'94全日本GT選手権 Rd.2 仙台ハイランド Date 6/12 6月11~12日 GT インサイド・レポート No.11 36.#1 カルソニック・スカイライン 公式予選1回目で2セットのタイヤを使いきってトップタイムをマークしたものの、 午後の2回目で#3に逆転されてポールポジションを奪われた影山正彦は、「いやあ、 さばさばしてますよ。もともと52秒台前半か、いっても51秒台後半のタイムを予 想していたんですよ。それが、思ってもいなかった高いレベルでのポール争いになっ たから、負けてもさっぱりしたものです。そうでなかったら、そうとうに悔しいでし ょうけどね。午前中にタイヤを使いきるのは、はじめからのチームの作戦でしたしね。 ぼくのタイムがよかったのは、メカニックたちの頑張りもふくめての総合力でしょう ね。決勝レースの作戦は、長谷見さんの出方を見てから考えます」 チャンピオンシップに関しては、「30kgのハンデを積んだだけで、ここのコース の登り坂がこれだけつらいんだから、今回、表彰台に上ってハンデが増したら、もっと つらくなるでしょうね。でも、明日もハンデをおそれずに、勝ちをねらっていきます。 残りのレースも、勝てないまでもリタイアせずにポイントをかさねていって、チャン ピオンを目指していきたいですね」と語った。 37.長谷見昌弘 ポールポジションを獲得した長谷見昌弘は、このハイランドを新しいFRスカイラ インで走った印象を次のように語った。 「ハイランドのようにツイスティでアップダウンの激しいコースは、やっぱり4駆GT Rの方が向いているかもしれないね。450馬力もある2駆のスーパーマシンは、と てつもない“じゃじゃ馬”だから、“ロデオ”をやっているみたいだから。それに4 駆はスタートが凄いから、難しいよね。このマシンは十勝のために作ったんだ。明日 のレースは暑さがポイントだと思うよ。予選のような暑さだったら、このコースを 300キロも走るのはマシンよりもドライバーの耐久性が問題になるだろうね。リス トリクター付きのエンジンは上まで“カーン”と回っていかないから、下の回転で “ウーン”と粘って使うのが上手な使い方なんですよ。だから、僕のマシンは6速の シーケンシャル・ミッションだけど、4つしかギアを使ってないんだよ。しかも1速 はスタートでしか使わないから、実際には2~4速のギアしか使ってないんだ。逆に シフトしないから、操縦に集中することが出来るのは嬉しいね。」 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =