全日本GT選手権

GT選手権Rd.2レポート7

'94全日本GT選手権
Rd.2 仙台ハイランド                                             6/11
6月11~12日
GT インサイド・レポート             No.  9            for FMOTOR4
29.#3  ユニシアジェックススカイライン
 前回のレースをデフのポンプトラブルで失った#3長谷見昌弘は、金曜日のフリー
プラクティスでは一番時計だったが、公式予選1回目ではわずかに#1に届かなかっ
た。「このコースはトラクション重視だから、4駆に向いているんだろうね。ぼくの
クルマも走るたびに速くなってはいるんだけど、まだまだやらなければいけない部分
がたくさんあるんだ。このコースでコンマ5秒差だから、現段階でも富士スピードウェ
イではぼくの方が速いだろうけどね。でも、どんどん速くなってきていることは確か
だよ」と語った。
30.野沢秀行
 ギアが合わずに公式予選1回目で最下位となった*29の野沢監督は、「三味線を
弾いているんですよ。20秒落とすようにってドライバーには言ってます。決勝レー
スでも三味線を弾きまくりますよ。いや、冗談はさておいて、みんなで顔を見合わせ
ちゃってるんですよ、打つ手がないから。しょうがないから、磨くか、なんてね。少
しは空気抵抗も減るだろう、ってね」と、あくまでも陽気に語った。
31.#24 コクピット 館林GTR
 第1戦を2位で終了した#24スカイラインは、今回までにインタークーラーのパ
イプを短くした他、クーリングを良くするためにフロントパネルを改造したり、オイ
ルクーラーを新型に交換している。サイドカバーを外したり、ボンネットとトランク
等をカーボンファイバーで造り直すことで1254キロの車重を実現しているため、
20キロのウエイトハンデは帳消し出来ることだろう。
 2人のドライバー共4WDとハイランドに慣れていないため、昨日の午前中はター
ンインで思いきり良くアンダーを消してコーナーに進入することが出来なかったが、
午後には一変して思いきり良くGTRを振り回していた。
32.第2回公式予選結果(暫定)
 ドライバー      マシン                                  タイム
----------------------------------------------------------------------------
1 長谷見昌弘      #3   ユニシアジェックススカイライン  1’51.269
2 鈴木利男       #2  ZEXELスカイライン      1’52.359
3 山路慎一       #24 コクピット 館林GTR       1’53.269
4 服部尚貴       #14 CCIあめんぼうシルビア    1’55.291
5 M・マルティニ  #9  acomポルシェRSR      1’55.578
6 山田英二        #10  Johnson SKYLINE        1’58.518
7 川崎哲哉        *12  FKマッシモERC RX7      1’59.392
33.*70 外国屋スカイラインGTSーR(GT2クラス 予選1位)
 石橋義三の外国屋は、かつてのJSSチャンピオンである水野文則と共にハイラン
ドに乗り込んで来た。今回は小型のインタークーラーを採用した位しか改良点はない
が、彼らのマシンは5年前のグループAチャンピオン・マシンのカルソニック号その
もので、十分に熟成され尽くされているため、他のチームが熱で苦しんでいるのに対
してまったく問題はないという。車重も1130kg程度まで軽量化されているが、次
の富士では、295サイズのタイヤと小径ターボで武装してされに戦闘力をアップす
ることを、義三は企んでいる。
34.#3  ユニシアジェックススカイライン(GT1クラス 予選1位)
 午後の公式予選2回目で、午前中に#1がマークしたタイムを上まわってポールポ
ジションを獲得した長谷見昌弘は、「久しぶりのポールポジションだね。最後に取っ
たのはいつだった覚えてないくらいだよ。午前中に使ったタイヤでラップをかさねな
がらマシン仕様を変更して、残しておいた新品タイヤに替えたら、スポッとタイムが
出た。本当は、もっといかなければいけないんですけどね。クルマの出来は、まだ85
パーセントぐらいかな」と語った。久しぶりのポールは気持ちいいですか、との質問
には、「もっと離さなければ、気持ちよくないよ」。
'94全日本GT選手権
Rd.2 仙台ハイランド                                             6/11
6月11~12日
GT インサイド・レポート             No.  10              for FMOTOR4
35.#2 ZEXELスカイライン
 午後の公式予選2回目で、午前中のタイムを更新して3番手とグリッド順位をひと
つ上げた鈴木利男は、「堅いタイヤを選んだんですよ。そうしたら、少しよくなった。
明日の決勝レースでも晴れてくれれば、いい方に出るかもしれないですね。完走すれ
ば、このクルマなら表彰台は上がれると思います」と語った。
 利男自身のこれからのレース計画については、いくつかのF3000チームからき
た話はすべて断ったという。
36.#9 acomポルシェRSR
 2回目の公式予選惜しくも大幅なタイムアップはできなかった#9 ポルシェ。コー
スインが遅れたのはコースコンディションの様子を見るため。マシンコンディション
は上々。セッティングも問題ない。問題があるとすればマシンの基本的なパフォーマ
ンスだ。パワーが足りない。マルティニにとって初めてのコースだが、2回の予選の
間で攻略法を掴んだ。ポルシェは油冷なので冷却はまったく問題ない。明日もっともっ
と気温が上昇し、うちにとって有利になればいいな。
37.#40 太田哲也
 午後の予選を走らなかったのは明日の決勝に備えてマシンを温存するためです。予
選順位はあまり関係ありませんからね。明日も暑くなりそうですが、冷却よりもミッ
ションが問題。このコースはミッションに非常にきついし、我々のマシンは前回もミ
ッショントラブルを起こしているので、そのあたりの問題が出ないよう、明日はマシ
ンをいたわって走ります。それでも前回より上位を狙えると思います。ウェートハン
ディは10kg程度ならほとんど問題にはなりません。
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸   = MGG01235 =


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース