全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.3/5

ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権                                  Rd.3 SENDAI Hiland GTC
GTインサイド・レポート           No.  7         1995/ 6/ 24 FMOTOR4版
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19.#2ZEXELワイズ・スカイライン
 4WDの方が有利?と言う問いに河合博之は「ウーン。土砂降りで有利かどうか
というところじゃないですか。まだギヤも合っていないし、エンジン、足回り、ギ
ヤのバランスがまだ見出していない状態で....」。「次回の富士からR33に変える
予定です」と都平健二。
20.GT第1回目公式予選結果(暫定)
ドライバー              マシン                               タイム
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1  長谷見昌弘             #3 ユニシアジェックススカイライン   1'56.541
2  E.コマス              #38 トヨタスープラ             1'56.794
3  関谷正徳/M.クルム    #36 トヨタ カストロール スープラ     1'57.042
4  田嶋栄一          #30 綜合警備PORSCHE           1'57.202
5  影山正彦/星野一義   #1 カルソニックスカイライン         1'57.773
6  A.リード/近藤真彦    #35 タイサン スターカードGT-2     1'57.919
GT2
16  竹内浩典/松本晴彦   *7 RE SuperG RX7      2'03.956
21.GT第2回目予選結果(暫定)
 ドライバー              マシン                               タイム
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1  田嶋栄一          #30 綜合警備PORSCHE           1'47.999
2  E.コマス              #38 トヨタスープラ             1'48.105
3  長谷見昌弘             #3 ユニシアジェックススカイライン   1'48.226
4  影山正彦/星野一義   #1 カルソニックスカイライン         1'48.259
5  関谷正徳/M.クルム    #36 トヨタ カストロール スープラ     1'48.355
6  A.リード/近藤真彦    #35 タイサン スターカードGT-2     1'48.810
GT2
16  牧口則雄/木下隆之   *72 WAKO'S BMW M3       1'55.396
22.*72 WAKO'S BMW M3
 宿敵RX-7勢を出し抜いてGT2クラストップの予選タイムをマークした*72
WAKO'S M3。今回牧口規雄のパートナーをつとめる木下隆之は、このマシンに乗る
のは今回がはじめて。
「いやあ、乗ってて楽しいですよ。チームがクルマをよく造ってくれたから、乗り
やすいし。足が勝負のここでトップをとれたのは大きいですね。ストレートではRX7
が速いけど、コーナーで追い回しますよ」と決勝にも自信をのぞかせていた。一方
の牧口は、「問題だったハンドルの重さもだいぶ軽くなったし、もうひとりのドラ
イバーが速いからね」と明るい表情を見せていた。
23.*7松本晴彦
「最後はアチコチで黄旗が出ていてタイムアタックにいけなかった。ドライのセッ
ティングも出ているし、決勝ではいけると思う。明日はドライでも雨でも、自分と
してはどちらでもよい」
24.#1カルソニック スカイライン
 星野一義は、今シーズン、GT選手権ではここが初登場となる。午前、午後とも影
山正彦より多くの周回数をこなすなど意欲的なところを見せていた。「いやあ、自
分は一歩後に引いてようと思ったんだけど、性分として黙っていられないんだよ。
ルマンではドライバー以外の部分で気を遣うことが多くて疲れたよ。ボクにはプレ
イングマネージャーは向いてないね。・・・ドライで走ったのは午後がはじめて。最
初ニュータイヤで58秒7まで出たから、ウラのほうで一度チャレンジしてみたら行
き過ぎちゃった。クルマは、できればもうちょっとパワーがほしいよね。パワース
ライドさせようと思っても、途中で止まっちゃうんだ。でもレギュレーションだか
らしかたがないよね」。決勝については、「雨でも、高速コースではなくコースア
ウトとしても止まるから、恐くはないけど、やっぱり晴れたほうがいいよね。ボク
は雨が得意というわけじゃないからね」。これをかたわらで聞いていた影山は、
「明日は星野さんにがんばって後ろを引き離してもらって、ボクは最後だけちょ
こっと乗って勝ちますよ。それでもポイントは同じですからね(笑)」と、「星野
走り」におおいに期待してるようすだった。
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権                                  Rd.3 SENDAI Hiland GTC
GTインサイド・レポート           No.  8         1995/ 6/ 24 FMOTOR4版
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25.#100 土屋圭市
「コーナーは速いんだ。ブレーキングとコーナーで追い付いても加速で離されるん
だ。俺のポルシェは5速ミッションでギアレシオも無いタイプだから、2速だと吹
けきっちゃうし3速だと加速していかないし、2.5速があればバッチリなんだけど
ね。でもエンジンも993のツインターボと違ってシングルだからレスポンスが悪く
て、ミッションよりもパワーのあるレスポンスの良いエンジンが欲しいね。993の
エンジンを詰めれば、俺のポルシェの方が速いと思うよ。ショック」
26.#30監督 坂田智和
「ね、ね、ね、ねしかないよね。せっかく造ったリアウイングがだめだっていうん
で、午後外したんです。でもこれが原因で速い訳ではないですよ。田嶋は今何やっ
ても速いし、仙台に入ってから田嶋は調子よかったから。あとはルマンGT2仕様
の細いタイヤのタレですね」
27.#3長谷見昌弘(GT1クラス予選2位)
「黄旗が多すぎたね。アタックラップに入っていた時、山の上で黄旗2本出てい
た。行けないよね。その後でまたアタックしようと思ったらまた黄旗だもんね。リ
ズムがずれてしまった。ただクルマの方はだいぶ良くなって来た。ドライは初め
てだけど。少しアンダーが出ているけど、良い方向に向かっている。悪くないとこ
ろまで来ているよ。昨年勝ったって? いやー、相手も違うし、クルマも違ってい
るから..... 」
28.#38  エリック・コマス(GT1クラス予選2位)
「クルマをモディファイしているんだけど(フロントのトレッドを拡大)、雨にた
たられてテスト不足でセッティングが出来ていないんだ。本来安定性は向上するは
ずなんだけどね。ここはトラクションが求められるコースだからポルシェが有利な
んじゃないかな。ル・マンでポルシェに乗ったからわかるけど。スープラはポテン
シャルはあるマシンだけど、開発にはいつくかのステップがあるから... 最後の
ラップのシケインでスピンしてしまった。ブレーキングが遅すぎちゃって」
29.#39  ジェフ・クロスノフ
「良くない。グリップがなく、それで遅いんだ。原因はわからない。今までこの
スープラでスピンしたことないのに今日はハーフスピンも含めて2度もスピンして
しまった。ブレーキバランス? いや、それは悪くない。ワカラナイ!!」
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GTインサイド・レポート           No.  9         1995/ 6/ 24 FMOTOR4版
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30.#35  タイサンスターカードGT2
 アンソニー・リードは「ポルシェはF40よりドライブしやすい。イージードライ
ブだ。時々アンダー、時々オーバーになるのでタイムを出そうと思うとチャレンジ
が必要になるんだけど、楽しいんだ。午後の予選では最初1、2位につけていたん
だ。それからマッチに代わって、また交代。ニュータイヤでアタックに出たんだけ
どクリアラップが取れなかったんだ。残念だった。それがなければマシンの状態は
良いので行けたと思うよ。レースは行けると思う。ドライの方が良いけど、スモー
ルレインでも戦闘力は高い」と語った。
31.#35  タイサンスターカードGT2:松田秀士
「アンダーが出てダメだね。昨日リヤのスプリングを柔らかいのに変えて、また今
日ドライだったので硬いものに戻したんだけど。小さいコーナーはまだ良いんだけ
ど、全開のところが踏んで行けないんだ。明日の朝また(セッティングを)やるけ
ど....ポルシェは不思議なクルマで、あるところからアンダーで、それを越えると
オーバーになる。がんばらないとタイムが出ないんですよ。要するにリヤ・エンジ
ンだから荷重移動が激しいんです」
32.#35  タイサンスターカードGT2:鈴木恵一
「今日初めて6ラップ走った。今回初めてだよ。昨日の3時半から乗るつもりだっ
たんだけど、中止になっちゃったから」
33.#88レインXタムラ ディアブロ
 監督の寺井恒俊は「トップと4秒差の1分51秒9まで詰めたから、この車として
は頑張っているんです。最後に止まっちゃったのはガス欠です」 エンジニアの今
西豊は「補強した効果で速くなったのかはわかんないけどね。開発の始めでここま
できたんだからいいんじゃない」
32.#30 綜合警備PORSCHE(GT1クラス予選1位)
 予選終了後、車両保管所から戻ってくる田嶋を取材陣の輪が出迎えた。その輪の
中心に居た、笑顔の坂田監督から握手を求められると、カメラのフラッシュが焚か
れ田嶋の笑顔も思わず緊張気味だった。それもそのはず、田嶋はグループAでは2
クラストップを獲得したことはあるものの、全日本クラスのポールポジションは始
めての経験。「あのラップはコースが混んでいて、GT2クラスのマシン3台に
引っかかったから、1番になれるとは思わなかった。仙台に来てから雨ばっかで、
ドライで走るのは始めてだから序盤はセッティングに費やした。うちのはルマンG
T2仕様のマシンだからタイヤが細い分、コーナーではかなりしんどい。でもポル
シェはトラクションがいいから立ち上がりで稼げるんだ。決勝はこの細いタイヤ
と、今回は1人で走るから自分の体力がちょっと不安材料かな。あと、スタートも
今シーズン初めてやるしね。でも仙台はグループAでも勝ったことがあるように、
ゲンがいいんだ。決して好きなタイプのコースじゃないんだけど(笑)」。取材陣
からの矢継ぎ早の質問にも終始笑顔が絶えない田嶋だった。
33.GTC仙台 予選レポート
 午前中の予選1回目は、小雨が時折ぱらつくウエットコンディションの中で行わ
れた。昨年の仙台ハイランドをポール・トゥ・ウィンで完全制覇した#3ユニシア
ジェックススカイラインの長谷見昌弘と、5月のGTC富士で圧倒的な速さを見せ
つけたエリック・コマスの#38トヨタスープラだった。コマスの間でタイム争いが
繰り広げられた。コマスが1分56秒台に突入すると、長谷見が追いかける。終了10
分前には、ついに1分56秒541をたたき出してコマスを逆転し、暫定ポールを手に
した。
 昼過ぎから天候は急激に回復し、今週末初めてのドライコンディションとなっ
た。どのチームもタイムを大幅に短縮し、48秒台の争いとなった。コースアウトし
たクルマにより1コーナーに砂と泥が出たために終了10分前に赤旗中断となった。
再開直後、まずコマスが1分48秒289を出してトップに、しかし、木曜の練習走行
からコンスタントに速かった#30綜合警備PORSCHEの田嶋栄一が、終了3分
前に1分47秒999とただ一人47秒台を記録。この結果、スープラGTや仙台マイス
ターの長谷見を退け、田嶋がポールポジションを獲得した。
 GT2クラスは72WAKO'S BMW M3の牧口則雄/木下隆之組と7RE
SuperG RX7の竹内浩典/松本晴彦組の一騎打ちとなり、午後の予選でM
3が1分55秒396とRX7をわずかコンマ388秒差押さえて、クラストップを獲得
した。
GTアソシエイション事務局
                       インサイドレポート担当
                       古屋 知幸 = MGG01235=


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