COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第8戦 予選 日本人最高の予選3位を獲得  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年10月15日 富士スピードウェイ 天気(午前/午後):晴/曇 気温(午前/午後):22゚C/22゚C いよいよシリーズ終盤に入った全日本F3000選手権第8戦の予選が、富士スピードウ ェイで開催された。日本人最上位のランキング4位のCOSMO OIL RACING TEAM CERUMOの ドライバー、黒澤琢弥は、予選2回目に1分16秒477を記録し、この予選の日本人最上 位の3位となった。決勝レースは2列目からのスタートとなるが、最前列の2人はタイ トル争いでも黒澤のライバルとなっているだけに、チームの決勝レースへの向けて意気 込みは非常に高いものとなっている。 ■予選1回目(10:40~11:30) 秋晴れの好天に恵まれ、10月としては高めの気温。黒澤は予選後半に入った30分過ぎに 最初のコースイン。コースにはまだホコリがあり、滑りやすいらしくマシンはややアン ダーステア気味だった。黒澤は6周めに1分17秒628を記録してピットに戻る。このピ ットインでサスペンションの調整とリアウイングを少し立てるなどアンダー対策を行っ た。そして残り5分で再度コースイン。終了直前に、1分17秒258とこの予選4番手と なるタイムをたたき出した。 ■予選2回目(14:30~15:20) 午後に向け、マシンのセッティングを変更したため、予選開始とともに黒澤はコースに 向かった。ここで1分17秒台前半のタイムを出し、セッティングの方向性が正しいこと を確認できたので、一端ピットイン。さらにセッティングを煮詰めるためにフロントウ ィングと前後サスペンションを調整し、再度コースに戻り古いタイヤで1分17秒184ま でタイムを詰めた。そして、終了5分前にニュータイヤでタイムアタックに出た。この アタックで黒澤は1分16秒477と自己ベストを記録し、予選総合3位となった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント 午前中はコースがまだホコリっぽくて滑りやすい状況でした。そのためあまり無理はせ ず、7割程度の力で走りました。午後の前半はセッティングを煮詰めていき、非常に良 いセットを見つけて、最後にアタックに出ました。しかし、ちょっと新しいタイヤとの マッチングが合わず、アンダーが出てしまいました。ポールタイムは目標範囲内だった だけにちょっと残念です。決勝はスタートを決め、一番最初にゴールする事だけを今は 考えています。 ◆チーム監督のコメント 9月のテストでセッティングは出来上がっているので、マシンは非常にいい状態です。 午前の状態を見て、午後はセッティングを少し変えました。それを煮詰めてニュータイ ヤをつけたのですが、前のタイヤとの誤差がちょっと大きくてアンダーが出たようで す。決勝はスタートで前に出て、先にレースの主導権を取りたいですね。 ●予選結果 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 予選1回目:1'17.258(4位) 予選2回目:1'16.477(3位) 予選総合3位 決勝スタート:2列目の3番グリッド