貴、6位が山本左近。5番グリッドからスタートしたリチャード・アンティヌッチは縁石にマシンが乗り宙を舞い上がってグラベルに着地、その場でリタイヤした。
トップの武藤は2位クインタレッリ以下を1秒弱離し周回を続けるが、なんとジャンプスタートと判定され、ドライビングスルーペナルティを課せられた。5周を終わって武藤がピットインしたため、トップはロニー・クインタレッリと代わった。2位にはカルボーン。3位には5周目の1コーナーで番場をパスした中嶋が上がってきた。4位に落ちた番場と5位山本、6位横溝直輝、7位柳田真孝は接近戦。スピードの乗らない番場に山本以下が迫るが抜きどころのないMINEでは攻略は難しい。
トップに立ったクインタレッリは、2位カルボーンとの差を1秒半前後にコントロールして悠々と周回。カルボーンと3位の中嶋、4位の番場の差はお互いに開くばかり。
結局4位以下の順位も変わらず、レースはこのまま終了。優勝はロニー・クインタレッリ、2位ファビオ・カルボーン、3位中嶋一貴、4位番場琢、5位山本左近、6位横溝直輝となった。
2004年10月3日 MINEサーキット(山口県) 決勝第2ヒート 天候:曇り/コース:ドライ
全日本F3 -RIJ- (2004/10/03) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry All Japan F3 Championship Round 18 MINEサーキット 3.330839 km | ||||||
P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time/Behind |
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1 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | 3S-GE | 40 | 27'57.927 |
2 | 12 | ファビオ・カルボーン | DALLARA F303 | SR20VE | 40 | 1.405 |
3 | 8 | 中嶋 一貴 | DALLARA F304 | 3S-GE | 40 | 6.121 |
4 | 36 | 番場 琢 | DALLARA F304 | 3S-GE | 40 | 11.385 |
5 | 7 | 山本 左近 | DALLARA F304 | 3S-GE | 40 | 11.454 |
6 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | 3S-GE | 40 | 12.222 |
7 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | SR20VE | 40 | 12.844 |
8 | 32 | 小早川 済瑠 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 40 | 17.186 |
9 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | 3S-GE | 40 | 20.208 |
10 | 50 | 磯崎 元彦 | DALLARA F304 | 3S-GE | 40 | 41.215 |
11 | 2 | 武藤 英紀 | LOLA-DOME F106/03 | M-TEC204C | 40 | 54.454 |
-------- 以上規定周回数 ( 36 Laps ) 完走 -------- | ||||||
- | 33 | 池田 大祐 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 32 | 8 Laps |
- | 1 | リチャード・アンティヌッチ | DALLARA F304 | 3S-GE | 20 | 20 Laps |
- Fastest Lap: #12 ファビオ・カルボーン 1'22.842 7/40 144.74
- ゼッケンNo.2は、2004年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第27条14.(反則スタート)によりドライブスルーペナルティを課した。
- ゼッケンNo.1は、2004年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第27条14.(反則スタート)により訓戒とした。
- ゼッケンNo.2は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4.d)違反(ホワイトラインカット)によりドライブスルーペナルティを課した。