ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP '95全日本GT選手権 Rd.3 SENDAI Hiland GTC GTインサイド・レポート No. 2 1995/ 6/ 22 FMOTOR4版 ---------------------------------------------------------------------------- '95 GTC Rd.3仙台ハイランド直前情報 2.GTC仙台ハイランド直前テスト 今日はあいにく朝から雨模様の天気となってしまったが、トムス、セルモ、ハセ ミ、ZEXEL、JUNオート、RE雨宮、エリート、テイクワン、プローバの9台がテスト を行った。今朝ルマンからマシンが空輸されてきたサードは、ルマンGT1仕様か らN-GT1仕様にスープラを改装する作業(エンジン、ミッション、フラッとボト ム削除等)を急ピッチで行っている。 特に#36トヨタカストロールスープラと*7RE雨宮SuperG RX7が好調であっ た。 3.改良進むスープラGT トムスでは#36トヨタカストロールスープラに超クロスレシオ6速ミッションを トライ、最終コーナーを3速で立ち上がったマシンはわずか100mの間で6速までシ フトアップしているほどである。ルマンから凱旋した関谷正徳とコンビを組むM. クルムは、得意なコースということもあって濡れたコースでも2分2秒台を叩きだ した。 第2戦富士スピードウェイでも圧倒的な速さを見せたE.コマスとセルモは、エ ンジンが不調にもかかわらず2分4秒台を記録し、ドライバーのコマスも「雨だっ たらポルシェが速いだろうけど、僕はウェットでもドライでもイケルと思う」と語っ ている。F1ドライバーの実力をまたも披露してくれることは間違いないだろう。 セルモはフロントタイヤを太くしたため、大型のオーバーフェンダーを取り付け、 予定通りパワーステアリングも装備された。 4.巻き返しを狙う“スーパーGTR” 開幕の鈴鹿を完全制覇したスカイライン勢は、オーテックジャパンの手によって 徹底的に改良されたニュースペックのRB26エンジンを仙台ハイランドに持ち込ん できた。昨年の優勝者である長谷見昌弘によると「富士スピードウェイでは惜しかっ たけどね。原因が完全に掴めたから、今回の3台の“33”は速いよ」と自信を見せ ている。今日はチェック走行が中心であったため、わずか数周しか走行することが できなかったが、すでに快調なエキゾーストノートをハイランドレースウェイに響 かせている。スカイライン勢ではただ1台の4輪駆動マシンである#2ZEXELワイズ スカイラインも雨であれば見逃せない。セッティングが決まっていないにもかかわ らず都平健二は2分4秒台を叩きだした。 また、日本専用マシンの#10ジョンソンスカイラインがGTC仙台ハイランドに 登場する。 5.余裕のポルシェ 993GT2勢として唯一走行した#30綜合警備PORSCHEは、2段リアウイングをト ライしてきた。今日はGTC富士で壊してしまったエンジンを新品と交換しての初 めての走行であったため、エンジンとギアの慣らし走行に終始した。古谷直広の#15 プローバ ポルシェ ターボは、エンジンの改良によって見違えるような走りを見せ ている。 6.ロータリーはGT1キラーとなるか? 今日もっとも好調といえたのが、“雨さん”の*7RE雨宮SuperG RX7である。 彼らは6月9・10日にもテストを行い、パワーと絶妙にマシンのバランスがとれて いるため、ドライバーの竹内浩典は自在にロータリー・マシンを操っていた。今日 の雨の中でも2分8秒台をコンスタントに記録しており、「牧口さんのM3は気に なるけど、2クラスは目じゃない。1クラスのマシンも何台かは抜く」と語ってい る。 GTアソシエイション事務局 インサイドレポート担当 古屋 知幸 = MGG01235=