富士スピードウェイで行われている、2007年全日本F3選手権第1戦の公式予選は、トヨタの新エンジン1AZ-FEを搭載する#36大嶋和也(トムス)が、1分35秒212という圧倒的なタイムでポールポジションを獲得した。
2007シーズンのF3第1戦の公式予選はフォーミュラニッポンの予選1回目に続いて行われた。
F1にステップアップしていったエイドリアン・スーティルの後継としてトムスが招聘した#1オリバー・ ジャービスが開始直後から好タイムを連発するなか、同じトムスで2年目のシーズンを迎えた大嶋は開始7分過ぎにアタックに取り掛かり、 最初のアタックで一気にトップに立つ。直後に#3ロベルト・ストレイトが大嶋のタイムを上回るが、 大嶋は2周目のアタックで1分35秒627と、昨年のコースレコードをあっさりと更新したばかりか、 さらに35秒212までタイムを縮めて一気に2番手以下を突き放した。
同じ1AZ-FEエンジンを積むジャービスも懸命にタイムアップを狙うが、 大嶋に追いつくどころか逆に3S-GEエンジンを積むチームメイトの#37石浦宏明やインギングのストレイトに2位の座を脅かされる展開となり、 結果的に2位の座は守ったものの、タイムは35秒511と、大嶋にコンマ3秒近い差をつけられる結果となった。
3番手には石浦、4番手にはストレイトがつけ、スリーボンドエンジンのマルコ・アスマーが5番手。
シャシーを童夢からダラーラにスイッチしたホンダ勢は塚越広大が6番手、伊沢拓也が9番手にとどまり、苦しい開幕戦となった。
第1戦決勝は今日午後4時5分より、15周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum