SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿決勝 4年ぶり復活の1000kmレースを制したのは#1S Road GT-R!!

2012スーパーGT第5戦「ポッカ1000km」は、ポールポジションからスタートした#1S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が一時周回遅れとの接触で後退する場面がありながらも終始他を圧倒するハイペースで173周を走りきり、ニッサンGT-Rに今季初勝利をもたらした。

GT300クラスは昨日トップタイムを記録しながら車検落ちとなり、最後尾スタートを強いられた#66tripel a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹/吉田広樹組)が序盤で全車を抜き返す圧巻の走りでトップに立ち、終盤エンジントラブルに見舞われながらも逃げ切ってシリーズポイントでもトップに立った。

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4年ぶりに復活した1000kmレースは12時30分にローリング開始、173周の長い戦いの火蓋が切られた。

ポールシッターの#1S Road GT-Rはホールショットを奪うと、その後も着実にリードを広げて今季初勝利に向かってひた走っていたが、最初のピットストップをすませた直後の35周目のデグナーで周回遅れの#4GSR BMWと接触、左フロントホイールを痛めてしまったためにスローパンクチャーに見舞われ、43周目に予定外のピットインを強いられることに。

これで一時は7位に後退してしまった1号車だったが、その後も1分56秒台の快調なペースで周回を重ねたことに加えて、猛暑のコンディションでライバルたちが相次いでタイヤバーストに見舞われたこと、更には#8ARTA HSVと#52GREENTEC SLSの接触によってセーフティーカーが導入されたこともあり、70周を過ぎる頃には再びトップに返り咲くことになった。1号車はその後も後続との差を着実に広げ、一時は1分以上のマージンを築き上げたが、156周目に#17ケーヒンHSVが2度目のタイヤバーストにより130Rで激しくクラッシュ、これにより2度目にセーフティーカーが導入されたことでリードは一気に吐き出されてしまう。

それでも最後のスティントを担当したクインタレッリは猛然とプッシュしてファステストラップを連発、遂には1分54秒台のタイムまで叩き出して173周を逃げ切り、今季初勝利を挙げた。

2位には#23モチュール、#12カルソニック、#24D'stationの3台のGT-Rと終盤熾烈なバトルを繰り広げた#35KeePer KRAFT SCが入り、#12カルソニックGT-Rが3位となった。

GT300クラスもまた66号車の独走劇が展開された。

燃料タンク容量違反という予想外の事態により予選タイムが抹消され、最後尾スタートとされた吉本・星野組だったが、スタートを担当した星野が序盤から切れた走りで次々に前車をパス、わずか15周でトップに浮上してみせる。

一回の給油時間が他の車両より長くなってしまうという欠点を抱えるFIA-GT3仕様のアストンマーチン・ヴァンテッジだったが、今週末のポテンシャルは他を圧倒しており、遂には後続をすべて周回遅れにしてみせる。

ところが前述のSCランによりこちらもマージンを吐き出す格好に。更にはエンジントラブルにも見舞われてストレートスピードを失い、2位を走行する#3S Rrad GT-Rに一時は10数秒様で迫られるが、最後の最後に3号車に対して黄旗追い越しのペナルティが出る結果になり、こちらも今季初勝利をものにした。2位の#3GT-Rに続いては、2度のペナルティストップに翻弄されながらも粘り強く走り続けた#88マネパランボルギーニGT3が入った。

スーパーGT第6戦の舞台は富士スピードウェイ。9月9日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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