全日本GT選手権

GT選手権Rd.3 GTインサイドレポート2

'94全日本GT選手権
Rd.3 富士スピードウェイ                                   Date  8/13
8月13~14日
GT インサイド・レポート             No.  3
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6.#9 マウロ・マルティニ
「100kg以上も軽くなっているけど、ウエイトをフロントから取り去っているのでマ
シンのバランスが変わってしまった。コーナーでフロントが跳ねるんだ。軽くなった
分、多少パワーアップした感じはあるけど、セッティングがまだ煮詰まっていないの
で、まだまだ・・・。予選は11~13位くらいだと思う。レースは完走して5位か6位に
入れればハッピーさ」
7.#25石川 朗
 モデルチェンジを行ったチームルマンの300ZXは、木曜と金曜1回目の走行は配
線のエラーから満足な走行を行うことが出来なかった。対策を施して臨んだ午後のフ
リープラクティスでは、ターボのブーストパイプが抜けてしまいダンロップコーナーで
ストップしてしまう等ニューマシンらしいトラブルに見舞われてしまった。
 マシン自体は操縦性が大幅にアップしてバランスも良いが、ストレートスピードがの
びないため、今回は1.6kmのストレート勝負を考えてリアウイングを取り外して闘う。
 石川朗によると、『300Rはちょっと恐いくらい、最終コーナーはもっと恐い』と
いう。
8.*29 KORG KEGANIポルシェ
 GT2クラスをリードする小幡/上原組は60kgのウエイトハンデが相当こたえている
様子。「富士スピードウェイで1.5秒は違ってしまう。何しろ重い。ブレーキは効かな
いし、コーナーの立ち上がりでは加速しない。それにダンロップ・コーナーの立ち上が
り、ヘアピン、100Rなどはもう手首が痛くなったよ」と小幡選手言うことを聞かない
マシンを押さえつけるだけでも大変だという。「シリーズ後半はさらにウエイト・ハン
デが影響するコースだけど、またウエイトをもらうとしても、ここで勝ってポイントで
差を付けておきたいね。元のJSSやグループAカーと比べれば、ポルシェ・カップ
カーは速さでは負ける。でも信頼性の高さが強み。それとポルシェ・カレラカップカー
の中ではCOXが技を持っているので一番だと思うよ」とも語っていた。
9.#35 アンソニー・レイド
「ル・マンに参加した経験をもとに、ポルシェ本社からアドバイスを受けてHKSが新
しい電子制御ターボコントローラーを制作したんだ。これでタービンのスピードはかな
り低くなったので、第1戦の時のようなトラブルは起こらないハズだ。今回はポルシェ
962に乗るけど次はまたフェラーリなんだ。フェラーリはタイヤも細いし、ダウンフ
ォースも小さいのでドライビングはポルシェよりハードだよ。でも、F40も速くなっ
てきているので、木曜日に乗った時のぼくのタイムはともに1分35秒台で変わらなか
った」
'94全日本GT選手権
Rd.3 富士スピードウェイ                                   Date  8/13
8月13~14日
GT インサイド・レポート             No.  3
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10.#9 acomポルシェRSR
 150kgのダイエットが可能となったため戦闘力の大幅アップが期待されていたノ
バのポルシェRSRではあったが、テールヘビーのポルシェ911の重量配分をこれ
まで少なからず改善していたウエイトを取り除いたため、ハンドリングが変わってし
まった。
 木曜の夜にリアウイングを高い位置に移動しリアのダウンフォースをアップして、
オーバーステアを少しでも改善することを試みたが解決することは出来ず、金曜も高
速コーナーでオーバーステアが出たため十分なトラクションを得ることが出来ずに、
ダンロップコーナーからの立ち上がりでは、バランスの良いカレラカップカーを抜く
のに苦労するほどであった。
 しかし、150kgもの軽量化がまったく無意味というわけではなく、ギア比が変わっ
ているため純粋には比較出来ないが、ストレート・エンドではこれまでよりも約100
回転分速くなっている。
 金曜の走行後、サスペンション設定を再び見直して予選に臨むこととなった。
12.#9 acomポルシェRSRポルシェ
 規定の変更により150kgの軽量化が可能となったが、タイヤの太さがエンジン・
パワーを食ってしまい、ストレートスピードが不足しタイムも伸び悩んでいる。
13.#14 服部尚貴
 ノバの911RSRと同様に大幅な軽量化が可能となったムーンクラフト・シルビ
アであったが、100kgのウエイトを外してしまったらバランスが崩れてしまい、金
曜にはセッティングをやり直すこととなってしまった。
14.#35 アンソニー・レイド
「ミスター近藤は2年前にF3に乗っていた時から知っている。彼は良いドライバー
だよ。あれから経験も積んでいるし、信頼している。それに木曜日に走ったときのタ
イムはボクとほとんど変わらなかったんだ」
15.決勝用タイヤ抽選
 午前10時半から決勝で使用するタイヤを決める抽選会が行われた。各チームの代
表者が見守る中、技術副委員長の田代氏によりタイヤ番号の抽選が行われ、次のよう
に使用するタイヤが決定された。2セット使用のチームは、前右1、前左1、後右2、
後左2。3セット使用のチームは、前右3、前左1、後右2、後左2。決勝用と指定
されたタイヤは15番ピットに集められ、オフィシャルによって確認の後にシャッター
を閉められ旋錠された。この鍵が開かれるのは、明日のフリー走行終了後となる。
14.#40 太田哲也
「前回に比べてコーナーが速くなった。特に最終コーナーで踏んで行けるようになっ
た。ストレートもそこそこ速いし、コーナーでも速くなったので今回は行けるかもし
れない」


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